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天井デザインからみた美術館の空間形成の変容に関する研究 –日本国内にある戦後に建設された美術館を対象として–

天井デザインからみた美術館の空間形成の変容に関する研究 –日本国内にある戦後に建設された美術館を対象として–

修士2年の田中です。修士研究の途中経過を報告致します。 1.研究の背景 戦後の日本において、1951年の神奈川県立近代美術館(設計:坂倉準三)が初めての公立美術館として開館したのを皮切りに、今日まで多くの公立・私立美術館が全国各地に建設されてきた。 磯崎新が「造物主義論」の中でも述べているように、美術館建築は年代によって大きな枠組みとしての潮流があり、彰国社が刊行している雑誌「ディテール」でも美術館建築の年代での流れが語られ、WEBサイトの「10+1」や「美術手帖」では磯崎氏の提唱を引用しつつ、今後の美術館がどうなっていくのかを主題とした記事が掲載されている。 この美術館の潮流を語る際に、建築のどこか一つの構成要素に着目してまとめているのではなく、「美術館」を総合的に捉えて各年代の流れを提唱している。 さて、建築物を構成する要素の一つに天井が挙げられる。また...

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