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ショッピングモールの平面形態の類型とその変遷  ー1970年以降の国内のショッピングモールを対象としてー

ショッピングモールの平面形態の類型とその変遷  ー1970年以降の国内のショッピングモールを対象としてー

B4幡谷です。2020年度春学期に取り組んだ研究内容について発表いたします。 序章 研究概要 0-1 研究の背景 アメリカを起源に持つショッピングモールは、今日に至るまで多種多様な形態に発展を遂げており、世界中で似通った建築が誕生している。レムコールハースの主張するジャンクスペースの代表例にも挙げられるショッピングモールだが、これまで建築的空間に関する研究はあまり行われていないのが現状である。 0-2 研究の目的  上記のような背景及び、問題意識から、本研究では以下の2点を研究の目的とする。 日本国内におけるショッピングモールを類型化し、その変遷を建築的に記述する。既往研究にあるアメリカのショッピングモールの変遷と比較することで社会学と統括して考察を行う。 0-3 研究の位置づけ 先行研究:斎藤徹(2017)『ショッピングモール史』彩...

テレワーク移行から思考する仮想住宅 ―二棟一対の住戸を目指してー

テレワーク移行から思考する仮想住宅 ―二棟一対の住戸を目指してー

B4の三嶽です。春学期に取り組んだ小論文について発表します。 1序論 1.1(背景)2020年世界的に流行した新型コロナウイルスの影響により日本ではソーシャルディスタンスという標語が意識されるようになった。それに伴い多くの企業がテレワークを実施した。近年の働き方改革といった傾向も後押しとなり、オフィスから解放され、本社の地方移転や地方採用という動きが見られるようになった。しかし従来型の住宅のプランはテレワークに即したものではなくそのまま使えばむしろ生活に悪影響を与える恐れがある。 1.2(目的)都会のオフィスから離れ地方での生活を取り入れようとする人を対象にプロジェクトを考える。自宅でテレワークを行うにあたって起こる変化を対比的に思考することで、具体的な課題に対する解決案を提示する。 1.3(プロジェクト概要)地方での生活を取り入れてテレワークをする元オフィス勤務...

商業施設に付設した屋外空間のサードプレイス的利用に関する研究

商業施設に付設した屋外空間のサードプレイス的利用に関する研究

B4の近藤です。2020年度春学期に取り組んだ研究内容について発表いたします。 1.序章  家庭(第1の場)でも職場(第2の場)でもない第3のとびきり居心地の良い場所として、 サードプレイス1)という言葉がある。日本ではサードプレイスを持たず、家庭と職場の2地点滞在型の人が多い中、今後サードプレイスの需要が高まると考えられる。  また、ここ最近では多くの商業施設に付設した屋外空間設計がされており、家庭でも職場でもない都市の公共空間としてサードプレイスの役割を担うようになるのではないか。  本研究は現在のサードプレイス空間の定義を再考するほか、利用者の行動実態を把握し、どのような空間づくりがなされているか明らかにすることを目的とする。 2.サードプレイスについて  日本では大きく交流型・マイプレイス型の2種類に分かれ、交流型に関しては社交的交流型、目的交...

藤井厚二の一連の実験住宅の変遷過程 ―通風計画に着目して―

藤井厚二の一連の実験住宅の変遷過程 ―通風計画に着目して―

B4の間宮です。2020年度春学期に取り組んだ研究内容について発表いたします。 第一章 序論 1-1 研究の背景 現在地球環境問題が表面化し、自然エネルギーを利用した環境住宅が見直されている。この環境住宅を手掛けた設計者の先駆けともいえるのが藤井厚二である。藤井は生涯5回に渡って自邸をつくり、自らが住む生活実験を行うことで日本の気候風土に適した住宅を模索した。 1-2 研究の位置付けと目的 藤井厚二の実験住宅に関する研究には、伊藤帆奈美、橋本剛らによる聴竹居の気温と風速の実測調査や、実験住宅の変遷を通風の観点から考察した研究が存在する。しかし、藤井がそれぞれの実験住宅で何に挑戦し、何が障害になったのか具体的に研究したものは見当たらない。そこで本研究は藤井の5棟の実験住宅を対象にCFD解析を用いて通風の観点から分析することで、各実験住宅における藤井の挑戦と失敗...

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