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現代建築レビュー7月号

B4金川です。2022年10月10日に実施しました、新建築2022年7月号の現代建築レビューを投稿致します。

早川:1人1作品気になった作品を紹介してください。

宮川:私は石川県立図書館が気になりました。この図書館は図書の貸し借りをするだけでなく、地域に開き街の人々に多様な使われ方するように設計されていて面白いなと感じました。

髙田:私は大手町ビルSKYLABが気になりました。この建築は近年着目されつつある高層化された都市ビルの屋上の活用方法について注目しており、既存のビルに対して屋上をワークスペースとして開放した建築です。屋上の緑化による荷重を既存の建築にもかかわらずクリアしているといった点は特に面白いと感じました。

山﨑:私はGallery/Salon Hが気になりました。外観から見ると単なるL字のヴォリュームであるが、内部に入ると曲面が現れ、コンクリートの持つ物質特性を最大限に利用した建築だと感じました。また、コンクリートの見せ方がゲルハルト・リヒターの作品の「グレイ」で用いられた“灰色は無を表すのに最適である。”という視点から見ても、光の採り入れ方などで上手く表現されていると感じました。

石井:私は東京都市大学新7号館が気になりました。この大学の設計コンセプトは“世田谷キャンパスを貫通する主要な動線の交わる場所に設置する全てのアクティビティの中心施設”であり、周囲に開けた透明感のあるファサードが特徴的であると感じました。この透明感は単にガラスを使用しているだけでなく、授業を行う大空間を空間の中心に集中させ、ラウンジなどの交流スペースを外周に配置することやスラブを薄くすることなどによって表現されており面白いなと感じました。

居城:私は新建築社 小豆島ハウスが気になりました。この建築は小豆島にある空き家の改修にあたって、“要素を取り出して体験を記録する”という手法が建物を壊す前にあったものを抽出、リスト化し、プログラムや設計に組み込んでいくということがとても面白いなと感じました。

櫻井:私は石川県立図書館が気になりました。この図書館を最初に見たときに、とても本に圧倒される空間のように感じました。今自分が図書館について調べている中で、書籍のデジタル化で図書館がいらなくなるのではないかという説がありますが、この建築のように実物の本に圧倒されるような体験ができる空間は非常に重要であると感じました。

末吉:私はSQUARE HSG Learning Center, St. Gallenが気になりました。この建築はオープングリッドのシンプルなプランなのですが、建物のヴォリュームが中央に向かって段々とセットバックしており、最も大きなヴォリュームの部分が吹き抜けのアトリウムになって、学びの様子があふれ出すように作られていることが面白いなと感じました。

金川:私は石川県立図書館が気になりました。はじめにパッと見たときの内観の様子は国際教養大学の図書館に似ているなと感じました。中央から同心円状のように本棚を配置することで、求心性を持ったある種の宗教的な荘厳さを感じました。また、屋根構造ではラメラドームを採用しており、スタジアム以外の建築で見るのは珍しいなと感じました。

岡田:私は瑞浪北中学校が気になりました。学校建築でZEBを達成することは難しいと思いますが、岐阜県の敷地条件やコンテクストを読み解けば可能であるとわかり驚きました。一方で、同じことを都市部で行うとどのような建築になるのか気になりました。

早川:今月号の建築作品において共通している部分などありましたか?

金川:東京都市大学新7号館石川県立図書館など“街に開かれている建築作品”が多くあったように感じました。

髙田:シンボリックな建築が多くあるように感じましたが、これが街に開かれているのと関係していて面白いなと感じました。

末吉:挙げた事例にないものも見てみると、用途の複合や同一空間にあまり一緒にしない空間を同一化している建築作品が多かったように感じました。

総括

今回は街や都市と建築の関係性について着目した建築作品、用途変更や異質な機能の融合に着目した建築作品が多く見られました。

また、中でも建築を設計する上でのコンテクストの読み取り方や機能・動線の配置計画、環境的要素の評価について新たな手法や知識が議論を通して多く得られたように感じました。

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