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現代建築レビュー10月号
B4の丸山です。2024年12月5日に実施しました、新建築2024年10月の現代建築レビューを投稿いたします。 丸山:10月号で気になった建築は何ですか。 吉原:私は、AQ Group本社屋が気になりました。格子状の部材がファサードだけでなく構造にも効いており、ハウスメーカーということもあり、実際に住宅で用いられる規格で構成されている点が特徴的だなと感じました。しかし、オフィスビルということと内部の無柱空間をつくったことにより、ただの積層型の形式となり、近年のオフィスの在り方的なところで無柱空間をフレキシビリティ面と繋げることはできなかったのかという点が特に気になりました。 児玉:私は霧島神宮駅前プロジェクト 光来JR日豊本線霧島神宮駅改修という作品が気になりました。構造と意匠の両面で現地材木を活用していることが特徴的でした。狭苦しい空間になるのではないか、と疑問に思っ...
2024年度 秋学期建築見学会

工場併用住宅における増改築と空間・社会に関する研究

修士2年の三橋です。修士研究の途中経過を報告します。 1.研究の背景工場併用住宅は自宅と工場を兼ねた併用住宅の総称である。大田区大森南地区は、東京都の南部に位置し、工業地域の住宅地が共存する地域特性を持ち、生産の場(工業)と生活の場(住居)を共存しながらが変化してきた。住宅部分では、家族の構成やライフスタイルの変化に応じて住居スペースの拡張が求められることが多くあり、階段を利用した上階の増築や、バルコニーの新設などが挙げられ、これらは住居の快適性を向上させる要因となっている。一方で、工場部分でも増改築が行われることが多く、作業効率を高めるためのスペースの再配置や、新しい設備の導入を目的とした増築が行われている。 以上の背景から増改築により、住工の生産性を向上させることが可能となっており、限られた敷地内の効率的な土地利用が重要な手段となっている。これら増改築には周囲の環境や建物...
戦後自由が丘における闇市の変容過程に関する研究(仮)

修士2年の田中です。修士研究の途中経過を報告します。 1.研究の背景1-1.戦後の痕跡を残す場所の行方 戦後日本の都市風景は、再開発事業が盛んに行われ、急激に変化を遂げた。これは現代においても継続され、私たちの生活する都市空間は常に変化を繰り返している。一方でその裏側には、闇市やマーケットなどの戦後復興期の痕跡を遺した空間が、都市の至る場所に存在している。そのような場所には、人間の身体にあったスケール感や、人々の営力を感じることができる雑多性など、従来のトップダウン的な建築空間とは異なる魅力がある。 近年では、そのような場所にも老朽化や経済効率化などの理由から、再開発事業が介入し、空間が画一化されてしまうことで、長い時間をかけて培われてきた「場所性」は失われてしまっているように思える。しかし、このような「場所性」は未来に継承されていくべきではないだろうか。1-2.自由が丘における再...
アートプロジェクトにおける地域性の研究 ー大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレを対象としてー

修士2年の山﨑です。修士研究の途中経過を報告します。 1.研究の背景1-1.日本各地で行われる地域型アートプロジェクト 1990 年以降日本各地でアートプロジェクトが行われるようになり、1995 年の阪神・淡路大震災を契機にアートと社会の接点をつくる動きが見られるようになってきた。そして、2000 年以降他分野と結びつき、社会の仕組みへ働きかけるアートプロジェクトが生まれ始めていく。その結果、アートプロジェクトは「ふるさと再生」や「地域活性化」の観点で注目を浴びるようになった。経済的観点では自然や人材、場所、企業、産業などまちの既存資源を活用し、活性化させることでまちに新たに経済の動きを生み出すことが期待される。経済以外にも、作品やプロジェクトの拠点がまちの新たな観光資源となって観光客を呼び込むことで、交流人口が増え、外部からの注目を浴びることで、シビックプライドが高まり、若者が地...
koyart2024開催!

明治大学大河内研究室は,9月28日(土)~29日(日)の2日間,横須賀美術館で開催されるイベント『koyart~小屋とアートと地域の新鮮野菜に出会う~』に学生が主体でデザイン,製作した野菜の無人販売所を出展します。このイベントは、横須賀美術館「海の広場」にユニークな小屋を展示し,そこで三浦半島で作られた新鮮な野菜等を販売するもので,昨年に続き4回目の開催です。当研究室が参画するkoyart(コヤート)は大学の研究室と農家,企業が連携し,地域の課題に取り組む組織です。主として野菜の販売小屋をテーマに,新しい技術を用いて,地域の活性化を目指すプロジェクトを行っています。今年の私たちの出展作品は,農地だけではなく都市部のマルシェなどのイベントにも簡単に運搬でき,折り畳みと展開が可能な18個の木箱からなる無人販売所を設計しました。当日会場では「千年続く農業」をモットーに持続可能な農業に取り組む三...
フィンランドにおける伝統的都市木造建築の予備的研究

B4の児玉です。春学期に取り組んだ研究内容について報告いたします。 0.序章 0-1研究の背景・位置づけ フィンランドは日本と同様に国土の大半を森林におおわれており、住宅には伝統的に木が用いられている国であり、18・19世紀の建築物、特に住宅の用途として用いられたものがその街並みを残している都市が多く存在する。 具体的に伝統的木造建築群を持つ都市としては、Pikisaari Raahe Neristan Naantali Pietarsaari Kristiinakaupunki Rauma Uusikaupunki Naantali Turku Ekenas Porvoo Loviisa Hamina が主に挙げられ、このうちRaumaは世界遺産に登録されている市街である。 このフィンランドの伝統的木造住宅建築に関する国内の調査・研究としては、長谷川...
2024年度 ゼミ合宿 in 清里

2024年度 春学期が終了しました!

koyart作品の一部を黒川農場さんに寄付しました!

大河内研究室が参加しているkoyartプロジェクトにて作成した無人販売所の一部をパーテーションとして加工し、黒川農場さんに寄付しました。 少し手間取る部分もあったものの、搬出入は黒川農場の方にも手伝っていただいたこともあり、無事に設置まで完了することができました。黒川農場の木を基調とした空間にマッチする、迫力がありつつ温かみもあるパーテーションになり、これから実際に使われていく中で物が置かれるなどして空間に彩りが生まれていくのではないかと思います。 パーテーションは黒川農場のアカデミー棟にございますので、実際に黒川農場に行く機会がありましたら、ぜひ一目見に行ってみてください。また、今年も引き続きkoyartプロジェクトに参加させていただきます。今回も面白い作品ができそうなので、こちらも楽しみにしていてください! 黒川農場の皆さま、ご協力いただきありがとうございました。ま...