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再開発事業地周辺における「空地」の分布とその変化に関する研究(1)

M2の神田です。
 
修士研究では、都市における「空地」を研究対象としています。 
 
 
 
「空地」というテーマに興味を持つきっかけになったのは、
 
六本木アートトライアングル(六本木ヒルズ、ミッドタウン、新国立美術館)に囲まれた、六本木七丁目でした。
 
地図を見てみると、空地の分布が少しずつ変化していることに気づき、
 
それらをデータ化してみると、まるで細胞分裂しているかのように変化していることに気づきました。
 
 
  
                  1991                     2000                    2009
 
  
そこで、「空地」を研究対象として、都市の代謝について明らかにするというテーマが決定しました。
 
 
 
*「空地」について
 
建物が壊され、その土地が空き地となり、また建物が建てられるという繰り返しによって、
 
都市空間は変化し続けています。
 
私たちは、その繰り返しの中から、断片的にある一定期間を切り取ったとき、
 
建物の建っていない空間を「空地」として認識します。
 
ある一定期間を切り取ったとき、建物の建っていない空間を「空地」と認識しても、
 
の一定期間を切り取ったときに、そこに建物が建てられていれば、「空地」ではなくなっています。
 
まり、「空地」は機能や役割が付与されていない空間であり、
 
次に新しい建物が建てられるまでの準備段階にある空間であると考えることができます。
 
 
 
*調査対象地について
 
六本木七丁目が再開発事業地に囲まれた地域だったので、
 
施行面積が5ha以上の大規模な再開発事業地を、調査対象地として選定しました。
 
 
港区六本木七丁目
 
  
  
                  1991                     2000                    2009
 
 
世田谷区玉川二丁目
 
 
  
                  1991                     2000                    2009
 
 
品川区東品川四丁目
 
 
  
                  1991                     2000                    2009
 
 
(黄色:再開発事業地  赤:駐車場  青:空き地  水色:解体中/建設中の土地)  
 
 
 
*調査概要について
 
1985年から2009年までの24年間において、ゼンリンの住宅地図を集め、
 
[駐車場][空き地][解体中/建設中の土地(建設予定地を含む)]を調査・分析対象とします。
 
[駐車場]に関しては、機能や役割が付与されている空間ではありますが、
 
経済活動の一環として、空き地となってしまった土地を駐車場として利用していると考えられるため、
 
次に新しい建物が建てられるまでの準備段階にある空間として捉えます。
 
[解体中/建設中の土地(建設予定地を含む)]に関しては、
 
建物が建っていないとしても準備段階にある空間ではないため、
 
空地面積・空地率を求めるときには、「空地」として含めないことにします。
 
 
 
*分析方法について
 
ゼンリンの住宅地図をもとにして、空地分布データを作成し、
 
数値、履歴、速度といった側面から分析していきます。
 
・数値による分析:代謝量として、空地数・空地面積・空地率(空地面積/街区総面積)を求めます。
 
・履歴による分析:それぞれの空地にIDをつけて履歴を求めます。
 
・速度による分析:代謝速度として、空地の生成と消滅の数を求めます。
 
 
スタディとして作成した、2000年から2009年までの速度による分析データを載せておきます。
 
  
  
                 六本木                   二子玉川                   東品川
 
 
 
以上が、修士研究の概要です。
 
 
はじめての投稿は、このくらいで。。
 
また分析が進んだら、少しずつ更新していきたいと思っています。

 

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