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2019年度OB・OG会
2019年度 秋学期建築見学会
大河内研究室では、春学期と秋学期の年2回建築見学会を開催しています。 2019年度秋学期は、11月12日にキュープラザ池袋(設計施工:竹中工務店)を見学してきました。(近代建築2019年10月号掲載) キュープラザ池袋は、この再開発地区に隣接する敷地に 建つ都内最大級(12スクリーン、2,465名) のシネマコンプレックスを核とする超高層複 合商業ビルです。池袋は現在新宿・渋谷との差別化を図るため に「国際アート・カルチャー都市構想」を掲げており、東池袋 の賑わいの核として、ハレザ池袋が新たな劇 場街として機能していくなか、もう一つの核として、“賑わいを創出する”ことを目指して設計されました。 当日は、当研究室のOBであり、竹中工務店で意匠設計を担当された斎藤有一さんに案内して頂きました。エントランスのエレベータから2階に上がり、チケットロビーを経て、層ごとに内装のコンセプトの異なるフロア...
2019年度 ゼミ合宿 in 札幌
2019年度 春学期建築見学会
大河内研究室では、春学期と秋学期の年2回建築見学会を開催しています。 2019年度春学期は、7月13日に公共施設project A(仮称)の工事中の現場(設計:畝森秦行建築設計事務所)を見学してきました。 Project Aは2019年11月に完成を予定しており、見学時は外装や内装の仕上げ工事の段階でした。当日は、意匠設計をしている畝森秦行建築設計事務所の担当所員であり、当研究室のOBである山口陽平さんにご案内頂きました。前半で建物の模型を見ながら設計の経緯や計画の趣旨をご説明いただき、後半では実際に施工中の現場に入り、説明を受けながら案内していただきました。 設計の過程で、施主の要望をいかに計画に反映させるか、周辺住民との交渉における苦労など、実務の現場におけるリアルなお話を聞くことが出来ました。普段の完成された建築では見ることができない下地材や、実際にどのように施工が行われている現場を...
「団塊の世代」という言葉があるように、建物にも同じ現象が起きている。都市近郊のニュータウンなどにある団地もそうだが、1970年代~90年代に地方や山間部にリゾート建設ラッシュと同時に多数のリゾートマンションやホテルが建設された。現在は老朽化や廃墟化が問題となっているが、都市部のように再び若い世代を住まわせて活性化することはコンテクストにそぐわない。過疎地に建つ積層された箱に水耕栽培の植物工場を挿入し未来の農業の形としてコンバージョンを提案する。敷地は、かつてリゾートの象徴的存在であった苗場で、土地の自然のポテンシャルをフルに活用しながら観光農場・道の駅・住居併設し、サスティナブルな改修を行う。既存の長細いボリュームに対して縦方向の構造壁はなるべく残し、抜いた箇所を補う形で構造的な補強を施した。結果的に1つの建物、または群の中で第1次~第3次産業が共存する自給自足的な構図を描きたいと考えて...