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Diploma2012 中間発表

Diploma2012 中間発表

  B4櫻井です。 卒業設計の現在の途中経過を報告させていただきます。   卒業設計にあたり、「そこにしか出来ない場所、意味」を大きなテーマとして考えて進めております。 そのなかで、取り上げた敷地として、東京のゴミの最終処分場に注目しました。 東京で生まれたゴミは消却されたあと全て東京湾に埋め立てられ、今もなお新しい土地が出来ております。 そうしてそこには1230万トンというゴミのコンテクストが眠る場所なのではないか、と考えました。 このように生まれた特殊な土地には何か、公園のような場所にするのではなく都市の一部として担うべき、ここだから出来る役割があるのではと、問いをたてています。 しかし、今だまだ最適な答えが出ていない状況であり、そのためプログラムも模索している段階です。   また、今あがっている1番の問題として、この特殊な土地で担える役目が「ゴミ問題への...

Diploma2012 中間発表

Diploma2012 中間発表

B4の矢田です。中間発表までの途中経過です。渋谷の街における建築の作られ方に対しての卒業設計をやろうと思っています。 ■計画の動機 人がものすごく集まる場所で発生する偶然性や意外性などに興味があり、決して整理されすぎてなくきれいでないものを作りたいと思います。そこで場所を渋谷に設定し、そこではどのようなものが作れるかを計画の原点にしました。今渋谷では、ヒカリエをはじめとしこれからも新しい公共建築のタワーがどんどん建っていくという事実があり、これら大型建築によって街独特の良さというものが消されてしまうのではということを考えました。 建築によって街の良さを消してしまうのではなく、逆に拡大解釈して建築に取り込もうと思います。均質空間の積層で生まれる現在の街の商業空間などでは、建築の高さによってある程度のプログラムが決められてしまい、これによって建築内部における空間体験が決められ、建築空間と...

Diploma2012 中間発表

Diploma2012 中間発表

B4の林です。中間発表までの途中経過です。都心における小学校を提案します。 ・発想の原点 都心に近づくと敷地の中に要塞のような学校があることに違和感を覚える。幼い間に体験する空間がランドスケープを感じられない閉ざされた空間であることが違和感の正体と考えた。 読書と黒板を見るために特化した形の現小学校だが、本当にそれが全てなのか。与えられる情報だけでなく、生徒が独自に動き体験し、それぞれが独自に情報をキャッチしていくことこそ小学校では重要ではないのか。   ・理想とする未来像 子供が動き回り都市に接触する表面積を増やすことで学校の日常の中に情報を得る機会を増やす。郊外や地方の提案でなく都心のでこその疑問からの提案のため、セキュリティを考えた形態を都市の隙き間に流す。   ダイアグラム 周囲の社会に触れる部分は建物境界線である。学校での児童殺傷事件に対して安全・安心の学校...

EVスタンドへのコンバージョン

EVスタンドへのコンバージョン
B4の高屋です。卒業設計の計画案を発表します。駐車場やガソリンスタンドなどの交通ネットワークに関わる施設はあまり開発されていなく、都心部でのこういった施設は空虚感を与えるものが大きい。また、交通ネットワークはEVやカーシェアリングなどの登場により様変わりする可能性がある。この提案では、既存のガソリンスタンドをきたるべきEVスタンドへのコンバージョンを目的とし3つのEVスタンド内での交通ネットワークの活性化とその敷地ごとの特性を活かしたEVスタンドの提案とする。 具体的な敷地は下北沢、池尻大橋、笹塚の世田谷区周辺とし既存のガソリンスタンドの地下スペース、屋根以上の上層部に機能を追加した複合型のEVスタンドとする。  

『竹を活用した仮設建築の設計-千葉県南房総市における里山プロジェクト-』

『竹を活用した仮設建築の設計-千葉県南房総市における里山プロジェクト-』

M2齋藤和也です。 『竹を活用した仮設建築の設計-千葉県南房総市における里山プロジェクト-』 1.序論 1-1.研究の背景  環境共生の意識が高まる中で、地場産の建材を代表する竹材は特有の靭性を持ち、繊維方向が木材と同等の強度を持つため、建築材として利用拡大の可能性をもつ循環型資材であるといえる。実際に海外では竹材を利用した建築が多く存在しているが、日本では伐採された後に放置されたまま荒廃していくことが未だに多いのが現状である。また現在全国の竹林は生活用品の変化、安価な輸入タケノコの台頭、市場価格 の低下などにより、竹の使用率は低下しており、中でも里山では次世代の林業への担い手が減少を続け、伐採や間伐が行われず荒廃が続くという深刻な問題を抱えている。そこで建築資材として竹材を有効活用することが竹林問題の解決につながると考えた。 1-2.研究の目的  竹材を用いた建築事例は数が少なく...

地域差を考慮した自然光による建築空間設計手法の研究

修士2年 鈴木将平 0.はじめに 建築の設計において、考慮しなければならない事項は非常に多岐にわたっている。法規や必要とされる条件のようなはっきりと満たす/満たさないの判断が比較 的容易で、設計者が客観視することが可能な事項がある。その他に気流や照度、温度といったものも、最近ではコンピューターのシュミレーションによってある 程度の数値化・視覚化が可能になり、これも建築設計を客観的に行ううえで非常に有用である。以上のように、建築設計において人間の感覚によらない部分はあ る程度制度化し、設計者がクライアントとの間で数値を媒介としたコミュニケーションが可能になった。とくに現在では技術の発達も進み、オフィスなどでは建 築空間を電子制御により常に設定した環境に保つことが可能になっていることからも明らかである。 このような観点から考えると、現代建築はモダニズム以降地域差が少なくなっているように考え...

CFD解析シミュレーションを用いた学校建築の設計手法に関する研究-豊洲における小学校の提案-

CFD解析シミュレーションを用いた学校建築の設計手法に関する研究-豊洲における小学校の提案-

研究の背景と目的    近年コンピューターの普及により、様々な解析シミュレーションを行うことができるようになってきた。解析シミュレーションを用いることにより、風や熱や光などの複雑で予想し難い挙動を可視化し把握することができる。このことにより、実際に設計された空間が環境的に意図されたものになっているか検証し、その結果をもとに改善することによってより適切な環境を実現することができる。 現在の建物の環境は、主に機械制御でコントロールされている。そんな中、設備に依存するのではなく建物の形状を直接的に変化させ、パッシヴな建築を形成することは設備の負荷を抑えることができ、環境的課題が多く取り上げられている今日において極めて有効である。また、環境的合理性を考慮し設計することによって、計画学的合理性を考慮し設計されたものとは違う造形が生まれる可能性がある。 近年学校建築は、学校形態や理念の変化な...

アルゴリズミックデザインを用いた密集市街地における共同住宅の設計手法に関する研究 ー東京都墨田区向島地区を対象とした共同建て替えをケーススタディとしてー

アルゴリズミックデザインを用いた密集市街地における共同住宅の設計手法に関する研究 ー東京都墨田区向島地区を対象とした共同建て替えをケーススタディとしてー

修士2年 石川北斗     アルゴリズミックデザインを用いた密集市街地における共同住宅の設計手法に関する研究 ー東京都墨田区向島地区を対象とした共同建て替えをケーススタディとしてー     0.序論 0-1.背景  密集市街地という環境は、「木造密集」「狭小」といった現代的問題を呈する特異な領域であり、住宅の老朽化や住環境の悪さに対し、共同住宅による建て替えが進められている。その建て替えという建築的解決を担う設計者に投げかけられる条件は密集市街地ゆえに実に重層的であり、それらを咀嚼し一つの形態へと収斂させていかなければならない。計画地というものは「不整形」かつ「狭小」であことから、各住戸の配置は不整形に準じるものとなり、積層形態となると予想できる。加えて「密集」する周辺環境による光環境なども形態生成に関与してくる。設計者は重層的条件を同時的に扱うとい...

幼保一体型施設における空間形態に関する研究 —都市型認定こども園の提案

1. 研究の背景と目的 近年、都市部では多くの待機児童の存在が問題となっている。需要にともない保育所数は増加している。東京都独自の制度である認証保育所は、都市部の保育所不足の対策として設置されている。アクセスの良さや開所時間へのニーズには応えられている一方、従来の認可保育所の施設基準では設置場所の確保が困難なため基準を緩和している。したがって、施設面積の縮小や設備の質が低下するといった、子どもの成育環境として疑わしいものが増加している。 認証保育所だけでなく、保育施設の運営形態は様々である。その結果、質や環境について格差が発生しており、地域や施設ごとに異なる保育環境となっている。子どもの数が減少している地域では、子ども施設(注)における集団規模が小さく、社会性の獲得について都市部とは差が生じてしまう。 このような状況において、現在、保育施設の制度が変革の時期を迎えている。すべての子どもに標...

パラメトリックデザインによる建築の設計手法に関する研究―木造仮設劇場をケーススタディとして―

パラメトリックデザインによる建築の設計手法に関する研究―木造仮設劇場をケーススタディとして―

修士2年の大谷です。 先日の修士設計中間発表の内容を掲載します。タイトルは、発表時と若干変わっており、未だ仮のもです。         0 序 0.1 研究の背景と目的  近年のコンピューター技術の発展により、プロダクトや建築の造形として、これまででは実現が不可能であったり困難とされてきた複雑な形態が生成可能となってきている。さらに、同時にレーザーカッターや、3Dプリンターなどのデジタルファブリケーションの技術も進展し、3次元データを容易に出力し、制作することが可能となった。これにより、コンピューター上での3Dモデリングからその実現に至るまでが一連のプロセスとしてトータルに扱うことができる時代となっている。  このような技術は、どのような造形をも可能にするという造形的な意味での新規性の開拓に対する価値をもたらすだけではなく、木材...

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