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廃高架の桃農園 ~六次産業による地域再生~

廃高架の桃農園 ~六次産業による地域再生~

図1.全体パース 1.郊外ニュータウン    少子高齢化による影響で郊外のニュータウンの多くは住民が減少傾向にある。愛知県小牧市東部に位置する桃花台ニュータウンもその一つである。桃花台ニュータウンでは住民減少の他にも課題を抱えており、一つは廃線となったモノレールの高架が残っていること、もう一つは特産物の桃を育てる農家が減っていることである。 2.無用化した高架の可能性    桃花台線は営業不振により開業から 16 年もの短い期間に役目を終え、その後高架は撤去にかかったが工事が難航し中途半端に残っているのが現状である。 図2.高架図面 3.農家の後継者不足    高齢化が進むニュータウンで後継ぎを行うことは困難である。 そのため桃花台の名物である桃農家は減少している。この課題を解決するためには若者の力が必要であり、若者が農業に参入するためには従来の...

渋谷のダイナミズムが織りなす仮囲い群の建築化

渋谷のダイナミズムが織りなす仮囲い群の建築化

背景 東京は新陳代謝の激しい都市だ。中でも渋谷の繁華街は特に工事が多い。着工と竣工が際限なく繰り返され、都市現象として絶えずどこかに工事現場が存在している。 しかし、工事現場とその表層を構成する仮囲いは施工期間中の仮の佇まいとしてしか見なされていない。それゆえに仮囲いは、工事現場をブラックボックス化し、都市から隔絶する2次元の境界面である。 設計提案 本設計では、渋谷の都市現象としての終わらない工事、そのダイナミズムを織りなす仮囲い群の建築化を目標とし、他の現場に転用可能なプロトタイプを提案する。商業の街・渋谷で、事業性を生まない工事敷地に商業的用途を与え、3次元の厚みをもった空間として、工事現場と都市・ストリートを繋ぐ中間領域として設計する。 手法としては、クサビ式足場にとりつく既存エレメントの読み替え、エレメントを仲介する新たなエレメントを設計することで...

「集団的相互認識から自分を見つめる」~集団から個人へ還元するまど~

「集団的相互認識から自分を見つめる」~集団から個人へ還元するまど~

1-1 集団への同質化を促す装置から集団の中での自分を見直す装置へJR町田駅と小田急町田駅をつなぐペデストリアンデッキは毎日平均8万8000人が通行し、通勤・通学のラッシュ時には多くの人で溢れかえる。毎日集団の波の中に埋もれ、集団に合わせる、ちょっとした感情をなかったことにするなどの、無意識に集団の中の一部であろうとする心理が繰り返されることで、集団への帰属意識が増幅される空間体験になってしまっている可能性を問題視した。 また、ペデストリアンデッキの上部と下部の地上階はハレとケの関係になっており、町田市議会においてもJRから小田急への乗り換え行為に伴う立ち寄り行動の少なさは問題に挙げられている。 そこで、集団への同質化を促す装置となっているペデストリアンデッキを集団の中での自分を見直す装置へと改修することを提案する。 1-2 自己を認識するまど集団の中での自己を認識するうえで...

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