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ルイス・バラガンの空間構成手法に関する研究-奥行性を持つ絵画的空間の集合体としての建築-

はじめに ◇研究の背景 ⅰ)バラガンの建築は「光」や「色彩」について印象論的に語られることが多く、その空間構成を理論的に分析記述している著書・論文等がほとんどない. ⅱ)バラガンの空間のイメージからは、1枚の抽象絵画を見ているような印象を受ける。このような空間の特徴に着目することがバラガンを理解する上で不可欠である. ⅲ)その背景として、バラガンはスケッチによる設計を行っていたこと、非常に「写真」に拘っていたこと、様々な画家に芸術面の影響を受けていたということが挙げられる. ◇研究の目的 ⅰ)三次元である空間に、絵画的なシーンを構築していたとして、バラガンの建築を絵画的空間の集合体と再解釈すること. ⅱ)絵画的空間とはどのような特徴を持った絵画であり、どのような方法論により構築されたのかということを明らかにすること. 二次元的なイメージ ◇バラガンのスケッチ ⅰ)バラガンは正式...