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坂出人工土地再生計画―人工地盤の再定義―

坂出人工土地再生計画―人工地盤の再定義―

  0.はじめに   “かたち”はいかにして残り続けていくのか。都市において病的要素になりつつある強い“かたち”を残しながらその意味を書き換えることができたら、その“かたち”は都市にとって新たな価値を与えることができるのではないか。今回の卒業設計では、日本のモダニズム建築の傑作であり失敗作でもある大高正人設計の坂出人工土地、その根幹である人工地盤という強烈なストラクチャーのみを保存対象としたうえで、都市公園とアート施設へのコンバージョンを提案する。   1.背景   坂出人工土地は大高正人が設計し、1966~86年に4期に分け建設された住居、商店街、市民ホールなどが一体となった複合施設である。2階ほどの高さに約1万平方メートルの人工地盤を造り、その上に1~4階建ての市営住宅を建てた。人工地盤の下は商店街や駐車場となっており、人口増の時代、土地不足と...

2016年度卒業設計で五味大典君が優秀賞を受賞!

1/29日(日)に開催された2016年度卒業設計公開講評会で、B4の五味大典君の「御柱転生」が優秀賞を受賞しました。 よく頑張りました。おめでとう!                              

工場併用住宅が持つ空間特性に関する研究 – 東京都大田区大森南地区を対象として-

工場併用住宅が持つ空間特性に関する研究 - 東京都大田区大森南地区を対象として-

M2の池上です。修士論文について、研究の途中経過を報告致します。 私は工場併用住宅がもつ、異種用途の混合が生み出す形態について関心を持ちました。決して相性の良くない工場と住宅の用途が一つの建築の中で実際にどのように構築されているのかを明らかにすることを研究テーマとしています。 ■研究の背景 東京都大田区は現在でも数多くの町工場が存在する「中小零細企業の町」である。その中でも特徴的なのは職住一体化が成された工場併用住宅(図1)であり、この場所において数多く見ることができる建築用途である。工場併用住宅はその特殊性のため容易な住替えは難しく、上層の生活空間の拡充のために建物を増改築する工夫を見ることができる。それらは細かく見ていくと同じ用途構成でも様々な形態や配置の差を見て取ることができ、この場所特有の街並み形成に寄与していると思われる。 工場併用住宅ついて踏み込まれた研究はされていない他、立面...

教会から住宅へのコンバージョン手法に関する研究 —イギリスの事例に着目した分析—

教会から住宅へのコンバージョン手法に関する研究 —イギリスの事例に着目した分析—

修士2年の山本です。前期の修士論文の成果を投稿します。 私はイギリスにおいて教会を住宅にコンバージョンする例が増加しつつあることに関心をもちました。その上で教会らしさをどう克服・活用し住宅へコンバージョンしているのかを明らかにすることを主題としております。 図1 教会から住宅へのコンバージョンの例             —————————————————————————————̵...

建物間の隙間に着目した東京の都市空間の記述手法に関する研究

M2の柏木です、前期の研究報告を致します。 1-1.研究の背景 現代の都市空間は様々な用途施設・人種が集積しており、様々な活動が至る所で行われていて、特に東京のような高密な都市部においては都市を記述することは難しくなっている。 写真は発明から今日に至るまで数々の功績を残してきた。ヴァルター・ベンヤミンは写真の黎明期において、「複製技術時代」と呼び芸術分野に革命的な変化をもたらし、芸術作品の礼拝的価値から展示的価値への移行を指摘し「アウラ」という概念を用いて説明した。近年の写真の電子化およびインターネットの普及により、現在ではリアルタイムで世界中で撮影された写真が手元で見れるようになっている。現代においても写真評論家の飯沢耕太郎は「国民総写真家時代」と述べている。誰もがきれいな(アウラが捏造された)写真を手軽に撮れ、一瞬にして世界中へ発信できてしまう時代であり都市の表象が固定化されつつある時...

オタク系テナントの立地様態に関する研究

オタク系テナントの立地様態に関する研究

M2の長谷川です。春季研究発表の内容を投稿します。   序章.研究概要 1-1.研究の背景 秋葉原という街は、周知の通りオタク文化発祥の地として認識されているが、その背景には、戦後のラジオブーム、高度経済成長期の家電ブーム、90年代のPCブームのように、時代のニーズに応えるかたちで存在価値を見出してきた非常にフレキシブルな街としての実態が存在する。また、それらのブーム自体が非常に親和性の高いプログラムが関連していることや、扱うコンテンツに専門性と分化性が備わっていることから、マニアックな人種が往来する街として発展した特徴がある。 そうした背景において、オタクとは、ネット上のデータベースより紡ぎ出された2次創作物を愛好することで賑わいを見せる現代に特化した特殊な人種であり、オタクになる過程でマニアックな知識や共通言語を身につけていることを考えると、正当な秋葉原の継承者と言える。しか...

高架下における土地利用実態に関する研究 ‐新永間市街線高架橋(JR東京駅‐新橋間)をケーススタディとして‐

高架下における土地利用実態に関する研究 ‐新永間市街線高架橋(JR東京駅‐新橋間)をケーススタディとして‐

M2の釣井です。春学期の研究報告を致します。 0.序 0-1.研究の背景と目的 鉄道などの高架下は、都心部に残された数少ない未利用地である。薄暗く近寄り難いイメージを放っていた高架下は近年、商業テナントの開発が進み、今までのネガティブなイメージを払拭しつつある。しかし、長い時間が積層された高架下は都市の一部と現存している。鉄道は生活に欠かすことの出来ない都市の重要なインフラストラクチャーであり,地上に存在する鉄道線路の高架化や地下化など都市に大変関与している。過去に建造された鉄道土木構造物の耐震補強工事が,1995年の阪神淡路大震災を契機に進められた。2011年に発生した東日本大震災により,高架橋の耐震性に目が向けられ、首都直下型地震に備えた高架橋の耐震補強工事が現在も行われている。特に,JR東京駅から新橋駅へと続く赤煉瓦造の連続アーチ高架橋は,建設後100年以上を経過した鉄道土木構造物で...

渋谷迷宮空間ー残余空間に生まれる都市の魅力ー

渋谷迷宮空間ー残余空間に生まれる都市の魅力ー

  01.背景 現在渋谷で計画されている渋谷駅の大規模な再開発。その計画は公開されている情報を見る限り、他の都市においても成り立つ普遍的なモノに感じられる。駅を中心として放射状に展開する渋谷において、この計画によって渋谷の魅力が失われていくのではないだろうか。渋谷は、社会による統制に捕らわれること無く、個による自由が至る所に見受けられる魅力を持つ。   02.都市分析 商業都市として渋谷は下図に示すように、駅を中心に大通りが放射状に展開し、そのアンカーとなる位置に大型施設が繋がる。また、渋谷全体を機能で分けると山手線を軸として東西に分断され、西は商業、左はオフィスが多くを占めている。渋谷は谷底の街として、駅を中心に大資本の対立によって形成され、構成する通りは駅を中心として放射状に広がる大通り、それを円弧状に繋ぐ通り、全体を張り巡る迷路状の小路の3つに分けられる。   03.計画...

東京山手における住宅地の商業化過程と住居系建築物へのテナント進出の様態に関する研究 -中目黒・代官山・原宿をケーススタディとして-

東京山手における住宅地の商業化過程と住居系建築物へのテナント進出の様態に関する研究 -中目黒・代官山・原宿をケーススタディとして-

序 0-1.研究の背景と目的 都市の変容を捉える上で大規模な再開発の影響だけでなく、その周囲の小さな変化にも注目する必要があると考える。 東京山手にはかつては木造の戸建住宅やアパートが建ち並んでいた閑静な住宅地であったが、バブル崩壊(1990年)以降に商業化が進行し、住と商が混在した状態となっているエリアが存在する(図1)。それらのエリアは大規模な再開発ではなく、住宅が商業ビルに建て変わる建物そのものの更新や住居系建築物に商業用途が進出することで住商混在の街へと変容している。特に商業用途が進出する住居系建築物においては用途とハードウェアのミスマッチングが起きている(図2)。しかし、これまでの研究では用途ごとの分布様態以上に踏み込んだ研究が成されておらず、住居系建築物がどのようにして商業用途を受容しているのか、また従前の閑静な住宅地がいかにして住商混在の街へと変容したのかについては詳細に述べ...

都市の中のスキマ -人々の拠り所となる公共的滞留空間-

都市の中のスキマ -人々の拠り所となる公共的滞留空間-

■都市への「スキマ」を考える -滞留空間の創出- 現在、都心に近い都市の多くが、インフラ沿いに建物が高密度で建てられ街が形成されている。周辺に公園などの場は少なく、閉ざされているために滞留することのできる空間が少ない。滞留空間の消失は人々の交流の機会を減らすことに繋がると考えている。この提案では街の中心部に、商店街と駅、公共的な場の統合により滞留空間を生み出す。 様々な場所が集積する都市において、場所と場所の間に存在しうる都市の「スキマ」は、滞留空間がなくなりつつある都市空間において人々の拠り所となる場所になる力を持った場ではないだろうか。このような場は公共性を持った場とも言うことができるのではないかと考えている。 ■下高井戸という街への「スキマ」 -公共的な場としての商店街の再構築- 今回の敷地となる下高井戸という街も、建物が密集した都市といえる場所である。下高井戸商店街は東京都世田谷...

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