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テレワーク移行から思考する仮想住宅 ―二棟一対の住戸を目指してー

テレワーク移行から思考する仮想住宅 ―二棟一対の住戸を目指してー

B4の三嶽です。春学期に取り組んだ小論文について発表します。 1序論 1.1(背景)2020年世界的に流行した新型コロナウイルスの影響により日本ではソーシャルディスタンスという標語が意識されるようになった。それに伴い多くの企業がテレワークを実施した。近年の働き方改革といった傾向も後押しとなり、オフィスから解放され、本社の地方移転や地方採用という動きが見られるようになった。しかし従来型の住宅のプランはテレワークに即したものではなくそのまま使えばむしろ生活に悪影響を与える恐れがある。 1.2(目的)都会のオフィスから離れ地方での生活を取り入れようとする人を対象にプロジェクトを考える。自宅でテレワークを行うにあたって起こる変化を対比的に思考することで、具体的な課題に対する解決案を提示する。 1.3(プロジェクト概要)地方での生活を取り入れてテレワークをする元オフィス勤務...

商業施設に付設した屋外空間のサードプレイス的利用に関する研究

商業施設に付設した屋外空間のサードプレイス的利用に関する研究

B4の近藤です。2020年度春学期に取り組んだ研究内容について発表いたします。 1.序章  家庭(第1の場)でも職場(第2の場)でもない第3のとびきり居心地の良い場所として、 サードプレイス1)という言葉がある。日本ではサードプレイスを持たず、家庭と職場の2地点滞在型の人が多い中、今後サードプレイスの需要が高まると考えられる。  また、ここ最近では多くの商業施設に付設した屋外空間設計がされており、家庭でも職場でもない都市の公共空間としてサードプレイスの役割を担うようになるのではないか。  本研究は現在のサードプレイス空間の定義を再考するほか、利用者の行動実態を把握し、どのような空間づくりがなされているか明らかにすることを目的とする。 2.サードプレイスについて  日本では大きく交流型・マイプレイス型の2種類に分かれ、交流型に関しては社交的交流型、目的交...

築土構木ー環境装置としての首都高再生ー

築土構木ー環境装置としての首都高再生ー

B4の川上です。卒業設計の梗概を掲載致します。   1.背景 1-1 土木バッシング  近年の土木は人や自然に負荷を与える罪深き存在として批判の対象になっており、建築と区別し軽視され、地形をキャンセルする経済の道具として利用されている。 1-2 矛盾を抱える近代土木  批判の対象である一方で、土木は常に人々の生活に必要不可欠であるという事実が存在する。 ①都市のあらゆるインフラを支えている。 ②土木の語源に築土構木という中国の言葉がある。それは、本来土木が自然と共生する人々の生活を守る利他的行為であるということを示しており、現在区別される建築と土木を包括していたと考えられる。 1-3 土木に罪はあるか  経済に従順に対応している土木そのものには罪はないのではないか。建築を通して近代土木と人々の関係性を再構築し土木の矛盾をほどくことを考える。 2.敷地 2-1 日本橋  今回敷地と...

寄生されるシブヤの繭―身体体験で開拓する都市の道―

寄生されるシブヤの繭―身体体験で開拓する都市の道―

B4の林です。卒業設計の梗概を掲載いたします。 1背景 1-1シブヤの歴史 歴史にみる渋谷はカルチャーの中心地であり、路上では多様な異種の要素が混在し、計画性とは切り離された自然空間のような領域、路地が存在している。この都市は異質な要素の集合が全体として渋谷らしさを生み調和している街である。個々の要素、意図が集積し社会現象として現れる劇場性を帯びている。都市の形成の仕方や街の中の活動、人の自由さを吸収する性質がシブヤを草原のような自然環境に近い状態にし、街全体を遊び場と捉え集う。潜在的に人びとをつなぎとめていく性質を生んでいる。人が都市にタグ付けし接続状態であることから居場所となれるような場所が発生している。 1-2シブヤの均質化 現在、度重なる開発を経て新たな姿に更新され続けた結果、シブヤの新たな一面が姿を強めている。その強力な要素であるパッケージ化された巨大施設建築群は、どの都市にも出...

「pH」−Healing Spaceとしての宮下公園−

B4の寺島です。卒業設計の梗概を掲載いたします。 1.背景・目的 都市空間として高い潜在的な可能性をもつ、宮下公園。渋谷の谷の一番底、明治通りと山手線という東京を代表する交通インフラに挟まれた線路脇の細長い敷地に、自動車駐車場の屋根(人工地盤)が、分厚い土を載せて立派なケヤキを育み、渋谷の商業施設の真ん中にありながら、緑の谷のようになっていた。そんなかつての宮下公園は現在、100年に一度と言われる渋谷の再開発の波にのみ込まれ、2020年6月に新たに開園予定である。商業施設として同調空間化する宮下公園を、かつてのように都市の中で「裏(リトリート)」として機能し、世代の違いを超えて受け継がれ、主体の違いを超えてその場所で共有される空間へと再構築したいと考える。 2.宮下公園の歴史 *表1参照 3. 提案 渋谷の近代化を支えてきたと言える1階部分の駐車場と地下を利用して、亡くなった人々を思う祈...

余白が彩られ“まち”となる-小売事業化と異種用途誘致による問屋街の活性化-

余白が彩られ“まち”となる-小売事業化と異種用途誘致による問屋街の活性化-

1,背景 従来の製造メーカー→卸売り問屋→小売業者→消費者の形にとらわれず小売業者自身がプライベートブランドを所有し製造から販売までを行なう仕組みが主流となりつつある。利用の減少に伴い、将来への不安を抱える問屋は少なくない。また、当日仕入れられるというメリットを持つ現金問屋は、物流の発達によって当日配送が可能となったため来訪者の減少が著しい。 2,敷地 日本最大級の現金問屋街である東京都中央区の横山町馬喰町新道通りを敷地とした。この通りの周辺には3つの駅があり、交通の弁がよく住宅としての需要も高い。地下道の発達により乗り換えの際にこの道を利用する人はほとんどおらず、物流の変化によって買い付けに来る小売商が減少。9割以上の店舗が小売を行なっていないこともあり、かつての活気は感じられない。上階は倉庫としてしか用いられておらず、敷地内の空きテナント率は約10%となっている。 3,マスタープランの...

解、のちに現 -分解された空き家における新たなふるまいの観察-

B4の建入です。卒業設計の梗概を掲載いたします。   1.背景 1-1分解世界 普段私たちは、料理を「作る」、年齢を「重ねる」、といったように生活の中で常に生産し、作り上げるといった足し算や掛け算の世界を生きていると思わされている。しかし、種が殻を割って発芽するように微生物が落ち葉を細かく砕くように、実は私たちは破裂や分解の世界も同時に生きている。 1-2反新品社会 新品に溢れた煌びやかで華やかな社会。そこには傷やシミなどなく、綺麗な物しかないがどこか居心地が悪いように感じる。例えば、一枚の戸板が修繕されたときに得ることのできる「改められた新しさ」というのは新品社会には存在しない。戸板はそこに存在していた時間的連続から一度切り取られ、周囲との関係性が一度消去される。それを再配置されることにより時間軸や関係性が、更新されるといった点でこの試み はある種新しい。 1-3新品社会に取り...

2019年度 秋学期建築見学会

2019年度 秋学期建築見学会

大河内研究室では、春学期と秋学期の年2回建築見学会を開催しています。 2019年度秋学期は、11月12日にキュープラザ池袋(設計施工:竹中工務店)を見学してきました。(近代建築2019年10月号掲載) キュープラザ池袋は、この再開発地区に隣接する敷地に 建つ都内最大級(12スクリーン、2,465名) のシネマコンプレックスを核とする超高層複 合商業ビルです。池袋は現在新宿・渋谷との差別化を図るため に「国際アート・カルチャー都市構想」を掲げており、東池袋 の賑わいの核として、ハレザ池袋が新たな劇 場街として機能していくなか、もう一つの核として、“賑わいを創出する”ことを目指して設計されました。 当日は、当研究室のOBであり、竹中工務店で意匠設計を担当された斎藤有一さんに案内して頂きました。エントランスのエレベータから2階に上がり、チケットロビーを経て、層ごとに内装のコンセプトの異なるフロア...

ドイツ南部における大規模木造建築の設計手法

ドイツ南部における大規模木造建築の設計手法

修士2年の小峰です。夏に行ったドイツでの現地調査を中心に、研究の経過をご報告したいと思います。 序章 研究概要 1.1. 研究の背景 1.1.1. 著しくヨーロッパに劣る日本の環境技術 近年では、世界的に地球環境と人間社会との共生の在り方が問い直されているが、日本は環境先進国から大きく遅れをとっている。一方でヨーロッパ諸国は素早い対応を見せており、特にドイツでは高い住民意識を背景に先進的な環境政策を推進し、環境保全を主眼に置いた町づくりに取り組んできた。ドイツで用いられているパッシブハウス基準によって求められる断熱性能は、日本の省エネ法による基準値の3倍近くにも及び、ドイツの現代建築を調査することは、日本の環境建築の発展に大きく貢献する知見が得られると期待できる。 1.1.2. 大規模木造建築の需要の増加 嘗ての天然木から作られる資材は、材料として不均一であり、強度や耐火性に欠けるとさ...

MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトの団地改修手法の研究

MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトの団地改修手法の研究

MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトの団地改修手法の研究 01.序 1-1.研究の背景 高度経済成長とともに、住宅の大量供給を支えたUR都市機構(以下URとする)の所有する団地型集合住宅は、住民の高齢化や、住居の老朽化等の様々な問題が存在している。特に日本では、人口減少や少子高齢化、団地への興味の低下などにより、進む空き家問題が深刻化している。 そのなかでMUJI×UR団地リノベーションプロジェクトは家具等の専門小売企業である株式会社良品計画(以下MUJIとする)とURが手を組み、団地の良さを見直し、保存、再生するとともに新たな住空間の提案をするといったプロジェクトである。 そこで、近年盛んに行われているリノベーションに関して、企業同士のコラボレーションによるリノベーションの対象として本事例を取り上げた。 1-2.研究の目的 本研究の目的としては、2つある。 1つ目は、時代の流れに...

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