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現代建築レビュー2月号

B4の早川です。2021年6月15日に実施しました新建築2021年3月号の現代建築レビューを投稿します。

川上(司会):二月号で気になった建築を教えてください。

早川Hotel Siroは本来中廊下型形式もホテルのプランを外廊下形式にしており、都市に対して個室が開かれたホテルは珍しく興味深かった。また、このプランに至るには敷地面積、形状の要請が関係していると感じた。

柚木次世代の集合住宅は持続可能な運用方法として老人ホームやシェアハウスへ転用しやすい平面計画が考えられており、今後は再生や転用を考えた平面構成が大事だと感じた。

藤井リノア北赤羽は日常生活の延長線上、趣味や勉強ができる空間がコモンスペースとなっていて、自分の家の中でもシェアしやすく、地域の人とも関われる空間が魅力的でした。

柳井大阪ガス実験住宅では内部で土間を持ち込み海外のようになっており、そこに障子を用いて日本風になっているのが面白かった。

増永:全体を通して再生のタイミングで問題となるのが日影規制や防火区画といった法の問題だと感じた。気になった事例は六本木テラスで、光や風を通すだけでなく、公園から奥が見えなかったり、斜めに振るだけで大きな景色や小さな景色を取り込んでいて、斜めに振る操作の効果を感じた。

吉村:同じく六本木テラスでは、天井が斜めになっているのに対して床のレベルが変わっていて、もっと天井に起伏をつけた方が空間として魅力的だと感じた。

池田:全体的に階段に着目して、リノア北赤羽では広々しすぎて使いにくいと感じた。ヴァロータ氷川台では、リノベーションの動線の転換が秀逸で奥の方の階段が庭に連結していて、建物を特徴づけていると感じた。

志藤Hotel Siroが気になって、開放的にする階段の建築をあまり見たことがなかったので、階段の使い方によってここまで開かれた建物になるとは思わなかった。

川上:リノベ、再生が多い中で既存の文脈の引き継ぎ方が良いと感じた建物はありますか?

柳井Terrace Hが大きな開口で外部の視線と取り入れており、一番秀逸だと感じた。

早川moto.8は既存の建物を解体して、柱・梁・瓦・建具等を再利用、再生利用していて、うまく新旧を統合してデザインされていると感じた。

池田:断面図をみると既存の母屋のスケール感と新しく建てられた建物のスケール感がマッチしていることが分かる。

増永:再生をきっかけに街の魅力を高めることに魅力を感じる。

M2早川(司会):コロナ禍において、ソフト・ハード面でコミュニティの作り方に関してよいと思う建築はありますか?

早川次世代の集合住宅ではリビングとは別に廊下を挟んで趣味や離れとして利用する個室があり、時代のニーズに合わせた転用も書かれているが、使われない部屋がうまれ、ここまで上手くいかないのではないか。

柚木:実際マンションのコミュニティスペースは使われるのか疑問でマンションに住んでいる人に聞きたいです。

吉村:マンションに住んでいるんですけど、公共のスペースは使用度が低く、老人は井戸端会議として使うかもしれないが若者は使いにくい印象があります。

藤井:コロナになって共有していいものの基準が変わってくると思っていて、内部の共有空間だと気にする人と気にしない人がいると思う。そこで外部に公共空間を広くとっている洋光台北団地エリアリノベーションは、使いやすいと思う。

柳井:団地だから人が多く住んでいるとしても広すぎて使いにくいと感じる。

池田:対して、押上のビルPLAT295はコミュニティが作りこまれすぎていて、空間として均質すぎて家具も固定されていて使いにくいのかなと感じた。

吉村UNITE KICHIJOJIは住戸から近いところに生活の延長としてコミュニティスペースがあって使いやすそう。

早川:プランをみると若干2階の人は使いにくいかも。

柳井:その問題は開口の開け方で対応しているようにも感じる。

川上(司会):コーポラティブハウスだから知り合いだけで気持ち的に使いやすい。

増永:そう考えるとHotel Siroは部屋の外に出ると横の繋がりはあるが階段まで出ていかないと縦の繋がりは感じられない。それと、開口が開かれすぎていてホテルとしてプライバシーが欲しいと感じた。

柚木Apartmentふじは中庭に人々が集い、季節の催し物を行う空間と書いてあるが、写真からすると閉鎖的でイベントが行われる空間には見えない。

増永:イベントが行われるというよりは、中庭があることで静かで落ち着きのある空間が作られているようにみえる。

吉村新潟の集合住宅Ⅲは太い柱が内部に出て邪魔という意見もあるが、インテリアの拠り所となり、隙間に住んでいる感じがして個人的に好きでした。

池田:住居として住むとなると家具を置いたときに都市の柱に身体スケールの家具があるのと違和感がある。操作、スケールは住宅じゃないと感じた。

総括 コミュニティスペースの使われ方は空間と密接に関係しており、スケール感、個室と共用部の関係性をどうプランニングするかが重要であることが分かった。

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