B4の林です。中間発表までの途中経過です。都心における小学校を提案します。
・発想の原点
都心に近づくと敷地の中に要塞のような学校があることに違和感を覚える。幼い間に体験する空間がランドスケープを感じられない閉ざされた空間であることが違和感の正体と考えた。
読書と黒板を見るために特化した形の現小学校だが、本当にそれが全てなのか。与えられる情報だけでなく、生徒が独自に動き体験し、それぞれが独自に情報をキャッチしていくことこそ小学校では重要ではないのか。
・理想とする未来像
子供が動き回り都市に接触する表面積を増やすことで学校の日常の中に情報を得る機会を増やす。郊外や地方の提案でなく都心のでこその疑問からの提案のため、セキュリティを考えた形態を都市の隙き間に流す。
ダイアグラム
周囲の社会に触れる部分は建物境界線である。学校での児童殺傷事件に対して安全・安心の学校作りは必須の課題となっているため、既存の小学校は周囲の社会に触れる部分が外周の部分だけであり少ない。強固な境界を確立しているこの状況は住民意識を度外視していて、豊かな環境という面ではネガティブである。
計画として小学校を繋がり合うように都市の隙き間に伸ばす。今までの様に決められた敷地内にボリュームを建てるのでは無く細分化しひだ状に配置することで都市に触れる部分の表面積を増やす。
引き延ばした学校空間に構造となる壁を挿入する。この壁に寄り添う様に都市のパスを通したりボイドをあけたりすることで周辺を引き込む。小学校とレベル差がある所では空間は繋がり、GLラインにあるときは視線の抜けを通して児童のアクティビティを感じる。