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空間の分節と接続の多様性と両義性について
B4の大谷です。 僕は前期を通して、空間構成の際の〈分節〉と〈接続〉という操作と、その結果生み出される空間の状態についての研究を行いました。 本論では大きく分けて、 1.分節と接続の変遷 2.分節と接続の多様性 3.分節と接続の両義性 の3つについて述べました。 ここでは、どのように研究を行ったかを述べたいと思います。 まず、日本民家における可動間仕切りとユニバーサルスペースという過去の2つの手法を例示し、分節と接続による空間構成手法の現代的な特徴は、「平衡状態的な両義性」にあることを示しました。 可動間仕切りは分節と接続の可変性を、ユニバーサルスペースはそのどちらも意図しない普遍性を意図しているのに対し、現代はそのどちらをも意図するような状態を追及しているといえます。 その結果、分節と接続という手法は多様化してゆき、さら...
再開発事業地周辺における「空地」の分布とその変化に関する研究(1)
M2の神田です。 修士研究では、都市における「空地」を研究対象としています。 「空地」というテーマに興味を持つきっかけになったのは、 六本木アートトライアングル(六本木ヒルズ、ミッドタウン、新国立美術館)に囲まれた、六本木七丁目でした。 地図を見てみると、空地の分布が少しずつ変化していることに気づき、 それらをデータ化してみると、まるで細胞分裂しているかのように変化していることに気づきました。 1991 2000 2009 そこで、「空地」を研究対象として、都市の代謝について明らかにするというテー...
「曲面建築論-曲面表現の歴史的変遷と現状-」
M2の松本です。 本研究では、建築において、なぜ曲面表現を使うのか、ということをテーマにしています。 そもそも曲面で建築を構成するとなると、直線で構成されるものよりも多くの困難が生れます。しかしその困難を経てもなお、曲面表現のなされている建築が増えてきているのが現状です。 つまり曲面表現は、建築デザインの現代性の一つの在り方として捉えることができます。そこで曲面の素材、設計意図、形態などの軸を歴史的な視点を踏まえて扱うことで、曲面表現のの現代性について記述し明らかにすることが本研究の目的になります。 研究の内容としては、 曲面の設計意図 1.合理性(構造、環境) 2.形態性(彫塑、象徴、連続) 3.空間性(流動、反射、求心) 曲面の形態 1.幾何学から自由曲面へ 2.素材に適した表現 などの章立てを考えています。 そして現代の曲面とは、 ・情報技術の発...
「中目黒・目黒川沿いの店舗群の発生と成長に関する研究」
B4の佐々木です。 前期を通して、都市の成長・変化に着目した研究を行ってきました。 対象地域は東急東横線の中目黒駅西側の目黒川沿いの通りです。 飲食店や美容院、アパレルの店舗など、様々な種類の店舗が並ぶこの通りですが、 これらの店舗はここ10〜15年程という短期間に開店したところが殆どです。 短い期間で街並・店舗群がどう成長・変化するのかを観察出来る場所として、目黒川沿いの通りに注目しました。 目黒川の両岸の通りに入り口、もしくはショーウィンドウを設けている店舗を対象としています。 目黒川沿いの桜並木 対象地域 「都市の変様」というカテゴリに分類されるこの研究ですが、 この研究自体の目標として、店舗が発生する際の立地特性などの傾向発見を目指しています。 &nb...
プレキャストコンクリート建築デザイン論
B4の石川です。 前期の研究では「デザイン」と「テクトニクス」との関係性を視点に、プレキャストコンクリート(PCa)による建築のデザインというものを見てきました。 今まで建築の素材が木や石に始まり、鉄、コンクリートといった具合に変り、それによって「建築」の幅が広がると共に、技術も次々と発展し成熟し、そして定着してきました。そうした視点からから逆に、何か固有なデザインが技術によって生まれているのではないか??それが出発点でした。さらに、プレキャスト建築というのは今では一般的になってきましたが、実は近頃で60歳。コンクリート生まれの技術にしてはまだまだ若くないですか? 研究では「デザイン手法の展開」と「デザインの固有性」というのをなんとかつかみました 汗 え~、取り敢えず、「システム化による、同一形態の繰り返し」というのがホンシツのように感じました。なんか、とても単調なものができそうですが、逆...
サステナブル建築の外皮における設計手法とその特性に関する研究
M2大津です。 本研究では、サステナブル建築の外皮部分を研究対象として、 環境時代に適応するデザインの在り方を、環境工学や設備・技術との関係から模索していきます。 (Photo : The New German Parliament "Reichstag" , Foster and Partners , 1999) ・・・と簡単に研究概要を述べましたが、そもそも サステナブル建築って何? という壁にぶちあたるのがこの研究です。 言葉では日本建築学会をはじめ方々で定義されていますが、その手法や意味は多岐にわたっているため、 噛み砕いた言い方をすれば、 ダブルスキンを採用していれば、ルーバーがあれば・・・等、なんでもサステナブル建築だと言えてしまうと思うのです。 むしろこのご時世でサステナブル...
「建築学科のファシリティに関する研究-明治大学建築学科アトリエ棟の提案-」
M2の亀田です。 いくつかの事例を見ていると、東京近郊の大学は殆ど全て、大学構内が建て詰まり、校舎の増築更新に苦労しているようです。 これに答えることが出来れば、一般化できる提案となりそうです。 設計教育が行われる場所、大きく言えば創造のための場所とはどんな所かを考えることも必要そうです。 そういえば、バウハウスは正にそういった学校でした。 修士設計では建築学科のアトリエ棟を研究・設計対象としています。 生田校舎の北東にあるテニスコートが敷地です。 現在の製図室の設備を考察し、基本的な面積を押さえた設計をしました。 これから形態と、機能のスタディです。 いくつかの事例を見ていると、東京近郊の大学は殆ど全て、大学構内が建て詰まり、校舎の増築更新に苦労しているようです。 これに答えることが出来れば、一般化できる提案となりそうです。 設計...
「現代中国の都市部における集合住宅の研究」
「ガラスファサードにおける装飾的表現についての研究」
B4の若田です.合宿で前期論文の発表会を行いました。 私は「ガラスファサードにおける装飾的表現についての研究」を前期を通じて行ってきました。 発表では、パワーポイントの画像のデータが表示されず、グダグダとしたプレゼンになってしまいましたが、 無事発表を終えることが出来ました。 大河内先生や先輩方に、貴重な意見を頂き、その意見を受け止めながら、 本論の原稿を製本できるように更新していきたいと思います。(誤字も直しまくります笑) こちらは、研究の事例で取り上げた,LOUIS VUITTON NAGOYAです。合宿中に見に行きました。(木が邪魔でした笑) こちらは、断面図です。市松模様のプリントを施したガラスと奥に同じ模様の壁を間隔ととって配置されています。 この間隔によってモアレが生じて、見る位置によって見え方は変化し、ファサードに奥行きを感じることが出来ます。 ま...