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建物間の隙間に着目した東京の都市空間の記述手法に関する研究
M2の柏木です、前期の研究報告を致します。 1-1.研究の背景 現代の都市空間は様々な用途施設・人種が集積しており、様々な活動が至る所で行われていて、特に東京のような高密な都市部においては都市を記述することは難しくなっている。 写真は発明から今日に至るまで数々の功績を残してきた。ヴァルター・ベンヤミンは写真の黎明期において、「複製技術時代」と呼び芸術分野に革命的な変化をもたらし、芸術作品の礼拝的価値から展示的価値への移行を指摘し「アウラ」という概念を用いて説明した。近年の写真の電子化およびインターネットの普及により、現在ではリアルタイムで世界中で撮影された写真が手元で見れるようになっている。現代においても写真評論家の飯沢耕太郎は「国民総写真家時代」と述べている。誰もがきれいな(アウラが捏造された)写真を手軽に撮れ、一瞬にして世界中へ発信できてしまう時代であり都市の表象が固定化されつつある時...
間伐材ブロックを用いた住空間の間仕切り壁の設計
B4の柏木です。前期研究について投稿します。 1.1研究の背景 技術の進歩と共に建築の分野で用いられる材料は多様化してきた。環境問題が叫ばれる現代において自然資源の利用は重要だが、木材に関して目を向けてみると安価に入手できる輸入材が市場の多くを占めており、国産材の流通は減り日本の林業は衰退している。人工林において間伐は樹木の育成や土砂災害防止のために必要不可欠な作業であるが間伐材の値段に対して間伐にかかる費用が大きいため間伐をすると赤字になることから間伐を行わず放置された人工林が増え、日本の森林の荒廃が問題となっている。さらに従事者の高齢化・減少により過疎化される山村も増えてきている。しかし、日本の人工林は高度経済成長期におきた造林ブーム時に植えた人工林の伐採期を迎えており、平成22年には「公共建築物等における木材利用促進法」が施行され、平成20年に施行された「間伐等特措法」...