You are here: Home // PROJECT&RESEARCH

建築の表層から読み取るリノベーション様態の研究-「中道通り」をケーススタディとして

B4の加島です。遅くなりましたが、春季研究発表の内容を投稿致します。 キーワード 表装 リノベーション テナント進出 中道通り テナント分析 商業エリア 0. 序章 0-1 研究の背景と目的 裏原宿や吉祥寺の中道通り周辺の住居エリアから商業エリアへと発達したエリアには一般的な商業エリアにみられる特徴とは異なる特徴が見受けられる。一般的に見受けられる商業エリアは販売を目的とするにふさわしい空間構成で形成された建物を配置し、その中にテナントを配置していくのが主流である。だが最初にあげたようなエリアではこのような現象は主流ではなく、元々居住を目的とした建築物をリノベーションしてその中に商業テナントを配置するものが多く見受けられる。裏原宿では半数近く、吉祥寺の中道通り周辺のエリアでは半数以上の割合でこの現象が見受けられる。またリノベーションの手法、度合い、リノベーション後の動線形態も建物の立地や形...

自然素材の扱いからみるミース・ファン・デル・ローエ

自然素材の扱いからみるミース・ファン・デル・ローエ

B4の木村です。春季研究発表の内容を投稿致します。 1.序章 1-1 研究の背景と目的 ミース・ファン・デル・ローエは近代建築の巨匠である。「Less is more (より少ないことは、より豊かなこと)」で有名であり、洗練された材料による空間構成を得意とした。材料には主に鉄やガラスなどの工業製品を選定しているが、一方で自然素材の扱いにも光るものがある。しかし、自然素材に着目した研究は不十分であるため本研究は自然素材の扱いからミースの設計意図を導出するものと位置付ける。 1-2 研究方法 本研究では「バルセロナ・パビリオン」、「トゥーゲントハット邸」、「ファンズワース邸」の3作品を研究対象とする。この3作品は八束はじめの「ミースという神話」にて「神の家」と呼称されている。人間が住むための「人の家」ではなく、魅せるための美学としての建築だとしてこの名がつけられた。従って、この3作品はミースの...

森の墓地の設計案におけるシークエンスの変遷過程に関する研究

B4の渡邊です。春期研究発表の内容を投稿致します。 1.序章 1-1 研究の背景 1914年、南ストックホルム墓地のコンペティションにエリック・グンナール・アスプルンドとシーグルド・レヴェレンツが勝利し、森の墓地の設計が2人に依頼された。この墓地はコンペから完成まで25年の長い月日を費やしており、その間にコンペ案からの変更点が多く見られる。 1-2 研究の目的 森の墓地のコンペ案から実施案までの空間構成の変遷を分析し、さらにシークエンスの変化を汲み取り、アスプルンドの案変更の意図、アスプルンドの目指したランドスケープを明らかにする。 1-3 研究の位置づけ 残されたスケッチや図面等から、火葬場や礼拝堂、アプローチの構成の変遷やそのアスプルンドの意図について検討している研究は見受けられるが、シークエンス構成の変遷に関する研究は不十分である。本研究では、3Dモデルを作成することで、シークエンス...

フェルディナン・バック著「魅惑の庭」のスケッチから読み取る庭の構想に関する研究

1.序章 建築家ルイス・バラガンの作品を見ると、特徴的な庭を含んだ建築が多く見られる。その庭は木、花、水など様々な自然の要素や、壁の色、それらの配置のされ方などあらゆる点が考えつくされており、バラガンの庭への強いこだわりが感じられる。バラガンはなぜここまで庭にこだわったのだろうか。バラガンは自身の庭の作品に画家であり造園家であるフェルディナン・バックのスケッチからの影響を強く受けていると言われており、これが庭へのこだわりが生まれたきっかけではないかと考えられる。そこで本研究ではバック著の「魅惑の庭」に掲載される全36枚のスケッチを深く分析することにより、バック独自の庭の構想を読み取ることを目的とする。 2. フェルディナン・バック(1859-1952)とは 作家、風刺漫画化、アーティスト、社会批評家、造園家など多くの分野に着手している。地中海様式の庭のスケッチも多数作成しており、その庭の構...

建築のポシェを利用した採光手法に関する研究 −スティーヴン・ホールの作品をケーススタディとして−

B4の野田です。春季研究発表の内容を投稿致します。   第1章 序論 1.1研究の背景と目的 ポシェ(残余部分)とは、平面や断面において、空間を「地」と考えたときに「図」にあたる部分、すなわち壁・柱・梁およびそれに準ずる空間のことである。構造上の必要性ではなく、外観と内観機能の相互の要請によって発生するポシェは、近代建築ではあまり見られない。ここで、ポシェを積極的に取り入れている建築家スティーヴン・ホールに注目する。スティーヴン・ホール(1947-)は、光の空間を巧みに演出する建築家であり、光による空間体験に重点を置いた作品が多数ある。その中には、ポシェを採光手法として取り入れた作品が含まれており、スティーヴン・ホールがなぜ無駄とも言える部分=ポシェをあえて使用したのかは疑問である。 本研究では、建築のポシェを採光手法として扱ったスティーヴン・ホールの意図を明らかにすることを目的...

都市空間におけるゲニウス・ロキ-稲荷空間の構成類型-

都市空間におけるゲニウス・ロキ-稲荷空間の構成類型-

B4の中井です。春季研究発表の内容を投稿致します。 序章 研究概要 1-1 研究の背景 戦後より東京では、資本主義の介入に伴い急激な都市化が進められてきた。効率や利益を重視するその社会構造においては、都市における時間的背景を排除し端的な開発が是とされている。そのような都市構造の中で、稲荷空間は今もなおゲニウス・ロキという要素を残したままこの都市に佇んでいる。建物の隙間に埋れるようにして存在するそれらの稲荷は、都市化に伴い刻々と変化していった周辺環境とは相反してその街に残されてきた。しかし江戸時代の町割りや地形が現在も大差なく都市の基盤として構成されている東京において、それらの稲荷空間も同様に時間的背景を含んだ都市の歴史的要素である。残余的に見えてしまうが、そこには周辺環境と比較して遥か昔から時が止まっているような神秘性を感じる。 1-2 研究の目的 本研究では、上述したような建物間に残余的...

建物間の隙間に着目した東京の都市空間の記述手法に関する研究

M2の柏木です、前期の研究報告を致します。 1-1.研究の背景 現代の都市空間は様々な用途施設・人種が集積しており、様々な活動が至る所で行われていて、特に東京のような高密な都市部においては都市を記述することは難しくなっている。 写真は発明から今日に至るまで数々の功績を残してきた。ヴァルター・ベンヤミンは写真の黎明期において、「複製技術時代」と呼び芸術分野に革命的な変化をもたらし、芸術作品の礼拝的価値から展示的価値への移行を指摘し「アウラ」という概念を用いて説明した。近年の写真の電子化およびインターネットの普及により、現在ではリアルタイムで世界中で撮影された写真が手元で見れるようになっている。現代においても写真評論家の飯沢耕太郎は「国民総写真家時代」と述べている。誰もがきれいな(アウラが捏造された)写真を手軽に撮れ、一瞬にして世界中へ発信できてしまう時代であり都市の表象が固定化されつつある時...

オタク系テナントの立地様態に関する研究

オタク系テナントの立地様態に関する研究

M2の長谷川です。春季研究発表の内容を投稿します。   序章.研究概要 1-1.研究の背景 秋葉原という街は、周知の通りオタク文化発祥の地として認識されているが、その背景には、戦後のラジオブーム、高度経済成長期の家電ブーム、90年代のPCブームのように、時代のニーズに応えるかたちで存在価値を見出してきた非常にフレキシブルな街としての実態が存在する。また、それらのブーム自体が非常に親和性の高いプログラムが関連していることや、扱うコンテンツに専門性と分化性が備わっていることから、マニアックな人種が往来する街として発展した特徴がある。 そうした背景において、オタクとは、ネット上のデータベースより紡ぎ出された2次創作物を愛好することで賑わいを見せる現代に特化した特殊な人種であり、オタクになる過程でマニアックな知識や共通言語を身につけていることを考えると、正当な秋葉原の継承者と言える。しか...

チェコのキュビズム建築における分析的キュビズムの参照と引用にみられる関係性

キーワード:参照  引用  展開  収束  ポリゴン化   線  細分化 序章 1−1 研究背景 チェコにしか存在しないキュビズム建築は、ピカソやブラックが描いた分析的キュビズムを参照し引用したと言われている。当時、チェコ建築界はウィーンのオットーワーグナーやヤンコチェラの強い影響を受け、彼らの進める合理主義なモダンデザインに対し、若手の建築家たちは別の表現を求めていた。それは当時、チェコ・スロバキアが独立の予兆に満ちた時代であり、彼らが求めたのが、インターナショナルスタイルではなく、チェコ・スロバキアのアイデンティティを確立するためのナショナルスタイルを築き上げようとしたからであった。そして、1911年、若手の建築家、画家、彫刻家は、“the Group of Plastic Artisrs”を設立した。この芸術運動は1911—1925年までの短期間で収束したが、1918年(...

高架下における土地利用実態に関する研究 ‐新永間市街線高架橋(JR東京駅‐新橋間)をケーススタディとして‐

高架下における土地利用実態に関する研究 ‐新永間市街線高架橋(JR東京駅‐新橋間)をケーススタディとして‐

M2の釣井です。春学期の研究報告を致します。 0.序 0-1.研究の背景と目的 鉄道などの高架下は、都心部に残された数少ない未利用地である。薄暗く近寄り難いイメージを放っていた高架下は近年、商業テナントの開発が進み、今までのネガティブなイメージを払拭しつつある。しかし、長い時間が積層された高架下は都市の一部と現存している。鉄道は生活に欠かすことの出来ない都市の重要なインフラストラクチャーであり,地上に存在する鉄道線路の高架化や地下化など都市に大変関与している。過去に建造された鉄道土木構造物の耐震補強工事が,1995年の阪神淡路大震災を契機に進められた。2011年に発生した東日本大震災により,高架橋の耐震性に目が向けられ、首都直下型地震に備えた高架橋の耐震補強工事が現在も行われている。特に,JR東京駅から新橋駅へと続く赤煉瓦造の連続アーチ高架橋は,建設後100年以上を経過した鉄道土木構造物で...

Copyright © 2017 OKOLAB.net. All rights reserved.