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フランク・ゲーリーの住宅作品における外装素材の変遷に関する研究
序章 研究概要 1、研究の背景と目的 (1)フランク・ゲーリーとは フランク・ゲーリーは、脱構築主義の建築家であり、スケッチとコンピュータ・テクノロジーを用いて、形態に特徴を持った建築を設計していることで知られている。特にビルバオグッゲンハイム美術館はその独創的な形態とビルバオ効果とも呼ばれる都市の再興で有名であり世界的な影響を及ぼした。 (2)ゲーリーにおける素材とは ミルドレッド・フリーマンは「素材を選ぶとき、ゲーリーはそのものの特質と同時に、それが引き寄せる文脈についても考えている。」と述べている。つまり、建築を設計する時、素材は重要な役割を持つと言える。 (3)ゲーリー自邸について ゲーリー自邸は、カリフォルニア州サンタモニカに建 ち、1979年に最初の改築が施された建築である。「ゲーリーを作った家」と呼ばれることもあり、またゲーリー自身も自邸のことを実験室であるという。ゲーリーは...
現代建築レビュー4月号
B4の大澤です。2019年6月4日に実施しました新建築4月号の「現代建築レビュー」の模様を報告致します。 氏家(司会):今月号で気になった建築をあげてください。 福井:僕は、偶然の船です。家具が人間の身体感覚から寸法を決められ、オフィスの空間に場所性を生み出すのが面白いと思いました。 佐坂:僕は、ICIラボです。平面を見た時、RC断面と木造の断面が対照的に描かれていて、空間として気になりました。 建入:僕は、面白法人カヤック社屋です。オフィス的外観と中の木の架構の差を、スケールの操作で落とし込めていて面白いと思いました。 森本:僕は、Arup東京新オフィスです。フリーアドレスが散りばめられ、デジタル技術の導入も今までにないものだと思いました。 川上:私は、HandiLaboです。単純な構法でも心地よいリズムを持つ温かみのある空間が生まれてて面白いと思いました。 皆川:私は、偶然の船です。家...