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研究室創設20周年記念パーティー

2023年3月11日(土)、大河内研究室の創設20周年を記念して、パーティーが開催されました。 20周年記念の集合写真 大河内研究室(建築空間論研究室)は、2002年に誕生し、これまで約180名の修了生・卒業生を送り出してきました。 研究テーマの範囲や卒業生の進路も幅広く、今回の会場にも多方面でご活躍されている様々な方にお集まりいただきました。 SIBAURA HOUSE(妹島和世 設計) 会場は、妹島和世さん設計のSHIBAURA HOUSE! 周辺地域に開かれた空間やガラス張りの独特な佇まいが特徴的でした。 素敵な料理とお酒を手に、世代の垣根を超えて楽しく語らいました。 スクリーンに写真を投影して、研究室の歴史を振り返る 過去の懐かしい写真や、OB・OGの方々のアーカイブを眺めながら、研究室の歴史を振り返りました...
現代建築レビュー8月号
B4の末吉です。2022年10月24日に実施しました、新建築2022年8月号の現代建築レビューを投稿致します。 柳井:8月号で気になった作品を紹介してください。 岡田:私は「COURT HOUSE 自由が丘」が気になりました。これはコーポラティブハウスであり、各々の住戸がL字型になっていて中庭に配置された緑によって集合住宅で重要である、プライバシーに配慮している点が良いと思いました。窓が市松模様になっており、これは建築家主導なのか住民主導なのかが気になりました。 石井:私は「PRISM Inn Ogu」が気になりました。都心で家族や団体で宿泊できる場所が少ないという背景もあり、これは最大9人で宿泊可能なロフト付きホテルとなっています。限られたスペースや制約のある中各々が心地よい場所を見つけることをコンセプトとし、構造躯体がむき出しになっていてそれ自体が内部のプライベート...
現代建築レビュー7月号
B4金川です。2022年10月10日に実施しました、新建築2022年7月号の現代建築レビューを投稿致します。 早川:1人1作品気になった作品を紹介してください。 宮川:私は石川県立図書館が気になりました。この図書館は図書の貸し借りをするだけでなく、地域に開き街の人々に多様な使われ方するように設計されていて面白いなと感じました。 髙田:私は大手町ビルSKYLABが気になりました。この建築は近年着目されつつある高層化された都市ビルの屋上の活用方法について注目しており、既存のビルに対して屋上をワークスペースとして開放した建築です。屋上の緑化による荷重を既存の建築にもかかわらずクリアしているといった点は特に面白いと感じました。 山﨑:私はGallery/Salon Hが気になりました。外観から見ると単なるL字のヴォリュームであるが、内部に入ると曲面が現れ、コンクリートの持...
【koyart2021 未来三浦半島展】

koyart関連イベントのお知らせ

「koyart」の活動の一環で,私たちの研究室がデザイン・製作を行ってきた野菜の無人販売所が遂に完成しました!このたび,以下ふたつのイベントに出展します!!是非,この機に会場に訪れて下さい。たくさんの来場をお待ちしています! ◉「koyart ~小屋とアートと地域の新鮮野菜に出会う~」 会期 : 2021年10月23日(土)~24 日(日) 会場 : 横須賀美術館 海の広場 時間 : 10:00~18:00 URL :https://www.yokosuka-moa.jp ◉DESIGNART TOKYO 2021「koyart2021・未来三浦半島展」 ⇒こちらは野菜販売所は出展しません。図面と棚のサンプルのみの展示となります。 会期:2021年10月27日(水)~29 日(金) 会場:代官山ヒルサイドテラス サロンウエスト ...
都市環境を構成するエレメント群の集合と接続・切断

―横浜市内のバス停留所をケーススタディとして― B4の池田です。春学期に行った小論文を掲載させていただきます。 序章 研究概要 1-1.研究の背景・目的 本研究の目的は、都市におけるエレメントの接続と切断(3-1.語彙の定義参照)に関する考察である。 都市は様々なエレメントで構成されている。例えば、公園はベンチや遊具、手洗い場や花壇等のエレメントにより構成されている。しかし、各エレメントは必ずしも公園を構成するエレメントであるのみならず、場合によって道路を構成するエレメントにもなり得る。例えば、公園のエレメントある花壇に、道路を歩く人が腰を掛けた場合、花壇 は道路のエレメントである、といえる。このように、都市におけるエレメントとの結びつきは弱く、絶えず変化している。 本研究では、全国各地に設置され、市民の足となるバス停留所に着目する。適切なバス...
建物と道路の境界に関する研究〜塀のデザインの可能性〜
B4志藤です。2021年度春学期に取り組んだ研究内容について発表いたします。 1.序章 1-1 研究の背景 近年近所付き合いの希薄化が問題となっている。そして、近所間での交流が生まれないことは様々な問題を生じると考えるそれにもかかわらず、都市化が進んだ頃に同時に生まれた核家族化やSNSの普及など様々な理由により、人々との間に距離が生まれてしまっていると言える。 近所間での交流が生まれる場所を考えた時に、家の前が多いと感じた。そして、住宅の内部のデザインはされていても、外部のデザインにも力を入れている住宅は少ないように感じた。そこで、今回は交流が生まれる可能性の高い建物と接道の間の境界に着眼して研究を進めていく。 今回着眼する境界とは建物の内と外の境界ではなく、建物と接道の境界空間である。(≒敷地境界線) 1-2 実情 実際に住宅の境界...
知覚に作用する空間の分類から導く設計手法論に関する研究

― 光の芸術家ジェームズ・タレルの作品を対象として ― B4の赤城です。春学期に行った研究について掲載させていただきます。 1-1 研究の背景 昨今では、世界中で建築の光環境は均質化している。日本の伝統的の空間には谷崎潤一郎を用いた「陰翳礼讃」の伝統美があるが、一方で現代の日本建築において陰翳礼讃は姿を消し始めている。 照明器具構造形式特徴光環境西洋シャンデリア煉瓦・ 石造高いところに小さな窓部屋全体に光が行き渡らない為、室内の明暗差が大きい日本行燈・提灯木造大きな間戸光が拡散し、室内の明暗差は小さい 表1 西洋と日本の比較 西洋と日本においては古来から光に対する意識の差が挙げられる。 明と暗の差がくっきりとしている光環境に慣れている西洋人は、暗闇を取り払い、部屋全体を均一に明るくすることに違和感を感じなかった。 反対に、全体...
ミヤシタパークの店舗とパブリックスペースにおける行動調査

B4の藤井です。春学期に行った研究について掲載させていただきます。 1.研究背景・目的 市街地中心部等では、ヒートアイランド現象の緩和、地震災害時の避難場所の確保、人々の憩いの場の確保等の観点から、都市公園の整備を緊急的に必要としているが、一方でこうした地域では、公園以外の土地利用を図ることも必要である。そこで 、2004 年の都市公園法改正に基づき「立体都市公園制度」が創設された。本研究では、公園を空中に持ち上げ、商業施設やホテルと一体利用を図る建物として注目されているミヤシタパークに着目する。ミヤシタパークは、渋谷区と三井不動産株式会社がパートナーとなり推進するPPP(パブリックプライベートパートナーシップ)事業であり、「立体都市公園制度」を渋谷区内で初めて活用した事業である。さらに、30年の事業用定期借地権の区有地で、「税金を使わず、できれば税収を得る」ことも...
漁業集落の都市化に伴う道庭の変容と継承-千葉県浦安市猫実・堀江地区を対象として-

B4の塚本です。春学期に行った研究について掲載させていただきます。 序論0-1 背景と目的 現代における公共空間の私的利用、私有地の共用は生活空間を住民が能動的に創り出す上で重要視されている。また、このような生活空間を共用する様子は、その地域の特徴が現れる要素である。一方で防災の観点や法的な規制、コミュニティの減少により生活空間の共用は見られなくなってきている。そこで、1970年以降に漁業集落から郊外住宅地へと変化した千葉県浦安市元町(堀江・猫実)地区にて生活空間の共用が見られる道庭という空間に注目し、集落形成における生活空間の共用の変遷と現在へ継承できる可能性を考察する。 図1 漁業集落時の浦安 図2 現在の浦安 0-2 研究の位置づけ千葉県浦安市元町(堀江・猫実)地区の道庭については、岡田ら(1974,2006)が1971年と1985年の道庭の空間構成について...