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中高層集合住宅における交通とコミュニティに関する研究 -都営渋谷東二丁目第2アパートの再構築-

M2の河田です。投稿が遅くなり申し訳ありません。
中間発表の際に、先生にご指摘いただいた点を踏まえ、目次案(論文編)を修正しました。論文全体の話はまとまり次第投稿します。

第一章 都バス車庫と都営住宅

一章では主に1~3について述べていこうと考えています。
1.都営住宅建設の大きな流れを記述する。
2.都営住宅と都営バス車庫が併設された理由を記述する(都電車庫跡地などの歴史的背景を含めて)。
3.都営住宅+都営バス車庫の現状についての記述。設計提案につながるよう目的をもって再度、分類・分析を進める。分析結果から考察を行い現状の問題を明らかにし、再構築(設計・提案)の必要性を問う。
  
第二章 交通と建築

都バス車庫と都営住宅が併設されている特殊な敷地を再構築するにあたって、一階ピロティ空間を駐車場として活用するといったこれまでの形式を見直し、近い将来においての車と建築の在り方を考える必要性があると思います。単に低層部に公共施設を配置し、上層部に住戸が配置されるという一般的なコンプレックスではなく、都市型の集合住宅として、車と建築の新たな共存方法を考えていきたいと思っています。そのため二章では、交通と関係深い建築の事例作品を通じて、自動車が建築の空間構成に与えた影響を明らかにしていきます。交通空間と建築空間の構成やデザイン手法を抽出し、設計・提案に還元することを目的とします。
二章では主に1~3について研究していこうと考えています。
1.建築家が理想と考えた、自動車に着目した研究やプロジェクトを収集する。
2.交通空間と建築空間との関係が典型的、特徴的な作品を収集する。
3.1、2の事例を形態、用途・機能別に分類し分析する。まとめとして、交通と建築の新たな共存のあり方を述べていこうと考えています。

第三章 計画敷地の概要

三章では主に1~3について述べていこうと考えています。
1.敷地の概要と周辺環境について。
2.都営渋谷東二丁目第2アパートの現状と問題点について。(既存住棟の平面、立面、断面)
3.プログラムについて。現状の問題点を踏まえ、かつ第二章で得られた知見も活かせるプログラム構成とする。

現在、第二章の事例作品を収集・分析している途中で、取上げた作品リストは下記の通りです。
・建築家が理想と考えた、自動車に着目した研究やプロジェクト
・交通空間と建築空間との関係が典型的、特徴的な作品
の2種に分けています。

まだまだ調べきれていないと思うので急いで作業を進めている段階です。一部事例を紹介しますと、菊竹清訓設計事務所が提案している「斜面の構築」というプロジェクトは、斜面建築の有効性を説いているのですが、同時に自動車と建築の関係性を積極的に考えている点で参考になりそうです。
論文・設計編共にスケジュールが大幅に遅れていますが、今は論文編に力を入れ修士設計としての全体の流れを整えていきます。とにかく遅れを巻き返していきたいと思います。

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