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サステナブル集合住宅の風環境計画に関する研究

サステナブル集合住宅の風環境計画に関する研究

B4の丸山です。前期の研究ではサステナブル集合住宅の風環境計画に関する研究を行いました。研究テーマが定まるまでに時間がかかってしまい一時はどうなることかと思いましたが、一応形になって本当によかったです。大河内先生をはじめ、先輩方ご指導ありがとうございました。以下に論文の一部の要約を載せさせていただきます。 1.序論 1.1研究の目的と背景  サステナブル建築とは、建築物のライフサイクルを通して省エネルギーや省資源などのエコロジカルな視点と、人間の生活の質の向上という両者を満たすことができる建築物をいう。今日の日本では3月11日に起きた東日本大震災や福島原発事故による原子力エネルギーの是非論争などからエネルギーの使用について強い関心が持たれ、建築がライフサイクルを通じて影響を及ぼす環境負荷に対して配慮することは必要不可欠なことだと考えられる。また、その為には建築内で消費するエネルギーを最...

集合住宅におけるコモンスペースの研究-東雲キャナルコートを対象として-

集合住宅におけるコモンスペースの研究-東雲キャナルコートを対象として-

B4石渡です。前期に取り組んだ論文のアップをしたいと思います。 東雲のキャナルコートを対象とした集合住宅におけるコモンスペースの研究をしました。 以下まとめです まずは序章から研究背景などです 序章 0-1.研究背景 現代の集合住宅の現状として、核家族化や価値観の多様化、情報化社会の進展など様々な理由から地域における共同生活よりも個人の生活を尊重する居住者が増えている傾向があり、住民同士の良好なコミュニティが自発的に形成されることは非常に難しいとされている。そしてこの集合住宅におけるコミュニティの希薄化は地域全体のコミュニティまでもが希薄化する原因につながる。また、中でも中高層の集合住宅の多くは、防犯上の配慮により周辺地域とは閉ざされた構造になっていることが多く、また地域住民と顔を合わせる機会も少ないためどのような住民が住んでいるのかもわからないことが多い。 0-2.研究目的 キャナ...

現代中国都市部における集合住宅の研究 ‐配置・住棟・住戸計画から見た日中集合住宅の対比

現代中国都市部における集合住宅の研究 ‐配置・住棟・住戸計画から見た日中集合住宅の対比

1. はじめに 中国は1978年の改革開放を皮切りに、資本主義の制度を取り入れ、社会・経済・人文など各方面が根本的に変革してきた。その中に、90年代から続いた高度経済成長と1994年から実施された住宅商品化政策が中国人の住まいに大きく影響を与えた。 経済力の充実より、集合住宅が大量に建設され、伝統住宅での多家族雑居から新築集合住宅での家族ごとに対応する住み方へ転換した。さらに、従来の伝統住宅には勿論、70年代までソビエトに参照したレンガ造集合住宅(簡易楼)にも、遥かに住環境が改善された。また、住宅商品化により、住宅は物資として供給するものから一転し、商品としてデベロッパーから提供するものへ転換した。それと共に民間デベロッパーや個人の建築事務所も出現し、新たな住宅事業に取り組んだ。現在、中国には公営と民間デベロッパーが並立し、さらに外資デベロッパーも加入した。建築設計方面は組織設計が高い割合...

アルゴリズミック・デザインを用いた設計手法に関する研究-個の集合体としての建築・災害用仮設住宅をケーススタディとして-

アルゴリズミック・デザインを用いた設計手法に関する研究-個の集合体としての建築・災害用仮設住宅をケーススタディとして-

m2 松井夏樹です。修士設計について、ゼミ合宿までの途中経過を報告させて頂きます。 私の研究の大きなテーマは、「建築設計者とコンピューテーショナル・デザイン」と、「個の集合体としての建築」についてです。この2つのテーマが私の研究のメインのテーマとなります。 動機としては、 1つ目のテーマは、近年注目されているBIM化のように、PCが積極的に設計ツールとして介入されていることについて、私自身も建築設計者として、そのツールに実際に触れ、それについての意見を持っていたい、持つべきだと考え設定した。 2つ目のテーマは、私がこれまで取り組んできた設計演習課題における作品、その多くがこのテーマに従属している感じており、学生時代の集大成として、このテーマに取り組むべきだと考え設定した。   以下は、前期の成果(ゼミ合宿ppt)です。       今後の...

建築の見え方について

都市、特に東京の様な建築が密集しているような場所の風景は建築が作り出していると言っても過言ではない。その建築は設計するときは通常経済性やプログラムといった内部の要請から形や構成、デザインが決まってくる。そうして出来上がってきた建築が風景の中にどうあるのかというのは実はあまり研究がない。建築と風景の関係について研究することが私たちが設計をするときの新しい手がかりになるのではないだろうか。 表参道は近年、再開発により多くのファッションブランドのフラッグシップショップが並び、ファサード建築と言われるような建築の表層を特異にデザインしたものが多く見られる。そんな中でもSANAA設計のDiorは周囲の建築からも浮かび上がって、風景を軽快なものにしているように感じる。 その要因について考えてみると、ファサードに現れる要素が少ないことや、内部のアクリルドレープが柔らかく質量を感じさせないこと、ガラス面が...

Louis I. Kahn のフーバ・シナゴーグにおける設計手法の考察

Louis I. Kahn のフーバ・シナゴーグにおける設計手法の考察

B4の新谷です。 前期ではルイス・カーンのアンビルドであるフーバ・シナゴーグの研究を行いました。シナゴーグ自体の資料が少ない中、なんとか形にはなったのではないかと思います。   本論では、カーンの建築における手法・思想の流れがどのようにシナゴーグに受け継がれているかを述べて行き、最終的に3Dで復元する事で実際の空間を確認しました。以下まとめです。   フーバ・シナゴーグはイスラエルにあるユダヤ教の礼拝所であり、戦争によって破壊された後、カーンの元に再建の依頼がきました。古代建築に並々ならぬ影響を受けていたカーンにとって、この仕事は興味深いものだったと思われます。 カーンはスタディを何度か繰り返していましたが、シナゴーグの基本的な形態は正方形の聖所、そしてそれを取り巻く16本のパイロンによって形成されています。 カーンはシナゴーグの設計を行う際、ソロモン寺院の研究を行っ...

コンピュテーショナルデザインによる新しいジオメトリーの研究

コンピュテーショナルデザインによる新しいジオメトリーの研究

B4川原です。前期ではコンピュテーショナルデザインによる建築を対象に、新しいジオメトリーの可能性を探る研究を行ってきました。以下まとめです。       0 序 0.1 研究の背景と目的 コンピューター技術の発展とともに建築設計の手法は幅が広がり、それ以前にはなかった様々な形態が生まれるようになった。建築設計の過程においてコンピューターを用いることにより、今までは手計算であったり、模型による実験であったり、あるいは感覚的なものにより行われていた構造計算や環境負荷のシミュレーションなどが行えるため、それに伴うデザインをしたり、すでに別のツールでデザインしたものに構造計算や環境負荷などの解析にかけ安全性を確認するなど、デジタルツールも使われ方は様々であるが、コンピューターによる設計デザインによって今までにはない新たな、そしてより複雑なジオメトリーが生成されている。...

近代化産業遺産の保存・改修に関する研究 ―新町紡績所の改修計画―

M2黒坂です。僕の研究テーマは『近代化産業遺産の保存・改修に関する研究 ―新町紡績所の改修計画―』で、リノベーション・コンバージョンを通して地域の再活性化を図る設計をしていきたいと思います。   1.背景と目的  現在、地球温暖化等の環境問題、また世界規模の経済的問題などの背景により、サステナブルやローコストといった観点から建築のコンバージョンやリノベーションというものが日本国内でも重要視されています。  日本には、戦後の近代化を支えた産業遺産が数多く残されており、その中には工場や倉庫といった歴史的価値のある建築物もあり、それらには地元保存会が存在します。保存会の働きにより建築物を残すことはできているが、有効利用は出来ていないというのが現状であると考えられます。また、産業化時代に工場と共に成長し、活発であった地域が工場の衰退と共に衰退していったというのも事実です。  以上の...

中国フィールドワーク「川底下村」

中国フィールドワーク「川底下村」
2011/7/26 北京から西に約100km行ったところにある集落の「川底下村」に行きました。 明時代に出来た村で、清の時代には村が拡大されたようです。 村人が言うには、防壁によって持ち上げられたレベルの高い部分が明時代にできた部分、 低い場所ににある部分が新時代にできたらしい。上は防衛的、下は商業的に作られている。 ここでご飯を食べました。村の料理は意外と美味しい。 建物は南側に向いた山西省風の四合院。屋根のディテールや柱間の数、建物配置が北京のものとは違う。 なかでも面白いのは、複雑な地形に対応するにあたって、変則的な四合院が形成されている点である。 このような事例を多数みることができた。地形と四合院形式の対応関係は興味深い。 路地空間も地形との呼応関係が見られ面白い。 個人的に路地が好きなので、路地と地形の関係については、 さらに調査をしたいところ。  

2011中国北京のフィールドワーク

2011中国北京のフィールドワーク

【2011.07.25】 連日悪天候が続いていましたが,本日は晴天に恵まれました.   始めは万科藍山.日本人建築家が設計した超高級集合住宅です. 1住戸にひとつのEVを設置し,高いセキュリティを実現しています.また住戸の占有率80%とかなり高いレンタブル比を実現しています.販売価格もスケルトンで1億5千万円程度.かなり高額ですが実際に住んでみたいと思わせる質の高さがあります. 次に,金融街金色漫香林5期を見学した後,迫さんが設計した国融国際を訪れました.当初オフィスビルとして設計されたものが途中で建築主が代わり,集合住宅として完成したものです.従って,プランはセンターコア型です.   次に中信新城を訪問しました.広大な敷地面積でニュータウンのイメージです. ここでは工事現場を見学させてもらいました.中国国内では比較的整頓された現場のようです.なかなか中国の現場を見る機...

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