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曲面建築論 -近現代建築における曲面表現の諸相-

曲面建築論 -近現代建築における曲面表現の諸相-

0 序章  0.1 研究の背景  建築の古い歴史の中で土着的な建物が主流であった。時代には、明確な意図をもった曲面表現はなされていなかった。曲面の建築が目的をもって建造されたのは、古代ローマにまで遡ることができるだろう。アーチ、ドーム構造によってもたらされる大空間は、歴史の中で非常に長い間使われており現代でも広く扱われている。このような構造的な合理性から曲面を採用するのに対し、近代以降、美的配慮、新しい素材の採用、設計過程の情報化など、合理的ではない理由で曲面を扱う作品が生まれてきている。技術の発達に伴い建築の表現方法は多くの可能性を得てきた。近年では特に、建築の分野に情報技術が介入することによりその表現の幅は更に拡張しつつあるといえるだろう。  建築に曲面を用いることは、直線で建築を構成するよりも困難さを伴うことを理解しなければならない。しかし『新建築』、『a+u』に掲載されて...

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