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鎌倉峯山エリアにおける小規模林業の可能性とその検討―森林資源を生かした地産地消建築の創造に向けて―

鎌倉峯山エリアにおける小規模林業の可能性とその検討―森林資源を生かした地産地消建築の創造に向けて―

B4の五島です。2023年春学期に取り組んだ研究内容について報告いたします。 1. 研究の概要 1-1. 研究の背景 鎌倉は豊かな自然や都会へのアクセスの良さなどから住宅地としての人気が高く、昭和35年頃から行われた宅地造成によって多くの緑が失われた。風致・歴史・植物学などの視点から見ても価値のある鎌倉の緑を守ろうとたくさんの人が反対運動を起こし、古都保存法など様々な法律や条例が定められて現在まで多くの緑が守られてきた。しかしその緑は現在手つかずの状態で荒廃し、倒木や土砂崩れなどのリスクが高くなっている。森は適度に人の手が加わり循環することで健全な状態を維持することができる。林業の持続可能な在り方を考え、日本に存在する貴重な資源である木材を有効に使い森林を循環させる必要がある。日本はかつて里山を多様に活用しながら共存してきたがその文化は薄れ、多くの人が里山と切り離された...

熱可塑性を持つ素材の分析と建築への採用可能性

熱可塑性を持つ素材の分析と建築への採用可能性

学部4年の鶴田です。春学期の小論文の成果について報告します。   はじめに0-1. 研究の背景 現代ではSNSやVR等のデジタル技術の発展により擬似的な空間体験が可能になっている。また建築は基本的に強固で動かないものと考えられていることから、建物の形態が変化することの可能性を模索しながら、実空間で人が過ごすことの意味を再度考える必要があるように思う。0-2. 研究の目的 人が建築の形に影響を与えるとどうなるのかという疑問から物質が変形する性質の中でも、熱によって物質が柔らかくなり冷えると固まる熱可塑性に着目する。人の体温による変形によって触った形跡が形として残ることや、気温といった外部環境によって素材の形状に変化が出ることがどのような可能性を持っているのかを考察する。 0-3. 研究の位置付け 先行事例として建築の一部または全体が動く可動機構や、柔らかい素材を使った建築事例を...

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