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横浜市の歴史的建造物における保存・活用方法とその意匠的有用性に関する研究

横浜市の歴史的建造物における保存・活用方法とその意匠的有用性に関する研究

M2川原です。 夏合宿が終わりましたので、研究成果を更新したいと思います。 夏休みでは前期の発表で課題となった目的を明確に絞ることと、作品ひとつひとつを分析することに重点置いて進めていきました。 0 序 0.1 研究の背景 1970年代から90年代、全国的に歴史的建造物や近代化産業遺産といったものの価値が見直され、保存の流れが各地で起きだした。保存方法に関する研究はいくつかなされているるものの、意匠設計の視点に特化した分析および有効な保存活用方法は導かれていない。これからますます近代建築の保存活用の動きは活発になる中で、保存活用の先駆者として再生を行ってきた横浜を調査することが求められていると考える。 横浜は日本を代表する港町であり開国の土地として様々な西洋文化発祥の地として近代遺産が多く、横浜市は歴史的建造物を保存し活用することで横浜らしさを生み出し、積極的にまちづくりに取り入れている。...

横浜市の歴史的建造物における保存・活用方法と意匠的有用性に関する研究

横浜市の歴史的建造物における保存・活用方法と意匠的有用性に関する研究

M2川原です。前期の研究のまとめを投稿したいと思います。 私は横浜市の歴史的建造物における保存・活用方法について意匠設計者の立場として、どこを残して活用していくのか、プロセスにおける決断する決め手はどこかということを軸に研究を進めています。 0 序 0.1 研究の背景 1970年代から90年代、全国的に歴史的建造物や近代化産業遺産といったものの価値が見直され、保存の流れが各地で起きだした。保存方法に関する研究はいくつかなされているるものの、意匠設計の視点に特化した分析および有効な保存活用方法は導かれていない。これからますます近代建築の保存活用の動きは活発になる中で、保存活用の先駆者として再生を行ってきた横浜を調査することが求められていると考える。 横浜は日本を代表する港町であり開国の土地として様々な西洋文化発祥の地として近代遺産が多く、横浜市は歴史的建造物を保存し活用することで横浜らしさを...

音楽のある風景 -馬車道コンサートホール-

音楽のある風景 -馬車道コンサートホール-

どこにいても世界中の音楽が聴ける現代 それでもなぜ我々はホールへ足を運ぶのか コンサートホールはなぜ建てられ続けるのか    コンサートホールは高い壁で覆われ中に入る機会がないとその建物の良さや様子がわからない 本来都市の中心にあり 集う 場所であったコンサートホールは 聴く 場所へと変化した その結果、コンサートホールは音の良し悪しばかりが追及されていった 音を楽しむはずのコンサートホールは音が良ければただの箱を置くだけでよいのか   日常の中の非日常的な空間 コンサートというのは特別な時間であり、コンサートホールというのはそういった非日常感を演出する必要がある。 しかし、そういった非日常感は日常に紙一重で存在するものであり、ホールという建築もまたそういった存在であるべきだ。 現在のホールは物理的に壁で外界と切り離すことにより非日常感を演出しているために...

Diploma2011 中間発表

Diploma2011 中間発表

B4川原です。遅くなりましたが卒業設計の中間報告です。   音を楽しむ場所 どこにいても世界中の音楽が聴ける現代 それでもなぜ我々はホールへ足を運ぶのか  集う 場所であったコンサートホールは 観る 場所へと変化した しかし、コンサートホールは音の良し悪しばかりが追及されていった 音を楽しむはずのコンサートホールは音が良ければただの箱を置くだけでよいのか ホールで行われるコンサートには観客と奏者の一体感が生み出す特別な高揚感があるはずだ 観客は他人同士にも関わらずコンサートの間はそのコンサートをつくりあげている大事なメンバーの一人なのである こうした観る、観られるといった関係に着目し、頑なに踏襲され続け響きだけが追及されてきたシューボックス型やアリーナ型といった形式を飛び越え、現代のコンサートホールのあり方を提案したい   市民のための音楽文...

コンピュテーショナルデザインによる新しいジオメトリーの研究

コンピュテーショナルデザインによる新しいジオメトリーの研究

B4川原です。前期ではコンピュテーショナルデザインによる建築を対象に、新しいジオメトリーの可能性を探る研究を行ってきました。以下まとめです。       0 序 0.1 研究の背景と目的 コンピューター技術の発展とともに建築設計の手法は幅が広がり、それ以前にはなかった様々な形態が生まれるようになった。建築設計の過程においてコンピューターを用いることにより、今までは手計算であったり、模型による実験であったり、あるいは感覚的なものにより行われていた構造計算や環境負荷のシミュレーションなどが行えるため、それに伴うデザインをしたり、すでに別のツールでデザインしたものに構造計算や環境負荷などの解析にかけ安全性を確認するなど、デジタルツールも使われ方は様々であるが、コンピューターによる設計デザインによって今までにはない新たな、そしてより複雑なジオメトリーが生成されている。...

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