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直径1kmの空白 ー科学と自然が共存する都市公園ー

直径1kmの空白 ー科学と自然が共存する都市公園ー

    1.敷地 敷地は神奈川県横浜市泉区、深谷通信隊跡地、面積約770000 平方メートル、直径約1kmの円形空地。この土地はかつて、日本海軍が電波基地を建設するため、用地買収したものだった。終戦後、アメリカ軍によって接収されたが、衛星通信機器の進歩により電波基地は集約され、ほとんど活用されることなく、平成26年に返還された。 特徴的な円形の敷地は電波干渉を防ぐ目的で形作られた。その為、直径1km内部にあった高さのあるもの、豊かな広葉樹林と桑畑は伐採され、その後も長きに渡って放置された結果、土地は荒れ果て、未だに低未利用地となっている。 図1ー敷地航空写真   2.プログラム この敷地に挿入されるべきプログラムには、直径1kmの巨大な円形という特徴を最大限活用すること、そして破壊されゆく自然環境を保全し、市民に対して開いていくことが求められていると感じる...

re:渋谷アンダーグラウンド〜地下空間における”場所”の獲得〜

re:渋谷アンダーグラウンド〜地下空間における”場所”の獲得〜

1.背景 ー没場所としての地下空間 サインに支配される人々ー 現在私たちが日常的に利用している地下とは、交通インフラの地下進出によってそれらに付随するように生まれた、通路としての機能空間である。ここには”場所”というものは存在せず、空間的経験は存在しない。交通インフラの開発により大量生産されたこのような”没場所”は、サイン計画によりその行動を補完しているが、それにより地下空間での行動は支配的な、受動的な行動となっいる。 図1視覚情報の乏しい没場所としての地下空間 2.提案 ー 場所の獲得 能動的空間行動へー 既存の地下空間に対し、通路としての機能を担保させつつ、そこに”場所”を生むことで、空間的経験を生みだし、地下での行動をサインに支配された受動的なものから、より能動的なものに変えていくことはできないか。 図2サインに支配される人々 3.対象敷地 ー渋谷地下ー 本提案では、その複雑な...

御柱転生

御柱転生

1.背景 御柱の街 諏訪 長野県中部・諏訪地域には御柱(おんばしら)と呼ばれる独自の文化がある。御柱とは神社の四隅に立てられたモミの巨木のことで、ご神木としての役割を持っている。御柱は6年に1度開催される御柱祭という祭りを経てご神木となり、御柱は古いものから新しいものへ更新される。御柱祭とは御柱となる樹齢150年以上のモミの木を八ヶ岳山麓から切り出し、人力で神社の境内に運ぶ諏訪大社の神事である。御柱は諏訪大社をはじめ、諏訪地域の神社や街中の小さな祠に至るまで様々な場所に見られる。 2.問題提起 御柱は御柱祭が開催されるたびに古い御柱が発生している。現在、諏訪大社の古い御柱はお守り・輪切りのオブジェクト・広場のモニュメントに加工されている。しかし諏訪地域全体で見れば御柱の有効利用はまだ進んでいない。役目を終えた御柱の新しい利用法があるのではないかと考える。 3.提案 上記の問題より御柱...

雑司が谷・鬼子母神界隈の再編―参道を軸とした新しいコミュニティ―

雑司が谷・鬼子母神界隈の再編―参道を軸とした新しいコミュニティ―

参道を軸とした二対の建築を媒体に、地域の新しいコミュニティ空間を作る提案。   1.背景—雑司が谷という街— ―古い街並み、生い茂る緑、モノで溢れた路地空間、子育の神・鬼子母神。― 都心にありながらも閑静な住宅街が広がる雑司が谷。歴史あるこの街のコミュニティは、伝統行事の御会式や手創り市などの地域イベントや路地空間を介した近隣住民との日常的な挨拶・会話など多方面にわたり築き上げられてきた。 特に街の中央に位置する鬼子母神堂では、御会式などのお祭時には多くの人で賑わい、日常では観光客や散歩する高齢者、学校へと向かう小学生の姿などが見られ、この街の人にとって親しみのある場所であり、地域コミュニティの象徴的存在とも言える。 そんな雑司が谷ではいま、再開発やグローバル化の影響で、子育て世代や外国人留学生などの新しい移住者が増えている。この街のコミュニティに新たな要素が加わろうとしている...

坂出人工土地再生計画―人工地盤の再定義―

坂出人工土地再生計画―人工地盤の再定義―

  0.はじめに   “かたち”はいかにして残り続けていくのか。都市において病的要素になりつつある強い“かたち”を残しながらその意味を書き換えることができたら、その“かたち”は都市にとって新たな価値を与えることができるのではないか。今回の卒業設計では、日本のモダニズム建築の傑作であり失敗作でもある大高正人設計の坂出人工土地、その根幹である人工地盤という強烈なストラクチャーのみを保存対象としたうえで、都市公園とアート施設へのコンバージョンを提案する。   1.背景   坂出人工土地は大高正人が設計し、1966~86年に4期に分け建設された住居、商店街、市民ホールなどが一体となった複合施設である。2階ほどの高さに約1万平方メートルの人工地盤を造り、その上に1~4階建ての市営住宅を建てた。人工地盤の下は商店街や駐車場となっており、人口増の時代、土地不足と...

2016年度卒業設計で五味大典君が優秀賞を受賞!

1/29日(日)に開催された2016年度卒業設計公開講評会で、B4の五味大典君の「御柱転生」が優秀賞を受賞しました。 よく頑張りました。おめでとう!                              

工場併用住宅が持つ空間特性に関する研究 – 東京都大田区大森南地区を対象として-

工場併用住宅が持つ空間特性に関する研究 - 東京都大田区大森南地区を対象として-

M2の池上です。修士論文について、研究の途中経過を報告致します。 私は工場併用住宅がもつ、異種用途の混合が生み出す形態について関心を持ちました。決して相性の良くない工場と住宅の用途が一つの建築の中で実際にどのように構築されているのかを明らかにすることを研究テーマとしています。 ■研究の背景 東京都大田区は現在でも数多くの町工場が存在する「中小零細企業の町」である。その中でも特徴的なのは職住一体化が成された工場併用住宅(図1)であり、この場所において数多く見ることができる建築用途である。工場併用住宅はその特殊性のため容易な住替えは難しく、上層の生活空間の拡充のために建物を増改築する工夫を見ることができる。それらは細かく見ていくと同じ用途構成でも様々な形態や配置の差を見て取ることができ、この場所特有の街並み形成に寄与していると思われる。 工場併用住宅ついて踏み込まれた研究はされていない他、立面...

教会から住宅へのコンバージョン手法に関する研究 —イギリスの事例に着目した分析—

教会から住宅へのコンバージョン手法に関する研究 —イギリスの事例に着目した分析—

修士2年の山本です。前期の修士論文の成果を投稿します。 私はイギリスにおいて教会を住宅にコンバージョンする例が増加しつつあることに関心をもちました。その上で教会らしさをどう克服・活用し住宅へコンバージョンしているのかを明らかにすることを主題としております。 図1 教会から住宅へのコンバージョンの例             —————————————————————————————̵...

建物間の隙間に着目した東京の都市空間の記述手法に関する研究

M2の柏木です、前期の研究報告を致します。 1-1.研究の背景 現代の都市空間は様々な用途施設・人種が集積しており、様々な活動が至る所で行われていて、特に東京のような高密な都市部においては都市を記述することは難しくなっている。 写真は発明から今日に至るまで数々の功績を残してきた。ヴァルター・ベンヤミンは写真の黎明期において、「複製技術時代」と呼び芸術分野に革命的な変化をもたらし、芸術作品の礼拝的価値から展示的価値への移行を指摘し「アウラ」という概念を用いて説明した。近年の写真の電子化およびインターネットの普及により、現在ではリアルタイムで世界中で撮影された写真が手元で見れるようになっている。現代においても写真評論家の飯沢耕太郎は「国民総写真家時代」と述べている。誰もがきれいな(アウラが捏造された)写真を手軽に撮れ、一瞬にして世界中へ発信できてしまう時代であり都市の表象が固定化されつつある時...

オタク系テナントの立地様態に関する研究

オタク系テナントの立地様態に関する研究

M2の長谷川です。春季研究発表の内容を投稿します。   序章.研究概要 1-1.研究の背景 秋葉原という街は、周知の通りオタク文化発祥の地として認識されているが、その背景には、戦後のラジオブーム、高度経済成長期の家電ブーム、90年代のPCブームのように、時代のニーズに応えるかたちで存在価値を見出してきた非常にフレキシブルな街としての実態が存在する。また、それらのブーム自体が非常に親和性の高いプログラムが関連していることや、扱うコンテンツに専門性と分化性が備わっていることから、マニアックな人種が往来する街として発展した特徴がある。 そうした背景において、オタクとは、ネット上のデータベースより紡ぎ出された2次創作物を愛好することで賑わいを見せる現代に特化した特殊な人種であり、オタクになる過程でマニアックな知識や共通言語を身につけていることを考えると、正当な秋葉原の継承者と言える。しか...

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