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Diploma2012 中間発表

B4の谷黒です。中間発表までの内容をアップします。

 

熱川温泉活性化

熱川温泉は在、温泉街の衰退が問題となっている。

熱川温泉は豊富な湯量を誇り、以前は70万人から80万人もの観光客が訪れたが、バブル崩壊以降の観光客の減少により、現在ではその半分以下まで落ち込んでしまった。それにより、地域全体に活気がなくなり住民の高齢化、人口の減少といった問題が生じてきた。この熱川温泉を活性化することを卒業設計のテーマとした。

 

 沿岸の高層ホテル

熱川温泉が衰退した原因として、沿岸沿いに建てられた高層のホテル群が大きな影響を与えていると思った。そもそも熱川温泉には地形的魅力があった。しかし、沿岸沿いに40m級の高層ホテル群が建築されたことにより、熱川特有の景観が害されているのではないかと考察した。

利用されず捨てられる熱エネルギー

温泉街特有の問題だが、湧き出た温泉が利用されず廃棄されている。この地域から湧き出る温泉は100℃と高温で毎分1700ℓと湯量も豊富である。これをエネルギー換算すると膨大な資源となりうるのであるが、その利用方法は足湯、ホテルの温泉以外に無く、つかるための温泉としても利用されなくなり、そのまま川に垂れ流している。

温泉やぐら

温泉やぐらとは温泉を掘削するために建てられたやぐらである。熱川温泉は現在も利用されているもの、利用されないものを含み温泉やぐらが至る所にあり、この街の象徴となっている。

計画

以上のことをふまえ、熱川温泉の景観を取り戻すことを目的に熱川温泉に温泉発電所と公共温泉を計画することを予定している。

 

敷地

レベル差のある二つのホテルを取り壊し計画

diagram

 

温泉発電所

温泉の熱量を使った新しい発電システム。温泉の熱量を利用し、アンモニアなどの比較的低温で沸騰する液体を媒体としてタービンを回し発電する。引いたばかりの温泉は高温のため水で薄めて供給するが、発電の流れの中で熱を落とすことで温泉として利用できる温度まで冷ますことができる。エコで比較的容易に導入が可能であるため熱川温泉を活性化する基盤として適しているため、導入を考えている。

 

温泉やぐら

熱川温泉の象徴である温泉やぐらに機能を持たせ位置することで温泉やぐらが風景となることを意図する。持たせる機能は温泉や足湯、展望台などを考えているが、まだスタディの必要がある。

 

基本情報

所在地 静岡県賀茂郡比が足伊豆町奈良本

世帯/人口 146世帯/269人

建ぺい率 70%

日影制限 なし

道路斜線 1,5

隣地斜線 31m+2、5

容積率算定係数 0,6

 

今後の課題

・システムのつめ ストーリーの詰め

・やぐらスタディ

システムに乖離しないプログラム、デザインのスタディ

 

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