You are here: Home // 研究テーマ

商店参道における社寺要素に関する研究

商店参道における社寺要素に関する研究

B4丹波です。2013年前期に行った研究について投稿します。   1. 研究の背景 社寺の敷地の外から境内へと続く参道は、神聖さを高揚させる空間である。境内地の外の参道は一般市街地に展開するが、なかには参道の両側に商店が建てられた境外参道がある。それらは商店街という空間を生みだし、社寺へと続く参道に新たな価値を付加している。 境外参道に商店が加わることで、景観の要素は街路樹、舗装面、街灯などの他に素材、構成部材、色といった建築物の要素も含まれる。さらに地形や参道の形状によって、参道を進む際に見える要素は変化する。人は空間を認識する際、これらの様々な構成要素を視覚から取り込み、景観として捉えていると考えられる。商店を有する参道( 以下、商店参道) は、商店を有さない参道に比べ構成要素が多く、さらに視覚だけでなく聴覚や嗅覚も働く。商店の要素が強いが故に、空間を参道として認識するよりも...

ルイス・カーンの光の設計手法について―ミクヴェ・イスラエル・シナゴーグにおけるケーススタディ―

1.序論 1-1.研究の目的と背景 ミカベ・イスラエル・シナゴーグは11年もの歳月をかけて設計されたが、建設には至らなかった。しかし、この作品はカーンの作品の中で重要な意味を占める作品だと考えられる。そこで、この作品を研究し、3D化することで、採光のシュミレーションを行い、カーンの設計手法の意図を読み取る。 2.ミカベ・イスラエル・シナゴーグの概要 ミカベ・イスラエル・シナゴーグのプロジェクトは1961年5月に始まり、それから7回のスタディ案の変更を経て1963年10月29日に最終案が決定した。 しかし、度重なる設計変更に伴う予算の増額により、その結果深刻な資金不足となり建設工事が始まることはなかった。 敷地はカーンの生まれ故郷であるフィラデルフィアで、カーンはユダヤ系の哲学者の血を引くことからユダヤ教の教えである「生命の木」をプランに反映させたと考えられる。 3.スタディ過程の分析 3-...

Louis I Kahnのアンビルド作品における光の設計手法の研究 -3Dモデルによる光の復元-

Louis  I  Kahnのアンビルド作品における光の設計手法の研究 -3Dモデルによる光の復元-

修士2年の新谷です。 前回の投稿から、夏合宿までの成果を投稿します。   前回、カーンの開口部のカテゴリーに関して述べた。カーンの作品(アンビルドを含む)の中でも採光が特徴的であるものを表にしてまとめた。 この表から、カーンのアンビルドにおいて重要な物(カーンの採光において節目となったものや建てられた物に影響を与えたもの)であると思われる作品を選定し、今後の研究対象とすることにした。 1.合衆国領事館および公邸 この作品は、ガラス面の手前に自立する日よけの壁と、日よけの屋根が複合して使用されている。アンゴラでの強い日差しを遮るために、当時カーンはこの日よけ屋根が最高の解決方法だとしていたが、この後強い日差しで設計する機会が多くあったが、この日よけ屋根が再び用いられることはなかった。初期のカーンに多用されていた直接日差しを遮る光の制御方法と、二重壁が組み合わせて使用されていること...

秋葉原における電子機器・部品街の空間特性に関する研究

秋葉原における電子機器・部品街の空間特性に関する研究

B4の長谷川です。 前期の研究内容について投稿します。 ■序章 研究の背景と目的 0.1 研究の背景 秋葉原は第二次世界大戦後、技術的な兵役についていた復員兵による電子機器・部品を取り扱う露店商が、焼け野原の秋葉原に発生し始めた。その数は電機工業大学(現東京電機大学)に近い立地から次々と増え始め、街を形成するに至る。しかし、1949年(昭和24年)のGHQによる露店撤廃令により、これらの露店商は秋葉原駅のガード下に収容されるようになった。その際に組合単位でビルが設立され、そこに露店が収容される形で、現在の秋葉原の電子機器・部品街が形成されている。戦後から現在に至るまで、秋葉原は日本随一の電気街として、またオタク文化発祥の地として、他に類を見ない発展を遂げてきたことは言うまでもない。そのような発展の原点に位置付けられるのが電子機器・部品街の活躍であり、長い歴史のもと、貴重な固有な風景として現...

環境装置としてのアトリウムについて ―現代のオフィスを対象として―

B4の釣井です。 前期の研究を報告します。 1.序論 1.1.研究の背景 建築分野において資源やエネルギーの消費で排出する二酸化炭素の割合は産業分野が排出する割合の約40%である。これは、建築において資源やエネルギー消費などは環境負荷が大きいので環境配慮など社会に要求される義務を果たさなければならない。 技術の加速的な発展が20世紀の大量生産や大量消費を促進した。1987年に国連のブルントランド委員会が発表した「我ら共有の未来」の中で「サスティナブル・ディベロップメント」の言葉1)を用いた。それ以来サスティナビリティの概念は20世紀末葉の最も重要なパラダイムの一つになった。そして、2002年には建築環境・省エネルギー機構がCABEE(Comprehensive Assessment System for Building Environmental Efficiency)と呼ばれる建築物の...

新宿大久保地域のエスニック店舗の空間分布とその混在度に関する研究(130828)

新宿大久保地域のエスニック店舗の空間分布とその混在度に関する研究(130828)

修士2年山口陽平です。修士論文の2013年08月28日時点での中間報告を掲載致します。 0.序章 0-1.研究の背景 新宿区大久保および百人町は外国人居住者、特に韓国、中国、タイなどアジア系の居住者が多く、多文化が共生する都市として知られている。単一の文化があ る地域で発達した外国人街は世界中に数多く存在するが、異なる文化が混在する都市は少ない。そのような都市の例としてトロント、メルボルン、サンパウロなどが挙げられるが、これらの都市はそれぞれの文化ごとにゾーニングされており、本リアのように狭いエリアで明確なゾーニング無しで混在するケースはきわめて稀である。本エリアを実際に歩いてみると異なる国籍を有する店舗が隣接していたり、一つの建物の上下階、あるいは同一階に入居するといった事例が散見され、国籍が壁一枚、床一枚で仕切られている状態となっている。また同じ国籍を背景とする店舗でも飲食店や雑貨屋な...

横浜市の歴史的建造物における保存・活用方法とその意匠的有用性に関する研究

横浜市の歴史的建造物における保存・活用方法とその意匠的有用性に関する研究

M2川原です。 夏合宿が終わりましたので、研究成果を更新したいと思います。 夏休みでは前期の発表で課題となった目的を明確に絞ることと、作品ひとつひとつを分析することに重点置いて進めていきました。 0 序 0.1 研究の背景 1970年代から90年代、全国的に歴史的建造物や近代化産業遺産といったものの価値が見直され、保存の流れが各地で起きだした。保存方法に関する研究はいくつかなされているるものの、意匠設計の視点に特化した分析および有効な保存活用方法は導かれていない。これからますます近代建築の保存活用の動きは活発になる中で、保存活用の先駆者として再生を行ってきた横浜を調査することが求められていると考える。 横浜は日本を代表する港町であり開国の土地として様々な西洋文化発祥の地として近代遺産が多く、横浜市は歴史的建造物を保存し活用することで横浜らしさを生み出し、積極的にまちづくりに取り入れている。...

東京都大田区におけるコミュニティー創出型 次世代集合工場の設計手法に関する研究

M2の丸山です。夏合宿までの研究の報告を投稿します。 0.はじめに 0-1 研究の背景と目的 東京都大田区は従業員9人以下の企業(町工場)が約82%を占める”中小零細企業の町”として知られているが、不況などの影響を受けて9千あった工場数が6千に減少し、衰退の一途を辿っている。それに対し大田区は集合化をはじめとする様々な産業支援の取り組みを行っているが、発展途上であり、特に建築空間の提案としては未 成熟の段階にある。  そのような産業支援の取り組みの一環としてコーポラティブファクトリー(コミュニティー創出型工場集合化)事業というものが挙げられる。これはコーポラティブ方式で小規模集合工場を創ることを目指しており、従来の長屋型の町工場のを新しい形で集合させ次世代の工場集積を維持・発展するための方法として注目されている。(現在は登録企業を募り、様々な可能性を調査・検討段階に ある。)  本研究では...

木造密集市街地における屋外空間の利用実態とコミュニティ形成に関する研究 -東京都荒川区荒川6丁目を対象とした共同建て替えをケーススタディとして-

修士二年の益田です。前期の研究成果を投稿致します。 1. 序論 1−1. 研究の背景 現在の東京都は、戦中戦後の混乱期と都市形成期が重なったこと等を要因として、主に山手線外周部に木造密集市街地が数多く残っている。こうした木造密集市街地は、 「狭小」や 「密集」といった特異な要素が複雑に重なり合うことで生まれる都市形態の一つである。しかし、路地が持つ界隈性や屋外空間を利用したコミュニティ を持つことが木造密集市街地に住まうことの魅力であるが、同時に建物の老朽化や住環境の悪さといった問題点を抱えている。 東京都に現存する木造密集市街地が抱える問題点に対し、複数の土地を合理的に結合させ、共同建て替えを行う手法が今日増加している。しかし、こうした共同建て替えは、建物の老朽化や採光面等の問題を解決することには適しているが、建て替え以前にその地域が保持していたコミュニティを形成する余白が敷地内、建築内...

Louis I Kahnのアンビルド作品における光の設計手法の研究 -3Dモデルによる光の復元-

Louis  I  Kahnのアンビルド作品における光の設計手法の研究 -3Dモデルによる光の復元-

修士2年の新谷です。前期の修士論文の成果を投稿します。   1.序論 1−1.研究の背景と目的 ルイス・I・カーンがどのような意図を持って自己の建築を設計しているかは、過去から今日に至るまで様々な研究がなされてきた。その多くは既存の建築からカーンの建築を分析しているものである。カーンの光の設計に関する既往の研究としては、河野ら1)や柳田ら2)による研究があるが、いずれも既存の建築を分析しているものである。カーンが設計した60年代中旬の建築は、光の採光方法を複数採用している物が多く、魅力的な空間を持っている物が多い。しかし、それらの多くは実現すること無く終わっている。そのため、既存のカーンの建築のみの研究ではカーンの設計の本質に近づくことができないと思われる。カーンのアンビルド作品の分析・3D化をすることで、よりカーンの設計意図を深く読み取ることができるのではないだろうか。 本論の...

Copyright © 2018 OKOLAB.net. All rights reserved.