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フランク・ゲーリーの住宅作品における外装素材の変遷に関する研究
序章 研究概要 1、研究の背景と目的 (1)フランク・ゲーリーとは フランク・ゲーリーは、脱構築主義の建築家であり、スケッチとコンピュータ・テクノロジーを用いて、形態に特徴を持った建築を設計していることで知られている。特にビルバオグッゲンハイム美術館はその独創的な形態とビルバオ効果とも呼ばれる都市の再興で有名であり世界的な影響を及ぼした。 (2)ゲーリーにおける素材とは ミルドレッド・フリーマンは「素材を選ぶとき、ゲーリーはそのものの特質と同時に、それが引き寄せる文脈についても考えている。」と述べている。つまり、建築を設計する時、素材は重要な役割を持つと言える。 (3)ゲーリー自邸について ゲーリー自邸は、カリフォルニア州サンタモニカに建 ち、1979年に最初の改築が施された建築である。「ゲーリーを作った家」と呼ばれることもあり、またゲーリー自身も自邸のことを実験室であるという。ゲーリーは...
MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトの団地改修手法の研究
MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトの団地改修手法の研究 01.序 1-1.研究の背景 高度経済成長とともに、住宅の大量供給を支えたUR都市機構(以下URとする)の所有する団地型集合住宅は、住民の高齢化や、住居の老朽化等の様々な問題が存在している。特に日本では、人口減少や少子高齢化、団地への興味の低下などにより、進む空き家問題が深刻化している。 そのなかでMUJI×UR団地リノベーションプロジェクトは家具等の専門小売企業である株式会社良品計画(以下MUJIとする)とURが手を組み、団地の良さを見直し、保存、再生するとともに新たな住空間の提案をするといったプロジェクトである。 そこで、近年盛んに行われているリノベーションに関して、企業同士のコラボレーションによるリノベーションの対象として本事例を取り上げた。 1-2.研究の目的 本研究の目的としては、2つある。 1つ目は、時代の流れに...