M2大津です。
本研究では、サステナブル建築の外皮部分を研究対象として、
環境時代に適応するデザインの在り方を、環境工学や設備・技術との関係から模索していきます。
(Photo : The New German Parliament "Reichstag" , Foster and Partners , 1999)
・・・と簡単に研究概要を述べましたが、そもそも サステナブル建築って何? という壁にぶちあたるのがこの研究です。
言葉では日本建築学会をはじめ方々で定義されていますが、その手法や意味は多岐にわたっているため、
噛み砕いた言い方をすれば、
ダブルスキンを採用していれば、ルーバーがあれば・・・等、なんでもサステナブル建築だと言えてしまうと思うのです。
むしろこのご時世でサステナブルじゃない建築なんてあるのか、と。
でも裏を返せば、これからの環境時代に適応するデザインが未だ確立されていないという問題点でもあるのです。
ここを言及できればと思っています。
今回研究対象とする建築の外皮は、デザインやコンセプトを象徴する部位であると同時に、
人間の皮膚のように、建物内外の境界においてインターフェイスの役割を担う部位でもあるため、
サステナブル建築においては特にその特性が表れやすいと考えられます。
(Photo:大日本印刷 DNP五反田ビル , 日本設計 , 2006)
外皮、というと字の如く薄っぺらい、面的なイメージを抱かれるかもしれませんが、
本論では、境界面及びその面に付随し、内外環境の制御あるいはデザインに寄与している部位の総称、
つまり厚みのあるもの、層状のものとして定義し、分析をしています。(現在絶賛進行形)
国内の事例は、デザインや組み合わせに違いはあるものの、素材や手法は割と似たり寄ったりだったりするのですが、
海外の事例はびっくりファサード大集合だったりもするので、
以後色々な事例をピックアップしながら投稿ができれば、と思っています。