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共同型建築家の建築設計プロセスの記述・分析-建築の設計組織体制と設計プロセスの関係-

共同型建築家の建築設計プロセスの記述・分析-建築の設計組織体制と設計プロセスの関係-

修士2年の福井です!修士研究の途中経過を投稿いたします! 01)研究の背景  建築設計における案の形成プロセスは他者や利用者は伺うことができず、設計者と施主の間の暗黙知とされている。しかし現在ではプロセスの規則を一般化する「超線形プロセス論/藤村龍至」やo+hのようにHP上でWSの様子や打ち合わせ過程を公開するような試みが現れている。  他方、設計者側の組織が複雑化し始めている。60年代以降の建築分野は巨匠の時代が続き、00年代以降にはユニット型設計事務所が現れ始めた。これは現代社会が個人の作家性だけでなく集合知の時代に少しずつ変化していることに関係しているのではないか。  設計組織がユニット化することで組織と設計プロセスの関係に変化が起きていると考えられないだろうか。例えば、設計者のフラットな関係を維持するためには意思決定や方向性に意識的にならなければい...

ジェフリー・バワの建築設計手法 ~自然通風と空間構成に着目して~

B4福井です。2019年度春学期に取り組んだ研究内容について発表いたします。 0-1 研究背景 本論文は21世紀の建築の時代における転換に大きな役割を果たしたスリランカ出身である、建築家ジェフリー・バワの設計作品から、彼が語る建築の時代と高温多湿な熱帯での自然通風を考慮した設計手法を解明することで思想が有する意義 と展開の可能性を示す。 0-2 研究目的 本論文では、湿度や気温が非常に高い地域の自然通風と空 間のつながりをジェフリーバワの設計した作品を風環境を評 価することで建築空間と自然との境界を規定している空間構 造を解明する。また彼の作品が何らかの変遷を遂げて設計論 が集積されていく過程を代表作品を歴史的に辿ることから分 析、考察を行う。 環境評価については近年発達を遂げたコンピューターによ るCFD解析を用いて風の挙動を可視化し、熱帯の建築と環境 の合理的な関係性を提案した思想か...

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