B4の石川です。
前期の研究では「デザイン」と「テクトニクス」との関係性を視点に、プレキャストコンクリート(PCa)による建築のデザインというものを見てきました。
今まで建築の素材が木や石に始まり、鉄、コンクリートといった具合に変り、それによって「建築」の幅が広がると共に、技術も次々と発展し成熟し、そして定着してきました。そうした視点からから逆に、何か固有なデザインが技術によって生まれているのではないか??それが出発点でした。さらに、プレキャスト建築というのは今では一般的になってきましたが、実は近頃で60歳。コンクリート生まれの技術にしてはまだまだ若くないですか?
研究では「デザイン手法の展開」と「デザインの固有性」というのをなんとかつかみました 汗
え~、取り敢えず、「システム化による、同一形態の繰り返し」というのがホンシツのように感じました。なんか、とても単調なものができそうですが、逆に「多様性」を生んだりと、実はデザインという視点でも色々と幅がある。すごくできる子なんですょー。
例えばアビタ'67とかは、箱をいっぱい作ってそれをつんでいく(箱:同一形態、同じ大きさ:システム化・・・といったところでしょうか?)ことでなにか多様的な外観をデザインしてるんです。しかも、全部プレキャストです。造って持ってきて、組み立てるだけです。まるでレゴブロックです。逆にこうしたデザインというのは、同じものを積み上げるというプレキャストならではなデザインのあり方であるのでは!!と思うのです。
そんなことをプレキャスト建築を勉強しつつ思いました。今はプレキャスト化する部分の「スケール」が決まってきているというか、何か決まってきてしまっているという感じがします。つまり、柱とか梁とか、壁とか・・・決まったエレメントごとにプレキャスト化するという手法が多いようです。これは、ノウハウなどの問題もあるのでしょうか・・・。プレキャスト化する「スケール」というのを工夫していくともっと面白いプレキャスト建築が生まれるのではないかと最後に感じました。
文字多すぎ 汗