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現代建築レビュー4月号

B4の大澤です。2019年6月4日に実施しました新建築4月号の「現代建築レビュー」の模様を報告致します。

氏家(司会):今月号で気になった建築をあげてください。

福井:僕は、偶然の船です。家具が人間の身体感覚から寸法を決められ、オフィスの空間に場所性を生み出すのが面白いと思いました。

佐坂:僕は、ICIラボです。平面を見た時、RC断面と木造の断面が対照的に描かれていて、空間として気になりました。

建入:僕は、面白法人カヤック社屋です。オフィス的外観と中の木の架構の差を、スケールの操作で落とし込めていて面白いと思いました。

森本:僕は、Arup東京新オフィスです。フリーアドレスが散りばめられ、デジタル技術の導入も今までにないものだと思いました。

川上:私は、HandiLaboです。単純な構法でも心地よいリズムを持つ温かみのある空間が生まれてて面白いと思いました。

皆川:私は、偶然の船です。家具を見ると、組み合わせで対象的な形を作っていて、意図的な船のではないかと思いました。

寺島:私は、HafH Nagasaki SAIです。co-livingというプログラムで、人が移動し暮らす形態の提唱していることが気になりました。

石渡:私は、Arup東京新オフィスです。元々壁で囲う必要のある部屋を置いて事務室を仕切っているのがいいなと思いました。

大澤:僕は、Arup東京新オフィスです。デジタル化で自由になりコアにより人の流れができることも、面白いと思いました。

林:僕は、Nagasaki Job Portです。ひかりの強さがワンルームでも異なっていてアクティビティが変わるのが面白いと思いました。

氏家:Arup東京新オフィスが気になった人が多かったですが、同じく自社設計である竹中工務店東京本社はどう思いますか。

建入:図面では色を使って分かれていそうですけど、結局一室空間で、フリーアドレスと言えばいいのかと感じました。

石渡:私は、リノベ前の図面を見たことがあって、元のプランが良かったから、今もいい感じなのかなと思いました。

氏家:確かにArup東京は空間の区切り方が考えられています。

福井:オフィスのエリアを分ける時に、注目されてるのが外皮の明るい空間で、自然光とマッチさせた開放的なオフィスを演出するのは、家具の配置の力で、今回は作品のレイアウト力が見えたと思います。

氏家:固定席とフリーアドレスがあるオフィスが一番効率が良いという研究もあります。逆に建築がワークプレイスに良い影響を与えているものはありますか。

林:HandiLaboはそのように感じます。内外が曖昧な倉庫の内部に作ったことで、仕事場が開かれているように感じます。スラブが外に来ると作業台になっていて、建築によりいろいろな場所ができています。

氏家:みなさんは議論を通して、これからのワークプレイスで大切なものは何だと思いますか。将来どんなとこで働きたいですか。

石渡:Nagasaki Job Portは障害者への配慮がありましたが、「障害者だから」ということではなく、健常者にももっと働く環境を設計すべきだと思いました。働き方としてフリーアドレスやリモートワークも増えてきているので、ソフト面の変化とともに空間自体も変化していったらいいと思いました。

福井:オフィスは、仕事している人といない人が混在する状況で、空間を区切るために、働く場だけでなく、休憩時間などに利用できるベンチやテラスなどの働かない場の設計が必要だなと思いました。

建入:社会の流れが個人主義になって、場所の特性よりは、内部のフレキシビリティを重要視する方向に向かってきていると思いました。

森本:オフィスの形態は時代のニーズによって作られたもので、ニーズにより変化できるフレキシブルな方向にシフトしていく思いました。

川上:自由な発想を誘発するために、偶然の出会いが多発する空間が求められていて、その手法として家具を用いるが多いと感じました。空間構成の工夫によるものが新建築になく、残念だなと思いました。

皆川:私はフリーアドレスが良いとは思っていなくて、自分だけの場所と自由な場所両方があったほうがいいと思いました。それが見られた作品が新建築で見られなかったので、日本の将来に不安を感じました。

寺島:大事なのは、よりよく働いて利益を得られるところで、会社に合うもの設計されるべきだと思いました。また、人のアクティビティや家具、働き方も設計できるのが建築家の面白さだと感じました。

大澤:仕事が自由になる中でインテリアを自分たちで配置して空間を構成するのが、これからのオフィスとして欲しいと思いました。

林:オフィスを考える時に、働く場所や時間のデザインだけでなく、働かない時間や一日、拡張して一年のライフスタイルまでも考えたオフィスにすることが、働き方の改善につながるなと思いました。

佐坂:自分は、いつも隣に頑張っている人がいることが良いことだと思っていて、日本人にとってフリーアドレスは本当に良いものなのかと感じました。また、地域との繋がりにも可能性を見いだせるのかなと思いました。

総括

ワークプレイスに求められるものがいくつかあり、それは

①フリーアドレス ②空間の区切り方 ③家具の配置

ただ、現在フリーアドレスは使い方についての議論もある。また、これからのワークプレイスに必要なものとして議論に出てきたのは、

①働かない場の設計 ②建築自体の空間構成 ③働く環境への考慮

であり、ワークプレイスの設計の様々な視点がわかった。

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