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ドイツ南部における大規模木造建築の設計手法

ドイツ南部における大規模木造建築の設計手法

修士2年の小峰です。夏に行ったドイツでの現地調査を中心に、研究の経過をご報告したいと思います。 序章 研究概要 1.1. 研究の背景 1.1.1. 著しくヨーロッパに劣る日本の環境技術 近年では、世界的に地球環境と人間社会との共生の在り方が問い直されているが、日本は環境先進国から大きく遅れをとっている。一方でヨーロッパ諸国は素早い対応を見せており、特にドイツでは高い住民意識を背景に先進的な環境政策を推進し、環境保全を主眼に置いた町づくりに取り組んできた。ドイツで用いられているパッシブハウス基準によって求められる断熱性能は、日本の省エネ法による基準値の3倍近くにも及び、ドイツの現代建築を調査することは、日本の環境建築の発展に大きく貢献する知見が得られると期待できる。 1.1.2. 大規模木造建築の需要の増加 嘗ての天然木から作られる資材は、材料として不均一であり、強度や耐火性に欠けるとさ...

ラルフ・アースキンの住宅作品における パッシブデザインの手法とその変遷について

ラルフ・アースキンの住宅作品における パッシブデザインの手法とその変遷について

B4小峰です。春学期の研究内容について報告いたします。   序章 序論 0_1 研究の背景と目的 日本では近年、環境問題への取り組みが求められており、建築分野でもサステナブル建築の発展に注目が集まっている。しかしながら日本には四季があり、年間を通して気候の変動が激しいため、日本でのパッシブデザインの設計は難度が高く、現状では十分に実現されていないように感じる。 ラルフ・アースキン(Ralph Erskine、図1)は1914年にイギリスで生まれ、スウェーデンを中心に活躍した建築家である。数あるアースキンの作品の中でも住宅作品に注目すると、その分布はスウェーデンの首都であるストックホルムの周辺に集中している。この地域は暖流であるメキシコ湾流の影響により、同緯度帯にあるロシアやカナダ等の他国に比べると温暖な気候となっており、日本と同様に四季がある。冬には氷点下まで気温が下がり、降雪も...

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