1-1 集団への同質化を促す装置から集団の中での自分を見直す装置へ
JR町田駅と小田急町田駅をつなぐペデストリアンデッキは毎日平均8万8000人が通行し、通勤・通学のラッシュ時には多くの人で溢れかえる。毎日集団の波の中に埋もれ、集団に合わせる、ちょっとした感情をなかったことにするなどの、無意識に集団の中の一部であろうとする心理が繰り返されることで、集団への帰属意識が増幅される空間体験になってしまっている可能性を問題視した。
また、ペデストリアンデッキの上部と下部の地上階はハレとケの関係になっており、町田市議会においてもJRから小田急への乗り換え行為に伴う立ち寄り行動の少なさは問題に挙げられている。 そこで、集団への同質化を促す装置となっているペデストリアンデッキを集団の中での自分を見直す装置へと改修することを提案する。
1-2 自己を認識するまど
集団の中での自己を認識するうえで自己の客観視、他者の認識、感情の想起が必要であり、そのために窓のもつ特性を活用する。
図1 窓の特性
図2 ダイアグラム
- 立面図・平面図
- パース・断面図