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アートプロジェクトにおける地域性の研究 ー大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレを対象としてー
修士2年の山﨑です。修士研究の途中経過を報告します。 1.研究の背景1-1.日本各地で行われる地域型アートプロジェクト 1990 年以降日本各地でアートプロジェクトが行われるようになり、1995 年の阪神・淡路大震災を契機にアートと社会の接点をつくる動きが見られるようになってきた。そして、2000 年以降他分野と結びつき、社会の仕組みへ働きかけるアートプロジェクトが生まれ始めていく。その結果、アートプロジェクトは「ふるさと再生」や「地域活性化」の観点で注目を浴びるようになった。経済的観点では自然や人材、場所、企業、産業などまちの既存資源を活用し、活性化させることでまちに新たに経済の動きを生み出すことが期待される。経済以外にも、作品やプロジェクトの拠点がまちの新たな観光資源となって観光客を呼び込むことで、交流人口が増え、外部からの注目を浴びることで、シビックプライドが高まり、若者が地...
2024年度 ゼミ合宿 in 清里
2024年度 春学期建築見学会
大河内研究室では、春学期と秋学期の年2回建築見学会を開催しています。 2024年度春学期は、5月21日に日建設計東京コレクティブフロア/PYNTを見学してきました。(新建築2023年6月号掲載) 日建設計東京ビルを、オープンプラットフォーム、カーボンニュートラル、ダイバーシティなどの課題解決に向けた実験の場として1〜4階までを改修しました。2階までを来客用、3階以上を社員専用とした構成から、2、3階を階段で繋ぎ、3階は社外のコラボレーターも出入りできる共創の場として利用できます。 当日は、社員の方がPYNTについての説明をしていただき、その後2グループに分かれて2、3階のXR studioや社員がおすすめする読書コーナーなどの様々な面白い取り組みを見学させていただきました。最後に、日建設計に就職した明治大学のOBの方々から就活や会社に関することなど貴重なお話を伺うことが...
2024年度 大河内研究室始動!
現代建築レビュー5月号
B4の山﨑です。2022年7月11日に実施しました、新建築2022年5月号の現代建築レビューを投稿いたします。 居城:5月号で気になった建築はなんですか? 末吉:日本ではまだ木造高層建築の事例がすくないので、私はTAMADIC名古屋が気になりました。木と鉄筋コンクリートの混構造でできており、柱に用いられているCLTパネルが鉄筋コンクリートの型枠となっているため、打設後も廃棄する必要がなく環境的にも、コスト的にも素晴らしいと思いました。 岡田:私はICI STUDIO W-ANNEXが気になりました。歴史的建造物の保存に対する問題に取り組んだ事例で、対比と調和をコンセプトとしており、対比は内部の閉鎖空間と開放的な木造のファサードなどで見られるが、調和はあまり感じられず疑問に思いました。 金川:私は琲庵が気になりました。VUILDの事例でよく見られる小さなパーツの組み...