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都市のイベントにおける人の集合・離散 —ジオタグ付きtweetの時空間特性に基づく記述・類型化—
修士2年の相川です。2018年度の修士論文の概要を掲載します。 —————————————————————————————————————————————————— 背景:都市内の人の動きを把握する代表的な手段に、パーソントリップ調査があります。このような調査を通して、マクロかつ周期的な人の動きが把握できます。これまで、都市内のダイナミックな人の動きを、定量的に把握する事は困難でした。一方で近年、都市活動を営む人々は SNS を介して、様々な出来事を共有しており、このようなデータは、人の動きをミクロに把握する上で有用な情報源であると考えられます。 本研究は、SNS に発信されたデータを用いて、都市内のミクロな人の動きを可視化します。 目的:本研究の目的を以下の2点とします。 ①祝祭性を帯びたイベントによる、局所的な人の「集合と離散」の動きを明らかにする。また、イベントの種別...
継 往 開 来 -物流倉庫から小学校へのコンバージョン-
1.背景 -物流倉庫の空き家化- かつて、経済成長期の日本。都市は肥大化しその需要に応えるべく供給の拠点として都心部湾岸には埋立地が造成され物流倉庫が数多建設された。しかし今日、物流施設はオートメーション化に伴う施設の集約等、様々な理由により物資を保管する大空間という形態的特徴をのこしたまま、空き家倉庫が増加している。しかしそのような湾岸埋立地には近年住宅地に転用され、それに伴う短期間での人口流入が見受けられる為、公共サービスの不足が見られる。 2.対象地域及び敷地分析 -新興開発都市千若町- 本案では、そのような要因で増加している空き家物流倉庫が目立つ神奈川県千若町を対象敷地とする。この地域は2002年に都市再生特別措置法により緊急整備地区に定められた以後、短期間での過度な人口流入が目立つ。住民は一部稼働している工場と今後開発されるであろう工場跡地に囲まれながら生活してい...
建築形態に対するパラメトリックデザイン手法の限界と展望 -habitat67をケーススタディとして-
学部4年の相川です。2016年度、春学期の研究結果を掲載します。 私はCPU技術の発展を背景に近年発展しているアルゴリズミックデザインを題材とした研究を行いました。以下研究概要を掲載致します。 0.序章——————————————————————————————- 0-1.研究の動機と背景 近年のcpu技術の発展は著しく各分野に多大な影響をもたらしている。実際の設計業務にいち早く取り入れられた技術として建築物のデータベースを施工から建築...