こんにちは-!!B4の石渡です。
卒計の中間発表が終わったので途中経過をのせます。
テーマ 多世代をつなぐモノ
郊外住宅地の問題
わが国の人口のピークは2005年を境にして減少に転じている。都市の構造を見る中で都市の郊外都市や地方都市の多くで、都市施設や商業施設また居住地等の立地の郊外化による都市の外延的拡張が起こっている中で都市部の郊外住宅地での居住者の減少により空き家の増加が問題となっている。従って、居住エリアが拡大してる見られるのにも関わらず、人口は減少するという矛盾が起こっている。この問題の原因の1つとして少子高齢化が問題に上がっている。開発から時間の経過した郊外住宅地において、初期に入居した居住者の高齢化が一斉に進むのに対してそこで新たに生まれる若者の数は年々減少しているため、空き地・空き家の発生がますます深刻となっていて、一人残される高齢者が後を絶たない状態である。
昔からの郊外住宅地の利点
開発から時間の経過した郊外住宅地の良さとして、時間を得たからこそ価値が上がるものがある。
例えば、開発当初から植えられていた細い木が大きく豊かに育っていたり、長年のご近所付き合いから、豊富なコミュニティが生まれていたりと年月を得たからこそ高まっていく要素が現代の郊外住宅地の居住環境の中にたくさんあるとも思われる。
そしてそれらの居住価値は若い世代にとって、子供を育てる環境のための得難い魅力になる。高齢者がとても多い現代の郊外住宅地は世代交代を迎えるはずである。この昔から培ってきた価値を若者世代に継承することが今後の課題であると考えられる。
少子化の原因
現代の少子化の原因には、夫婦の共働きが大きな原因として1つあがっている。既婚女性が専業主婦であった昔と比べ、雇用されて働くことの多い現代では子供を生むことによって稼げなくなるといった不安、また保育所不足のことで、共働きで稼がなければならない夫婦にとって労働している時間に安心して子供を預けられるところがないため子供を持つことを躊躇しているといったこともある。
そして、もし仮にこのような夫婦に子供ができたとしても少子化の影響により子供同士の交流機会が減り、親は共働きで家庭内での交流も減少すると見られる。これは子供自身の健やかな成長への影響が懸念され、さらにその子供たちが大人になったときの育児不安にもつながり兼ねない。これが少子化の悪循環だと考えられる。
高齢化の問題
高齢化の問題して高齢者の孤立化が孤立死や痴呆症を引き起こす。
何よりも高齢者の残りの人生が寂しいものになってしまう可能性が高くなる。
敷地 東京都世田谷区梅ヶ丘3‐8‐1
小田急線梅ヶ丘駅より徒歩8分
敷地面積 10400㎡
容積率 150%
建蔽率 60%
用途 第一種低層住居地域
小田急線梅ヶ丘駅より徒歩8分であるこの敷地は
2011年に区立世田谷中学校統廃校となった山崎中学校の跡地である
隣には山崎小学校が隣接している。
閑静な住宅街であり、街区の中に住宅がみっちり詰まっている印象を受けると同時に
郊外住宅地の空洞化の影響で空き家がぽろぽろ見られ街の寂しさを感じた
住宅と住宅の間がほとんどなく、かといってそれは住宅同士が溶け合っているわけでもない
お互いが無関係で、無差別に建っている住宅間はむしろピリピリとした緊張感が感じられる
そして公園が少ないこの街において小学校や中学校というのは唯一の地域のコミュニティにつながる施設であった。
小学校や中学校から聞こえる子供たちの声が街の緊張をほぐしていた。
しかし、少子化の問題によりこの街のコミュニティを担っていた山崎中学校が廃校になってしまった。
大きなコミュニティ機関がつぶれ、さらに街に大きな穴が空いた。
プログラム
老人ケア住宅
集合住宅
幼稚園
コンセプト
街に空いた大きな穴を、街の緊張をほぐすように埋める
子供から老人までの世代を想定し、それらがゆるやかにつながる集合住宅
それはこの中で完結することなく、地域にどんどん広がり、街の緊張をほどく。
郊外の住宅地に多世代つなぐモノを作る
今ある世帯に合わせた住宅や、単身者用のワンルームマンションではなく、
新たな住宅を提案する
壁に囲まれる住宅。
壁とは住宅の境界である。
この境界は他者との関係を断絶するものでもあり、
自分が他者と出会える境界でもある。
境界を操作し、内部も外部も豊かにする
そこに幼稚園やケアハウスに住む老人が介入してくる。
Diaglam
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全体ゾーニング
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中間発表後 study2
今は住宅部分のスタディを繰り返し行っています
集合住宅のコミュニティ・つながりをメインで考えたい一方で冒頭の問題提議が矛盾してる気がします
今後は3つの施設をうまくつなげられるか課題となりそうです