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上海新天地における石庫門型里弄住宅の保存と再生に関する研究

上海新天地における石庫門型里弄住宅の保存と再生に関する研究

B4の丁佳蓉です。春学期の研究内容を発表させていただきす。 序章 1−1.研究の背景と目的 特殊な地理的・歴史的要因によって、上海には西洋の文化と中国の伝統文化が混在し、共生している。1843年開港以来、租界時代に欧米各国の様々な建築様式の建物が建てられ、西洋建築と中国伝統建築が融和した「中洋折衷の建築」の景観が形成した。社会状況の元に上海における都市の主要な構成要素となる「里弄」が発生していった。2010年に「石庫門“里弄”建築の建造技術」は中国政府から国の無形文化遺産に認定された。 1990年代に入り、都市基盤の整備や都心部不良住宅の更新が新しい段階に入り、里弄住宅が一時大量に取り壊され、面積は下降傾向にある。しかし、里弄住宅は旧市街地の各行政区においてその比率が依然高く、如何に里弄住宅のストックを合理的に再生するかがますます重要な課題になっている。 旧市街地再生一つの事例として、新天...

北京川底下村における住居形態の地形に対する調停メカニズムに関する研究

北京川底下村における住居形態の地形に対する調停メカニズムに関する研究

  0 序章 0-1研究の目的と背景  川底下村は北京市西部から約90kmに位置する伝統的集落である。南西側に傾斜したひな壇状の地形に沿って、四合院の住戸群が51戸あまり配置されている。その歴史は古く明朝初期に、集落が形成され作られた。2003年に建設部と国家文物局から歴史文化名村に認定され保護の対象となり、住民は生活を営んでいる。  川底下村は、本来平野部に建つ四合院が山間部の急峻な斜面に密集して建てられている極めてまれな伝統的集落で保存状態も良好であり、歴史的価値は大きい。北京工程大学によって1999年に現地調査がなされている。現地調査を行ったところ、住居の形態、住居の所有区分等に相違点が散見される。そのため、現時点での川底下村の状況を測量し現状を把握することは、喫緊の課題である。  集落には本来は形式性の強い四合院の平面が変形している住居、住居内に微地形をもつ住居が見られ、...

中国北京集落現地調査~川底下村~

中国北京集落現地調査~川底下村~

 M2 若田優樹です。   8月31日~9月4日まで北京川底下村に集落調査に行ってまいりました。  集落は北京から西に90km行ったところにあります。  川底下村は民清時代に形成され。住居形式は四合院ではありますが、傾斜地にあるために、四合院の形式性を逸脱した住居が見受けることができます。  四合院の住居にIDを1~44まで振って調査を行った。  その一部を本記事で紹介しようと思う。    集落調査一日目   ID39  ID4の前にある空き地に建てられた新しい住戸である。北棟がカフェとして道路に対して開いている。南棟と道路にレベル差があるために南棟支部に半地下の倉庫が設けられている。ここで道路側が低くなるように段差が設定されている傾向を発見。逆に道路に対して逆に傾斜しているような住戸は特殊...

北京川底下村における地形と集落の空間構成の関係性の研究

北京川底下村における地形と集落の空間構成の関係性の研究

  序論   0-1研究の目的と背景 「川底下村」は北京市西部から約90kmに位置する伝統的集落である。南西側に傾斜した地形に沿って、ひな壇上に四合院の住戸群が約76戸あまり配置されている。「川底下村」は、宿場、防衛拠点として栄えていたが、近代化の折に主要な交通網から外れてしまったために、現在も当時の建物の姿が残っている。村は歴史文化名村として保護され、住民は生活を営んでいる。集落は「地形」「水」「建物」「道」の要素で構成されており、それぞれの構成要素と時代ごとの社会的背景が影響しあいながら集落が形成されている。これらの構成要素の中でも特に「地形」に強い影響を受けながら集落が形成されたと考えられる。そこで、本研究では集落の「地形」に着目し、「川底下村」の空間構成を明らかにすることを本研究の目的とする。 0-2本研究位置づけ 北京川底下村に関する選考研究としては「北京川底...

斜面地における集落・空間構成について~山梨県南巨摩郡早川町赤沢集落を事例として~

斜面地における集落・空間構成について~山梨県南巨摩郡早川町赤沢集落を事例として~

B4の高屋です。建築空間論研究室前期の成果をお知らせします。 斜面地における居住環境は平坦地に比べ地理的規約が多いためか今まで開発がされてこなかった。そうした土地固有の条件において斜面地での集落形成が行われた居住環境は、今日の開発とは異なるものであると考えられる。 本稿は、斜面集落における構成要素を「建物・アプローチ・石垣・水源」に分け、各レイヤーを組み合わせ関係性を見つけだすことで斜面地における集落・空間構成を明らかにすること、またこうした平地がないなかで、どのように斜面のなかに平地を築き集落を構成しているかを明らかにすることを目的とする。 対象地域は、重要伝統的建造物群保存地区として選定された山梨県南巨摩郡早川町の斜面地にある赤沢集落とした。赤沢集落は山の中腹の急斜地に位置し、約750年前、日蓮がこの地を訪れて以来、住民は物心とともに日蓮宗と関わり今日にいたっている。日蓮宗総本山...

中国フィールドワーク「川底下村」

中国フィールドワーク「川底下村」
2011/7/26 北京から西に約100km行ったところにある集落の「川底下村」に行きました。 明時代に出来た村で、清の時代には村が拡大されたようです。 村人が言うには、防壁によって持ち上げられたレベルの高い部分が明時代にできた部分、 低い場所ににある部分が新時代にできたらしい。上は防衛的、下は商業的に作られている。 ここでご飯を食べました。村の料理は意外と美味しい。 建物は南側に向いた山西省風の四合院。屋根のディテールや柱間の数、建物配置が北京のものとは違う。 なかでも面白いのは、複雑な地形に対応するにあたって、変則的な四合院が形成されている点である。 このような事例を多数みることができた。地形と四合院形式の対応関係は興味深い。 路地空間も地形との呼応関係が見られ面白い。 個人的に路地が好きなので、路地と地形の関係については、 さらに調査をしたいところ。  

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