You are here: Home // 建築の空間構成

アメリカにおけるショッピングモールの発祥と発展の研究

アメリカにおけるショッピングモールの発祥と発展の研究

B4の日野原です。春期の研究内容を投稿させていただきます。 序章 研究の概要 0-1 研究の背景と目的 現代、ショッピングモールは身近な存在かつ生活の中で欠かすことのできない存在であるが、定義は曖昧である。正統な建築の研究対象から外されることも多く、研究している文献も少ない。その少ない文献や洋書ではショッピングモールの歴史に関しては記載があるが、建築的空間の分析が行われていないため、本研究では建築的分析を行うこととする。 また、レム・コールハースは『S,M,L,XL』(図0-1,2)の中で現代の商業空間について語っている。その中で、レム・コールハースは現代の商業空間を建築家の手に負えないグローバルに均質化した空間とし、ジャンクスペースと呼んでいる。レム・コールハースがショッピングモールをジャンクスペース(ゴミの空間)と呼ぶには、建築美よりも経済活動を優先し造られたことを理由としている。マッ...

イギリスの教会から集合住宅へのコンバージョンに見るスケルトンとの融和・対立・乖離

イギリスの教会から集合住宅へのコンバージョンに見るスケルトンとの融和・対立・乖離

修士2年の山本です。修士論文の成果を報告します。   背景と目的 イギリスでは、教会を住宅にコンバージョンした教会転用物件が不動産市場で扱われている。 教会から住宅へのコンバージョンが起こる背景 ①歴史的な建造物を保護する景観規制により古い建物が解体できない。 ②住宅の供給戸数の限定・住宅価格の高騰による慢性的な住宅不足。 ③1900 年代の都市部への人口流入により建設された教会が、脱宗教等で未使用になったが、簡単に壊せない。 ④教会のコンバージョン後の用途は、採算をとるために集合住宅や事務所が一般的である。 ⑤使用材料、構造、デザイン等が質が高いため、教会のコンバージョンへの投資が盛んである。 コンバージョンには主に以下の図の2つの手法がある。 図 主なコンバージョン手法 教会のコンバージョンはこれらの延長なのか。他のコンバージョンと何が違うのか。 ⇨これを明らかにすることが、...

賃貸型集合住宅のリノベーションにおける外部空間の設計手法に関する研究

賃貸型集合住宅のリノベーションにおける外部空間の設計手法に関する研究

0.序 0-1.研究の背景・目的 賃貸型集合住宅のリノベーションが注目されて久しい。こうした集合住宅の多くは、供給することに主眼が置かれた団地型住宅や工業化住宅であり、現代の多様化した生活に対応できず荒廃し、近年では様々な手法を用いてリノベーションされている。集合住宅のリノベーションは公的集合住宅での蓄積が多く、約30年の間で間取りの変更といった再生からエレベーターや階段といった共用部を含めた建築全体の再生へと手法が進歩している。このように手法が進歩する中、近年ではウッドデッキの付加や、広場の形成といった外部空間を設計対象にしたリノベーションが、住環境全体の再生を図り、地域コミュニティとしての役割や都市景観向上に寄与している。 こうした外部空間への手法は、リノベーションにおいて可能性を感じさせるが、その手法がどういった意図や効果を持つのか、リノベーションの評価として不明瞭である。そこで、本...

ルイス・バラガンの建築作品における空間の奥行についての研究 ‐絵画的空間構成法をシークエンスの前後関係から読み解く‐

ルイス・バラガンの建築作品における空間の奥行についての研究 ‐絵画的空間構成法をシークエンスの前後関係から読み解く‐

修士二年の矢田です。前期までの修士論文の成果を掲載します。 1 序論 1-1 背景 ルイス・バラガン(Luis Barragan 1902-1988)はメキシコを代表する建築家の一人であり、光、素材、スケールなどにおいて独特な手法を確立した。彼に関する研究では、バラガンの建築空間内の色彩構成を動線と共に記述した小林らによるものや、内部構成を公私空間の連結や配置によって記述した上野ら、空間のシーンにおける壁や天井、開口の面積割合を動線と共に記述し、公私室空間の階層性を提示した井上らの研究がみられる。 本研究室においてはバラガンの建築を絵画的空間の集合体として解釈し、その手法をシーンの中で抽出した木村によるものがある。本研究では木村氏の継続研究という位置づけの論文である。 1-2 先行研究 明治大学大河内学研究室卒業の木村宜子氏の論文の中では、バラガンが建築を作る際の方法や影響を受けた人物につ...

環境装置としてのアトリウムについて ―現代のオフィスを対象として―

B4の釣井です。 前期の研究を報告します。 1.序論 1.1.研究の背景 建築分野において資源やエネルギーの消費で排出する二酸化炭素の割合は産業分野が排出する割合の約40%である。これは、建築において資源やエネルギー消費などは環境負荷が大きいので環境配慮など社会に要求される義務を果たさなければならない。 技術の加速的な発展が20世紀の大量生産や大量消費を促進した。1987年に国連のブルントランド委員会が発表した「我ら共有の未来」の中で「サスティナブル・ディベロップメント」の言葉1)を用いた。それ以来サスティナビリティの概念は20世紀末葉の最も重要なパラダイムの一つになった。そして、2002年には建築環境・省エネルギー機構がCABEE(Comprehensive Assessment System for Building Environmental Efficiency)と呼ばれる建築物の...

(仮)ルイス・バラガンの住宅作品における空間の素材感の研究

1.序論 1−1.研究の目的と背景  人が空間を体験するとき、そのデザインや配置よりも、触感や素材感が記憶や感覚に鮮明に残っていることが多いように感じる。素材感や触感など、手触りのあるものから空間を見つめ直してゆく研究を通して、人の感覚や記憶に近い空間を捉えることができるのではないかと思う。ルイス・バラガン(以下バラガンと記す)は、インターナショナル建築に見られる、素材の統一化を否定し、その建築はシンプルで綿密で感覚的で、その素材と色彩が持つ情緒的な特性は、図面からは決して解らないと言われている。このように、素朴で独特のテクスチャを醸し出し、感覚的で情緒的な空間を作り出すバラガンの住宅作品を本研究の対象とする。   1−2.研究の方法  バラガンの住宅作品の中で、“バラガン自邸”、“ヒラルディ邸”、&l...

団地の現状及び周辺環境との関係性に関する研究~ 江東区内の団地を対象として~

B4井元です。前期小論文の成果をアップ致します。 1 序論 研究の背景 団地とは、一団地内に数棟の建物があり、生活または産業などに必要とされる各種インフラおよび物流の効率化を図るために、住宅または目的・用途が近似する産業などを集中させた一団の区画もしくは地域、またはそこに立地している建物および建造物を指す。民間のマンションでは、建蔽率・容積率を使い切り、狭い土地に建物と駐車場が詰め込んでしまうことが多いが、反対に日本住宅公団が郊外に造成した団地の多くは、容積率・建蔽率を上限よりずっと低く抑えてあり、さらに築後時間が経過しているものが多く、木々は生い茂りとても豊かな表情を提示し大都市のベッドタウンとして栄えてきた。しかし、現在少子化が進むと同時に住民は高齢化し、住居は空室が目立つ。そんな中、団地再生が大きな課題となっている。団地再生には大きく「リニューアル」と「建て替え」という二つの手...

集合住宅におけるコモンスペースの研究-東雲キャナルコートを対象として-

集合住宅におけるコモンスペースの研究-東雲キャナルコートを対象として-

B4石渡です。前期に取り組んだ論文のアップをしたいと思います。 東雲のキャナルコートを対象とした集合住宅におけるコモンスペースの研究をしました。 以下まとめです まずは序章から研究背景などです 序章 0-1.研究背景 現代の集合住宅の現状として、核家族化や価値観の多様化、情報化社会の進展など様々な理由から地域における共同生活よりも個人の生活を尊重する居住者が増えている傾向があり、住民同士の良好なコミュニティが自発的に形成されることは非常に難しいとされている。そしてこの集合住宅におけるコミュニティの希薄化は地域全体のコミュニティまでもが希薄化する原因につながる。また、中でも中高層の集合住宅の多くは、防犯上の配慮により周辺地域とは閉ざされた構造になっていることが多く、また地域住民と顔を合わせる機会も少ないためどのような住民が住んでいるのかもわからないことが多い。 0-2.研究目的 キャナ...

Louis I. Kahn のフーバ・シナゴーグにおける設計手法の考察

Louis I. Kahn のフーバ・シナゴーグにおける設計手法の考察

B4の新谷です。 前期ではルイス・カーンのアンビルドであるフーバ・シナゴーグの研究を行いました。シナゴーグ自体の資料が少ない中、なんとか形にはなったのではないかと思います。   本論では、カーンの建築における手法・思想の流れがどのようにシナゴーグに受け継がれているかを述べて行き、最終的に3Dで復元する事で実際の空間を確認しました。以下まとめです。   フーバ・シナゴーグはイスラエルにあるユダヤ教の礼拝所であり、戦争によって破壊された後、カーンの元に再建の依頼がきました。古代建築に並々ならぬ影響を受けていたカーンにとって、この仕事は興味深いものだったと思われます。 カーンはスタディを何度か繰り返していましたが、シナゴーグの基本的な形態は正方形の聖所、そしてそれを取り巻く16本のパイロンによって形成されています。 カーンはシナゴーグの設計を行う際、ソロモン寺院の研究を行っ...

曲面建築論 -近現代建築における曲面表現の諸相-

曲面建築論 -近現代建築における曲面表現の諸相-

0 序章  0.1 研究の背景  建築の古い歴史の中で土着的な建物が主流であった。時代には、明確な意図をもった曲面表現はなされていなかった。曲面の建築が目的をもって建造されたのは、古代ローマにまで遡ることができるだろう。アーチ、ドーム構造によってもたらされる大空間は、歴史の中で非常に長い間使われており現代でも広く扱われている。このような構造的な合理性から曲面を採用するのに対し、近代以降、美的配慮、新しい素材の採用、設計過程の情報化など、合理的ではない理由で曲面を扱う作品が生まれてきている。技術の発達に伴い建築の表現方法は多くの可能性を得てきた。近年では特に、建築の分野に情報技術が介入することによりその表現の幅は更に拡張しつつあるといえるだろう。  建築に曲面を用いることは、直線で建築を構成するよりも困難さを伴うことを理解しなければならない。しかし『新建築』、『a+u』に掲載されて...

Copyright © 2017 OKOLAB.net. All rights reserved.