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安藤忠雄の美術館建築における「独立壁」の配置・形態・機能

安藤忠雄の美術館建築における「独立壁」の配置・形態・機能

B4安達です。2020年春学期に取り組んだ研究内容について発表いたします。 序章 研究概要       0-1 研究の背景 安藤忠雄氏の建築にはコンクリート打ちっぱなしの作品が多く、このような建築は単調で無表情なものとなってしまうことが多いにもかかわらず、彼の作品を見て多くの人がその空間に心が動かされている。その要因の一つとしては彼の建築の「壁」があると言える。二川幸夫氏によるインタビュー本「安藤忠雄 建築手法」1)における安藤氏による言葉に「西洋の組積造の壁とは異なる文脈で、日本建築にかつてない、強い壁の建築をつくりたい―――そこから、私の建築キャリアはスタートし、(中略)」とあることから壁というものが安藤氏の建築において切っても切り離せない重要な要素の一つであるといえる。彼の建築には他の建築家と比べ、建築の骨組を支える壁以外に、スケール、配置、造形という点で、建築構...

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