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屋上の利用からみる都市像

屋上の利用からみる都市像

-銀座を対象として- B4の吉村です。春学期に行った研究について掲載させていただきます。 第一章.序章 1-1.研究の背景・目的 快適性、利便性を追い求め、都心部には高層ビルが隙間なく建ち並んでいる。このような人間の利己的な都市の発達は様々な問題を抱えている。密集したビル群は人々から外部空間を奪い、地面のコンクリート化はヒートアイランド現象や自然の減少、洪水などを引き起こしている。 その中でビルの屋上は道路や動線に縛られない独立性の高い新たな都市の敷地とまで感じる。これまで機械室としての機能しか持たなかったが、最近では環境対策としての緑化など屋上の新たな可能性が模索されている。 都市に残された外部空間である屋上の在り方、関係性、分布、設計手法を明らかにすると共に、屋上を媒体として都市を見る。 第二章.研究の方法 2-1.研究の対象 銀...

都市環境を構成するエレメント群の集合と接続・切断

都市環境を構成するエレメント群の集合と接続・切断

―横浜市内のバス停留所をケーススタディとして―  B4の池田です。春学期に行った小論文を掲載させていただきます。 序章 研究概要 1-1.研究の背景・目的  本研究の目的は、都市におけるエレメントの接続と切断(3-1.語彙の定義参照)に関する考察である。  都市は様々なエレメントで構成されている。例えば、公園はベンチや遊具、手洗い場や花壇等のエレメントにより構成されている。しかし、各エレメントは必ずしも公園を構成するエレメントであるのみならず、場合によって道路を構成するエレメントにもなり得る。例えば、公園のエレメントある花壇に、道路を歩く人が腰を掛けた場合、花壇 は道路のエレメントである、といえる。このように、都市におけるエレメントとの結びつきは弱く、絶えず変化している。  本研究では、全国各地に設置され、市民の足となるバス停留所に着目する。適切なバス...

建物と道路の境界に関する研究〜塀のデザインの可能性〜

 B4志藤です。2021年度春学期に取り組んだ研究内容について発表いたします。 1.序章 1-1 研究の背景  近年近所付き合いの希薄化が問題となっている。そして、近所間での交流が生まれないことは様々な問題を生じると考えるそれにもかかわらず、都市化が進んだ頃に同時に生まれた核家族化やSNSの普及など様々な理由により、人々との間に距離が生まれてしまっていると言える。  近所間での交流が生まれる場所を考えた時に、家の前が多いと感じた。そして、住宅の内部のデザインはされていても、外部のデザインにも力を入れている住宅は少ないように感じた。そこで、今回は交流が生まれる可能性の高い建物と接道の間の境界に着眼して研究を進めていく。  今回着眼する境界とは建物の内と外の境界ではなく、建物と接道の境界空間である。(≒敷地境界線) 1-2 実情   実際に住宅の境界...

知覚に作用する空間の分類から導く設計手法論に関する研究

知覚に作用する空間の分類から導く設計手法論に関する研究

― 光の芸術家ジェームズ・タレルの作品を対象として ― B4の赤城です。春学期に行った研究について掲載させていただきます。 1-1 研究の背景 昨今では、世界中で建築の光環境は均質化している。日本の伝統的の空間には谷崎潤一郎を用いた「陰翳礼讃」の伝統美があるが、一方で現代の日本建築において陰翳礼讃は姿を消し始めている。  照明器具構造形式特徴光環境西洋シャンデリア煉瓦・ 石造高いところに小さな窓部屋全体に光が行き渡らない為、室内の明暗差が大きい日本行燈・提灯木造大きな間戸光が拡散し、室内の明暗差は小さい  表1 西洋と日本の比較 西洋と日本においては古来から光に対する意識の差が挙げられる。 明と暗の差がくっきりとしている光環境に慣れている西洋人は、暗闇を取り払い、部屋全体を均一に明るくすることに違和感を感じなかった。 反対に、全体...

ミヤシタパークの店舗とパブリックスペースにおける行動調査

ミヤシタパークの店舗とパブリックスペースにおける行動調査

B4の藤井です。春学期に行った研究について掲載させていただきます。 1.研究背景・目的 市街地中心部等では、ヒートアイランド現象の緩和、地震災害時の避難場所の確保、人々の憩いの場の確保等の観点から、都市公園の整備を緊急的に必要としているが、一方でこうした地域では、公園以外の土地利用を図ることも必要である。そこで 、2004 年の都市公園法改正に基づき「立体都市公園制度」が創設された。本研究では、公園を空中に持ち上げ、商業施設やホテルと一体利用を図る建物として注目されているミヤシタパークに着目する。ミヤシタパークは、渋谷区と三井不動産株式会社がパートナーとなり推進するPPP(パブリックプライベートパートナーシップ)事業であり、「立体都市公園制度」を渋谷区内で初めて活用した事業である。さらに、30年の事業用定期借地権の区有地で、「税金を使わず、できれば税収を得る」ことも...

漁業集落の都市化に伴う道庭の変容と継承-千葉県浦安市猫実・堀江地区を対象として- 

漁業集落の都市化に伴う道庭の変容と継承-千葉県浦安市猫実・堀江地区を対象として- 

B4の塚本です。春学期に行った研究について掲載させていただきます。 序論0-1 背景と目的 現代における公共空間の私的利用、私有地の共用は生活空間を住民が能動的に創り出す上で重要視されている。また、このような生活空間を共用する様子は、その地域の特徴が現れる要素である。一方で防災の観点や法的な規制、コミュニティの減少により生活空間の共用は見られなくなってきている。そこで、1970年以降に漁業集落から郊外住宅地へと変化した千葉県浦安市元町(堀江・猫実)地区にて生活空間の共用が見られる道庭という空間に注目し、集落形成における生活空間の共用の変遷と現在へ継承できる可能性を考察する。 図1 漁業集落時の浦安 図2 現在の浦安 0-2 研究の位置づけ千葉県浦安市元町(堀江・猫実)地区の道庭については、岡田ら(1974,2006)が1971年と1985年の道庭の空間構成について...

建物の配管の分布様態から見た渋谷道玄坂エリアの都市構造

建物の配管の分布様態から見た渋谷道玄坂エリアの都市構造

B4柳井です。2021年春学期に取り組んだ研究内容について発表いたします。 1研究の背景と目的 都市の表と裏は何から生まれてくるのであろうか。人間が創り出す空間である以上そこに差異が生まれてくると思う。通常、都市における表と裏はいかなるものであろうか。例えば、銀座のように整然と計画された繁華街では幅員の大きな幹線道路に面して隙間なく街区の壁面線がそろっており、こうした都市では「表」に「裏」が表出することはまずない。そこで、渋谷の都市に着目してみると表と裏が分かりにくく、表にいたのにいつのまにか裏にいたという現象、それに加え、唐突に裏が表出した部分が発見される。人が溢れている表の空間からすぐに人の少ない裏の空間にいけるのは非常に魅力的だ。渋谷の表と裏の関係は実在するが、そこにモザイク状の抽象性がある。そのモザイク状の抽象性を暴く武器として配管を用いる。  本研究で...

異化作用に用いた内外の接続手法の研究ー現代住宅作品を対象としてー

異化作用に用いた内外の接続手法の研究ー現代住宅作品を対象としてー

1.序論 1-1 研究の背景建築における一般的な「異化作用」として、ビルバオ・グッゲンハイム美術館やポンピドゥーセンターなどがよく例にあげられる。これらの例は、都市の風景を変えてしまうようなインパクトのある建築物を設置することによって、都市にシンボル性が生まれ、その都市や建築物への訪問者数に大きな影響を与えた。つまり、都市(周辺環境)へのイメージに対して異化された建築物(図.A)による都市スケールでの異化作用である。一方で、現代建築物を見ていくともう少し小さなスケールでの「異化作用」がみられる。例えば、建築家の増田信吾と大坪克亘が設計した「始めの屋根」では、庇の配置計画やスケールなどにおいて一般的な庇とは異なる操作を行うことによって内外の接続を図り、その住宅対しての新たな認識を与えている。つまり、建築物の空間・部位へのイメージに対して異化された部位(床壁等)(図.B)による建築スケ...

「強化段ボールを用いたパビリオンの設計・開発に関する研究

「強化段ボールを用いたパビリオンの設計・開発に関する研究

学部4年の早川です。2021年度春学期に取り組んだ研究内容について掲載させていただきます。 1.序論 1-1.研究の背景 現在私たちが手にする電化製品、食料品、飲料、青果物、日用品、事務用品、衣料品など日常生活で必要な商品のほとんどは段ボールに包装されている。梱包材として段ボールが用いられるのは、軽量であり商品を迅速かつ安価に輸送・保管できるからだ。中でも強化段ボールは、一般的な段ボールでは運ぶことのできないピアノ、複合機といった重量物を梱包できる材として物流会社によって研究・開発が進められている。また、強化段ボールと似た材料として紙管があげられる。自然災害の多い日本において被災地では坂茂氏が設計した「避難所用・紙の間仕切りシステム(PPS)」が主に用いられているが、強化段ボールを用いることで避難所の照明を防ぐ形態を設計することが可能だと考えられる。さらに強化段ボールは...

雑誌『BRUTUS』掲載のお知らせ

雑誌『BRUTUS』掲載のお知らせ
明治大学大河内研究室が参加する「koyart」(コヤート)の活動が,雑誌『BRUTUS』2021年9月15日号で紹介されました。アートと建築の専門家によって組織された団体「koyart」は,野菜の無人販売所を三浦半島の農家に展開することにより,地域の活性化に実践的に取り組む活動を行っています。  

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