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現代建築レビュー2月号

B4岡田です。2022年5月30日に実施しました新建築2022年2月号の現代建築レビューを投稿いたします。

幡谷:2月号で気になった建築は何ですか。

岡田:私はhoccoが気になりました集合住宅の住宅内に土間があることが昔の住宅を連想させるものとなっており、親しみのあるような空間ができており、店舗としても利用でき、共有部分だけでなく、専有部分にも入りやすい空間ができており面白いと思いました。

宮川:私もhoccoが気になりました。もともとがバスのターミナルを集合住宅兼ワークスペースにするものが珍しく、興味を持ちました。軒先で店舗を構えることで自然と人が集まる空間となっており、面白いと思いました。

末吉:私はApartment MKが気になりました。周辺が緑地となっており、特徴的な仕上げがされた集合住宅があり奇抜な配置をしていると感じました。ピロティがあるおかげでアイレベルでは植栽や畑がアプローチで目に入ることで自然との調和というコンセプトが達成されていると思いました。

金川:私もApartment MKが気になりました。生産緑地と密接にくっついており、畑が延長されたところに集合住宅が建っていること、1階にコアをまとめて、2階にL D Kが配置されており、オープンにする部分とクローズにする部分が上下で分かれているが、外からヴォリュームとして見ると、レベルに差があり、凸凹としている断面となっており面白いと思いました。

幡谷:2階が凸凹しているが、ヴォリュームの配置はどのように決めたのだと思いますか。

金川:プライバシーという単語が多く用いられていたので、視線を考慮した結果であると思います。テラスも視線が被らないように設計し、半円のような軌道を描くように配置したのではないかと思いました。

山崎:私は海老名のアトリエ付きシェアハウスが気になりました。改修前に設計者が実際に住んで写真に収めたものをコラージュすることで、床や壁に穴を開け、光の取り込み方を変化したおり、発想は面白いが、機能性を考えると行うべきであったのかが疑問に残るものであるが、アトリエだからこそ許されるものであるのではないかと思いました。

幡谷:普段建物のデザインを行う際に、記憶や人の振る舞いの痕跡を意識して行いますか。

山﨑:あまり意識をすることはないが、改修することにおいて、記憶などの観点を持つことは良いと思いました。

幡谷:リノベーションというと、材の転用や古いものを使うことに建築は捉えがちであるが、記憶などの抽象的なものを含めて継承できるのではないかと提示しているのではないか。

居城:私は代田の屏風長屋が気になりました。屏風の表側と裏側で、プライベートゾーンとパブリックゾーンが明確に分かれていること、住宅部分で玄関とダイニングが一緒になっていること、住宅部分にギャラリーが併設されており、店舗としても使うことができ、どのように利用するかで建物の価値が変化するところが面白いと思いました。

櫻井:私はJOHNSON TOWNが気になりました。実際に訪れたことがあり、商業ゾーンと住居ゾーンの境が曖昧であり、どこまで入って良いのかがわからず、住民と観光客のコミュニケーションが少ない印象があった。もともとの米軍ハウスとそれを模して建てられた平成ハウスがあるが、違いがわからないくらい統一された街並みになっていると思いました。

幡谷:道の幅や庭の広さを含めてアメリカっぽい街並みになっています印象があります。

櫻井:私有地になっており、道路も私道となっているのではないかと考えられ、アメリカっぽい街並みとして整備することができているのではないかと思います。

石井:私は大阪府住宅供給公社茶山台団地ニコイチ・リノベ45プロジェクトが気になりました。ヨコニコイチとタテニコイチの二つのプランがあり、一回外に出て違う居室に移動することが不思議なプランであると思いました。部屋の中に口の字型があることで、動線が豊かになっていることも面白いと思いました。

幡谷:在宅ワークをするとなったときには切り替えの場所が必要であると考えるが、一つの解として外に出ることが大事なのではないかと思うが、外に出ることに対してどのように思いますか。

石井:外に出ることで切り替えができるという点では良いと思うが、ここでは個室と外部の間に集いの場が中間層として入っているため、切り替えという点では外部から直接個室ではなく、中間層に一回入ることが不思議に思いました。

高田:私は本庄西の現場が気になりました。設計手法が興味深く、2棟の長屋の間に孔を開けて道を作っている設計となっており、建物と建物の間に着目している点が面白いと思いました。間の道の管理や法規上の問題やポリカーボネートを使うことでの室内環境の問題は生じてしまうのではないか疑問に思いました。

総括

豊かな外部空間を内部空間とどのように繋ぐのか、庭や広場で住戸を囲うように配置されていたが、形式が同じでも、操作やスケールの違いによって変化が生まれることがわかりました。

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