Your are here: Home // Archives for 7月 26th, 2012
北京川底下村における地形と集落の空間構成の関係性の研究
序論 0-1研究の目的と背景 「川底下村」は北京市西部から約90kmに位置する伝統的集落である。南西側に傾斜した地形に沿って、ひな壇上に四合院の住戸群が約76戸あまり配置されている。「川底下村」は、宿場、防衛拠点として栄えていたが、近代化の折に主要な交通網から外れてしまったために、現在も当時の建物の姿が残っている。村は歴史文化名村として保護され、住民は生活を営んでいる。集落は「地形」「水」「建物」「道」の要素で構成されており、それぞれの構成要素と時代ごとの社会的背景が影響しあいながら集落が形成されている。これらの構成要素の中でも特に「地形」に強い影響を受けながら集落が形成されたと考えられる。そこで、本研究では集落の「地形」に着目し、「川底下村」の空間構成を明らかにすることを本研究の目的とする。 0-2本研究位置づけ 北京川底下村に関する選考研究としては「北京川底...
『竹を活用した仮設建築の設計-千葉県南房総市における里山プロジェクト-』
M2齋藤和也です。 『竹を活用した仮設建築の設計-千葉県南房総市における里山プロジェクト-』 1.序論 1-1.研究の背景 環境共生の意識が高まる中で、地場産の建材を代表する竹材は特有の靭性を持ち、繊維方向が木材と同等の強度を持つため、建築材として利用拡大の可能性をもつ循環型資材であるといえる。実際に海外では竹材を利用した建築が多く存在しているが、日本では伐採された後に放置されたまま荒廃していくことが未だに多いのが現状である。また現在全国の竹林は生活用品の変化、安価な輸入タケノコの台頭、市場価格 の低下などにより、竹の使用率は低下しており、中でも里山では次世代の林業への担い手が減少を続け、伐採や間伐が行われず荒廃が続くという深刻な問題を抱えている。そこで建築資材として竹材を有効活用することが竹林問題の解決につながると考えた。 1-2.研究の目的 竹材を用いた建築事例は数が少なく...

