B4の矢田です。中間発表までの途中経過です。渋谷の街における建築の作られ方に対しての卒業設計をやろうと思っています。
■計画の動機
人がものすごく集まる場所で発生する偶然性や意外性などに興味があり、決して整理されすぎてなくきれいでないものを作りたいと思います。そこで場所を渋谷に設定し、そこではどのようなものが作れるかを計画の原点にしました。今渋谷では、ヒカリエをはじめとしこれからも新しい公共建築のタワーがどんどん建っていくという事実があり、これら大型建築によって街独特の良さというものが消されてしまうのではということを考えました。
建築によって街の良さを消してしまうのではなく、逆に拡大解釈して建築に取り込もうと思います。均質空間の積層で生まれる現在の街の商業空間などでは、建築の高さによってある程度のプログラムが決められてしまい、これによって建築内部における空間体験が決められ、建築空間としての振れ幅が単一なものになってしまうのではと考えました。
そこでこれら縦のプログラムを90度横に倒したようなイメージで、単純に上部への積層をすることなく土地という場所性をもった地面を這うような空間を作りたいと思います。現段階では商業空間をプログラムに考えています。
研究室OBによるエスキスでの今後の課題点。
・プログラムが商業空間ではなく渋谷だから許されるもののほうがいいのでは!?
・作る空間の良さをもっと感じるように人に伝え、スタディをするべきだ。
・結局自分が最初に問題にしているものを自分自ら作ってしまう可能性がある。
などの指摘を受けました。
僕の中ではやりたいことがまだしっかりと定着していなくあやふやであるため、プログラムと全体像を同時にスタディしていきながらできるだけ早く空間を作らなければならないと思います。