You are here: Home // サステナブル・デザイン

ラルフ・アースキンの住宅作品における パッシブデザインの手法とその変遷について

ラルフ・アースキンの住宅作品における パッシブデザインの手法とその変遷について

B4小峰です。春学期の研究内容について報告いたします。   序章 序論 0_1 研究の背景と目的 日本では近年、環境問題への取り組みが求められており、建築分野でもサステナブル建築の発展に注目が集まっている。しかしながら日本には四季があり、年間を通して気候の変動が激しいため、日本でのパッシブデザインの設計は難度が高く、現状では十分に実現されていないように感じる。 ラルフ・アースキン(Ralph Erskine、図1)は1914年にイギリスで生まれ、スウェーデンを中心に活躍した建築家である。数あるアースキンの作品の中でも住宅作品に注目すると、その分布はスウェーデンの首都であるストックホルムの周辺に集中している。この地域は暖流であるメキシコ湾流の影響により、同緯度帯にあるロシアやカナダ等の他国に比べると温暖な気候となっており、日本と同様に四季がある。冬には氷点下まで気温が下がり、降雪も...

オランダの教会から住居へのコンバージョンに関する基礎的研究

オランダの教会から住居へのコンバージョンに関する基礎的研究

学部4年島田里沙です。2017年度、春学期の研究結果を掲載します。 私は、オランダの教会から住居へのコンバージョンに関する基礎的研究を行いました。以下研究概要を掲載いたします。   序章 研究の背景と目的 近年、オランダではキリスト教のコミュニティが縮小 して使われなくなった教会が増えていること、またオランダでは住宅不足が社会問題となっていることから、オランダは教会から住居へとコンバー ジョンされる事例が見られる。 この論文では、1オランダのコンバージョンや保存に 関する制度や法律を明らかにする。2教会を住居へコ ンバージョンする際の設計手法、設計の際の問題点や 障害などを明らかにする。   研究の対象と方法   オランダの教会から住居へのコンバージョンがされた事例、7件を対象とし、平面、断面、住戸配置などから分析を行う。 1,chapel of living...

ポルトガルにおける改修デザインにおける歴史的共作と作家性の相克 ―新旧区分の接合部に発生するディテールに着目して―

ポルトガルにおける改修デザインにおける歴史的共作と作家性の相克 ―新旧区分の接合部に発生するディテールに着目して―

研究の途中経過を報告します。本研究のフレームワークは壮大に「辺境からみたモダニズムの受容と展開」、「建築の時間論」、「デザインとテクトニクス」と考えています。これまで建築の時間に関して深く関心を持ってきました。そこで私が今回着目したのはポルトガルのリノベーション、リノベーションにおけるディテールです。この夏に大河内先生と布施さんとポルトガルで現地調査を行い、興味深い事例に多く恵まれたので研究を通して面白さを伝えられればと思います。 序章 1-1.研究の背景、目的、対象、方法 1. 近年、保存対象となる建造物は多種多様なものへと拡大している。一方で未だに保存か解体かの二者択一的な解決、改修段階においての設計手法は画一的なものが多い。そもそも文化財や保存という概念は19世紀、近代化の過程で再開発に反発して生まれたと言われている。現在ではヴェニス憲章という国際的文化財保存の基本ルールが半世紀もの...

イギリスの教会から集合住宅へのコンバージョンに見るスケルトンとの融和・対立・乖離

イギリスの教会から集合住宅へのコンバージョンに見るスケルトンとの融和・対立・乖離

修士2年の山本です。修士論文の成果を報告します。   背景と目的 イギリスでは、教会を住宅にコンバージョンした教会転用物件が不動産市場で扱われている。 教会から住宅へのコンバージョンが起こる背景 ①歴史的な建造物を保護する景観規制により古い建物が解体できない。 ②住宅の供給戸数の限定・住宅価格の高騰による慢性的な住宅不足。 ③1900 年代の都市部への人口流入により建設された教会が、脱宗教等で未使用になったが、簡単に壊せない。 ④教会のコンバージョン後の用途は、採算をとるために集合住宅や事務所が一般的である。 ⑤使用材料、構造、デザイン等が質が高いため、教会のコンバージョンへの投資が盛んである。 コンバージョンには主に以下の図の2つの手法がある。 図 主なコンバージョン手法 教会のコンバージョンはこれらの延長なのか。他のコンバージョンと何が違うのか。 ⇨これを明らかにすることが、...

教会から住宅へのコンバージョン手法に関する研究 —イギリスの事例に着目した分析—

教会から住宅へのコンバージョン手法に関する研究 —イギリスの事例に着目した分析—

修士2年の山本です。前期の修士論文の成果を投稿します。 私はイギリスにおいて教会を住宅にコンバージョンする例が増加しつつあることに関心をもちました。その上で教会らしさをどう克服・活用し住宅へコンバージョンしているのかを明らかにすることを主題としております。 図1 教会から住宅へのコンバージョンの例             —————————————————————————————̵...

Glenn Murcuttの建築から読み取るサスティナブルデザイン ―自然をコントロールする環境装置―

Glenn Murcuttの建築から読み取るサスティナブルデザイン ―自然をコントロールする環境装置―

B4の田中です。春学期研究発表の内容を投稿します。 キーワード:自然、環境装置、引用 第1章 序論 1.1.研究の背景 グレン・マーカットという建築家がいる。彼はプリツカー賞をはじめ、国内外の数々の受賞歴をもつ、現代建築界を代表する巨匠のひとりであり、現在もオーストラリアを中心に活動を行っている1969年に個人事務所を設立して以来、所員や秘書を置かず、コンピュータなどにも頼らず、設計に関わる行為を全て独力でこなすという姿勢を貫いており、個人住宅を中心に、プロジェクトを含めると500件近くもの設計を手掛けている。 その作品はオーストラリアの風土を見つめ続けた、サスティナビリティに富んだ住宅群に代表される。エアコンなどの設備機器に頼ることなく自然の通風をもたらすプランニングや換気口の配し方、光と影・風・害虫をうまくコントロールする精確な可動式ルーバーと網戸とガラス戸の3層の開口、水不足解消のた...

集合住宅におけるSIの調査・研究 -日本とオランダの事例において-

集合住宅におけるSIの調査・研究 -日本とオランダの事例において-

B4久木元です。春学期研究発表の内容を投稿します。 キーワード:サポート スケルトン インフィル オープンビルディング 第1章 序論 1-1 研究の背景  現在、日本では建築がスクラップアンドビルドによる消費型からストック型への転換が求められており、特に集合住宅においては長寿命化を求められている。ヨーロッパでは、1960年代からオープンビルディングの提唱によってオランダ等で居住者参加型、長寿命化に向けられた集合住宅が進められている。日本ではSI住宅が住宅の長寿命化に対して考えられているものであり、常に変わりうる時の流れやライフスタイルに対応できる手法である。現代の縮小社会に応答できうる建築だと思われる。その原点であり、事例も多く残すオランダの集合住宅も対象に含むことでより深い知識を得られると感じた。 1-2 研究の目的 本研究ではオランダで提唱されたオープンビルディングに基づく集合住宅と日...

解体、増減築、その後の利用法を考慮した豊洲新市場の設計

解体、増減築、その後の利用法を考慮した豊洲新市場の設計

修士2年の谷黒です。先日行われた中間報告を投稿いたします。 背景 築地市場が豊洲へと移転することが決定した。その背景には施設の老朽化、スペースの不足などが考えられる。こうした中で、築地市場は仲卸市場に天井をはり、2階を物置として利用したり、一時的に屋外に商品を放置したりとした対応がなされてきた。 社会背景の変化などから市場のあり方が変化する中で豊洲新市場に移転しても将来的に同様の問題が生じることが考えられます。こうした変化に対応するため、解体や増減築、その後の利用法を考慮した設計がなされることが望ましいが、現状の豊洲新市場の計画ではこうした変化に対応した計画がなされていない。 解体に視点を当てると、鉄骨造は解体、構築に優れた構成が可能な素材である。しかし、解体後の利用方法の幅は狭く、リサイクルには未だ難しい。一方、近年木造建築への注目が高まってきている。仮設建築木は「環境に優しい資源」とし...

スイスの現代建築におけるエコロジーと表層に関する研究

スイスの現代建築におけるエコロジーと表層に関する研究

修士二年の菊池です。前期までの修士論文の成果を報告します。   1.序論 1-1 研究の背景と目的 近年、世界的に地球環境と人間社会との共生の在り方が問い直されるようになった。特に環境保全において建築の果たすべき役割は大きく、建築物における環境付加価値の向上や、省エネルギー、長寿命などのサステイナブルな取り組みが注目されており、各国、或いは各地域ごとにおける固有の風土の特性を活かし、適応していくような環境形成の在り方が求められている。 スイスは、ヨーロッパの中においても環境先進国として注目を集めている国である。国土の大半がジュラ山脈とアルプス山脈に抱かれ、フランス、ドイツ、イタリア、オーストリアに接しており、この地勢上の特質によって、特色のある風土の中において、人種的多様性を持った固有の文化圏をそれぞれ育んできた。 本研究では、スイスの現代建築を研究対象とし、固有の環境条件と文化...

吉祥寺駅北口サンロード商店街・ダイヤ街商店街におけるアーケードの形成過程についての研究

B4の崎山です。夏季に発表を行った論文について簡単に記述させていただきます。   1.序論 1-1.研究の背景 吉祥寺駅北口には複数の商店街が存在している。その商店街の内、サンロード商店街とダイヤ街の2つの商店街にはアーケードが架かっており、このエリア一帯を領域づける役割を果たしている。 古くからの店がまだ多く存在する商店街を衰退化させることなく成長させてきたアーケードは、今や全国的に数少ないものとなっており、サンロードとダイヤ街は活性化しているアーケード商店街としては貴重な存在である。また、アーケードの有用性が疑われる中で、この2つのアーケードは吉祥寺駅北口の重要なシンボルとなっており、無くてはならない存在として認識されている。そして開閉式天井が用いられているところから、単に屋根や天井としての役割をアーケードに見出している訳では無いことがわかる。アーケードによる都市空間の室内化...

Copyright © 2017 OKOLAB.net. All rights reserved.