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日々の焦点と幸せ-街をうつす駅前空間-

日々の焦点と幸せ-街をうつす駅前空間-

0 はじめに 建築というのは、コミュニケーションの媒介であると考えている。建築空間によって、場の性質が決定されると同時に人々の行動は誘発され人はコミュニケーションをとる。例えば、小学校では子供の身体や他の人とのコミュニケーションを図り、教会では神あるいは自分自身という精神的な面とのコミュニケーションを図るために建築空間が作られる。本設計において、日々の幸せを感じるために街と身体とのコミュニケーションを図り、その為に生活を比較可能にすることを目的とする。 1 設計の背景 背景として敷地に対する背景と個人的な関心である「幸福」に対する問題意識を大きな二つの背景とする。 1-1 行幸通りに関して 敷地に設定した行幸通り及びその地下通路は東京駅中央口の西方向に位置する。東京駅は新幹線の起点となっているため東京の玄関口となり、利用者を最も特定しない機関である。また、東京駅周辺の丸の内はオフィス街...

2012年度卒業設計中間発表ー日常に見られる「とあるシアワセ」の空間化ー

2012年度卒業設計中間発表ー日常に見られる「とあるシアワセ」の空間化ー

学部4年の井元です。卒業設計の中間発表の報告を致します。 「幸せな建築をつくりたい」という一念から私は、これまでヒアリングや自分自身の経験から日常に見られる〈とあるシアワセ〉の情景を収集、分析し、共通項を見出すことによる〈とあるシアワセ〉の体系化を行いました。 以上のことから、私なりのいくつかの結論が得られました。 1、〈とあるシアワセ〉は心境、状況の変極点にある。 2、その変極点は多義性、もしくは両義性により生まれる。 3、〈とあるシアワセ〉の度合いは、加速度的に表すことができる。 これらの3点より、〈とあるシアワセ〉における「感情、心境の変化」と「幸福値」の関係性を概念的に作り出すことが出来ました。(図1)   (図1)   しかし、〈とあるシアワセ〉の体系化がなされていてもなお、幸せという概念が人それぞれであるということは認めざるを得ないことでありました。それ...

団地の現状及び周辺環境との関係性に関する研究~ 江東区内の団地を対象として~

B4井元です。前期小論文の成果をアップ致します。 1 序論 研究の背景 団地とは、一団地内に数棟の建物があり、生活または産業などに必要とされる各種インフラおよび物流の効率化を図るために、住宅または目的・用途が近似する産業などを集中させた一団の区画もしくは地域、またはそこに立地している建物および建造物を指す。民間のマンションでは、建蔽率・容積率を使い切り、狭い土地に建物と駐車場が詰め込んでしまうことが多いが、反対に日本住宅公団が郊外に造成した団地の多くは、容積率・建蔽率を上限よりずっと低く抑えてあり、さらに築後時間が経過しているものが多く、木々は生い茂りとても豊かな表情を提示し大都市のベッドタウンとして栄えてきた。しかし、現在少子化が進むと同時に住民は高齢化し、住居は空室が目立つ。そんな中、団地再生が大きな課題となっている。団地再生には大きく「リニューアル」と「建て替え」という二つの手...

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