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イタリアにおける駅前広場の形態分類 ―広場のケースによる分類と分析-

イタリアにおける駅前広場の形態分類  ―広場のケースによる分類と分析-

建築空間論研究室 4年 池上 智   キーワード:イタリア 広場 駅前広場 分類   ■はじめに かつて都市における広場とは、劇場や神殿などと等価に扱われていた主要な都市機能のひとつであった。しかし現代においては、広場とは都市の残余空間であるイメージが少なからずある。多くの広場は周りの空間を結びつけ、引き立てる存在から、都市の空白へと置き換えられている。イタリアの都市における広場は古くからの広場の形式がよく残されている。ここでは広場は残余空間ではなく、街の一部として場が機能している。 一方で駅前に存在する広場は、列車から降り立った人々が最初に足を踏み入れる都市の場である。 都市の外からやってくる列車の客が降り立つ場所であると考えれば、この駅前広場が外部と都市をつなぐ場であると考えることができる。そのとき、駅前広場という場がどのように都市と関わるのかを考えたいと思った。 ...

西澤文隆のコート・ハウスにおける平面構成の研究ーコート・ハウス論の記述に対する西澤文隆の作品への反映手法の分析を通してー

  序章 研究の背景 近年、土地は狭小化が進み、狭い土地にいくつもの住宅が密集してしまっている。そしてそれが原因で住宅内部のプライバシィを保つこと、豊かな生活を生む空間を作り出すことが困難になってきている。その中で敷地全体を囲うことでプライバシィを保ち、また内部空間と外部空間を一体的にすることで豊かな空間を作り出すコート・ハウスはこの問題の解決策として有効である。そして建築家の中に西澤文隆というコート・ハウスを設計している代表的な建築家がいる。西澤文隆は「正面のない家」シリーズをはじめとするコート・ハウスをいくつも手掛けていて、庭と生活空間を混在・共存させていく手法を多く用いている。 研究の目的 西澤文隆は自身の著書であるコート・ハウス論の中で「囲われた敷地のなかに自然と人、室内と室外の緊密な関係を造り出す」という記述のように西澤文隆のコート・ハウスに対しての持...

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