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テナント型商業空間における人の歩行経路に関する研究 ー表参道ヒルズにおける追跡調査ー

テナント型商業空間における人の歩行経路に関する研究 ー表参道ヒルズにおける追跡調査ー

B4の小林千雅です。2014年度前期の小論文を掲載いたします。   第1章 序論 1.1.研究背景と目的  商業空間において、より利益を上げるためには人の流れ、つまり動線計画がとても重要になってくる。しかし、一般的な商業施設は積層されたスラブにただの移動手段としての階段が配置されており、平面的にはつながっているとしても断面的なつながりが非常に薄い物が多い。  今回、調査対象とした表参道ヒルズにはいくつかの特徴がある。普通の商業施設は最下層部分にエントランスが設けてあり、そこから上がって行くパターンが多いが、本館部分の商業空間の中層部分にエントランスが設けられており、そこから上下に動線がのびている。本館の中央部分には巨大な吹き抜けが設けられており、他階の様子がよく見えるとともに開放的な空間となっている。また、すべての店舗が貸しテナントとなっていて表参道ヒルズは場所を提供することによ...

アドルフ・ロースの住宅作品における空間構成に関する研究 —ラウムプランの成熟によるファサードと内部空間の同調性−

アドルフ・ロースの住宅作品における空間構成に関する研究 —ラウムプランの成熟によるファサードと内部空間の同調性−

B4佐藤滉哉です。前期の論文を掲載します。よろしくお願いします。 0.はじめに 0-1背景 オーストリアの近代建築家アドルフ・ロース(Adolf Loos 1870-1933)は、1898年に発表した論稿「被覆の原理」のなかで、「暖かく快適な空間をつくり出すこと」が建築家に課せられた課題として第一にあり、その空間を作るために「骨組みを発明すること」が第二の課題であると述べている。これは言い換えれば内部空間と構造のことであり、ロースの建築は内部の皮膜と外部の皮膜、そしてそれを支えるための構造体という三つの層からなっていると解釈することが出来る。また、ロースは部屋割りを階ごとに平面的に考えるのではなく、三次元の空間・立体の展開において考えるとした、建築が作り出す空間についての「ラウムプラン」を提唱したことでも知られている。 0-3目的 「建築は外部に向かっては沈黙を守り、これに対して内部に...

ル・コルビュジエのサン・ピエール教会の研究 ―構想案の変遷と再建案におけるオーセンティシティの検討―

ル・コルビュジエのサン・ピエール教会の研究 ―構想案の変遷と再建案におけるオーセンティシティの検討―

B4小林直美です。2014年前期の論文を掲載します。 1章 序論 1.1 研究の背景と目的 近代建築の三大巨匠であるル・コルビュジエは、フランスに多くの建築を残したが、その一つにフェルミニの建築群がある。1953年から始まったこの計画のうちル・コルビュジエはスタジアム、青年文化会館、集合住宅、そして教会の設計を手掛けたが、教会は幾度と重なる難題によって計画が大幅に遅れ、建設が実施される前にル・コルビュジエは死去した。その後、弟子であるジョゼ・ウブルリーらやル・コルビュジエ財団、フェルミニ市議会議員等の協力により、2006年にこのサン・ピエール教会はようやく竣工に至ったが、完成までには工期の遅れや資金難によってさまざまな変更が加えられたため、出来上がった建築は生前のル・コルビュジエ自身の建築と言えるかどうかは疑問である。 本研究では主に参考資料と文面から計画背景や空間構成の変遷を分析し、生...

村野藤吾の建築における階段とその思想―形態・素材・装飾に着目して―

B4米沢です。前期の研究について投稿します。 0.序 0-1.研究の背景  村野藤吾が階段にこだわっていたことは、いくつかの証言から知られる。  1964年の新建築に掲載された「日生を語る」と題した対談では「わたしは非常に階段と手摺にはやかましいのですよ」と言い、「動線の美学」にて、階段について村野は「非常にやかましく事務所で言っています。これから先まだいくらか仕事ができると思いますので、よりいいものを作りたいと思います。」と語っている。以上のことからも村野藤吾の設計した階段には、村野藤吾建築の表現において重要な要素であることがわかる。 0-2.研究の目的  村野藤吾の建築作品の階段を調査・分析することによって村野藤吾にとって建築の部分である階段が建築全体や村野藤吾の思想に起因するものであるかを明らかにすることを目的とする。さらに村野藤吾作品の階段を「形態」、「素材」、「装飾」の3点から見...

谷口吉生の美術館建築における軸線と構成 —アプローチと建築—

谷口吉生の美術館建築における軸線と構成 —アプローチと建築—

B4山本です。2014年前期の論文を掲載します。 1.序章  1-1背景 谷口吉生の建築で素材やディテールという面を抜きにして、建築的体験の上で、プロポージョンと空間構成といった点での明確な特徴とはなんなのか。彼の建築を配置図上で拝見したり、実際足を運ぶと、アプローチから内部の空間体験におけるまで至ってアシンメトリーであることに気づく。アシンメトリーな構成美とは、シンメトリーな西洋的な構えに対し、至って東洋的、日本的な構成である。彼の建築はしばし日本的と言われることがあるが、果たしてその要素とはなんなのか。日本的な建築として桂離宮が挙げられる。ブルーノタウトは、桂離宮に「永遠なる美」として日本の伝統美を見出したとして知られている。表現主義者であった彼は、視覚的な美とともに機能的な美を見出し、相互関係の豊かさを唱え、モダニズム建築の理念を日本的建築の中に発見したのだ。そんな桂離宮の空間特性の...

解体、増減築、その後の利用法を考慮した豊洲新市場の設計

解体、増減築、その後の利用法を考慮した豊洲新市場の設計

修士2年の谷黒です。先日行われた中間報告を投稿いたします。 背景 築地市場が豊洲へと移転することが決定した。その背景には施設の老朽化、スペースの不足などが考えられる。こうした中で、築地市場は仲卸市場に天井をはり、2階を物置として利用したり、一時的に屋外に商品を放置したりとした対応がなされてきた。 社会背景の変化などから市場のあり方が変化する中で豊洲新市場に移転しても将来的に同様の問題が生じることが考えられます。こうした変化に対応するため、解体や増減築、その後の利用法を考慮した設計がなされることが望ましいが、現状の豊洲新市場の計画ではこうした変化に対応した計画がなされていない。 解体に視点を当てると、鉄骨造は解体、構築に優れた構成が可能な素材である。しかし、解体後の利用方法の幅は狭く、リサイクルには未だ難しい。一方、近年木造建築への注目が高まってきている。仮設建築木は「環境に優しい資源」とし...

集合住宅のリノベーションにおける外部空間の再構成に関する研究

集合住宅のリノベーションにおける外部空間の再構成に関する研究

修士2年 櫻井です。先日行われた中間発表の報告を掲載します。 □研究の概要 1)研究の背景 集合住宅のリノベーションには共用部の充実や住戸プランの変更など様々な手法が用いられ、ライフスタイルの変化やコミュニティの形成といった新たな付加価値を生む狙いが多くみられる。そうした事例を眺めると建築の内外を問わず敷地内に許される限りエレベーターの増設やデッキテラスの増設、壁面の減築など、渾然一体となった部分部分の改修の総和がリノベーションとして表れているといえる。このように部分改修が渾然一体となったリノベーションにはその建築自体を評価する枠組みが見られない。 そこで本研究では集合住宅の外部空間からリノベーションにおける設計手法の枠組みを考察することを目的とする。 2).研究の方法 国内の賃貸集合住宅のリノベーション事例を収集し、分析を行う。下図のように外部空間を壁面部分と外構部分から構成されているも...

スイスの現代建築におけるエコロジーと表層に関する研究

スイスの現代建築におけるエコロジーと表層に関する研究

修士二年の菊池です。前期までの修士論文の成果を報告します。   1.序論 1-1 研究の背景と目的 近年、世界的に地球環境と人間社会との共生の在り方が問い直されるようになった。特に環境保全において建築の果たすべき役割は大きく、建築物における環境付加価値の向上や、省エネルギー、長寿命などのサステイナブルな取り組みが注目されており、各国、或いは各地域ごとにおける固有の風土の特性を活かし、適応していくような環境形成の在り方が求められている。 スイスは、ヨーロッパの中においても環境先進国として注目を集めている国である。国土の大半がジュラ山脈とアルプス山脈に抱かれ、フランス、ドイツ、イタリア、オーストリアに接しており、この地勢上の特質によって、特色のある風土の中において、人種的多様性を持った固有の文化圏をそれぞれ育んできた。 本研究では、スイスの現代建築を研究対象とし、固有の環境条件と文化...

ミクロな店舗群による商業地の形成過程に関する研究-中目黒・代官山・原宿をケーススタディとして-

ミクロな店舗群による商業地の形成過程に関する研究-中目黒・代官山・原宿をケーススタディとして-

修士2年の増井裕太です。2014年08月23日時点での修士論文の中間報告を掲載します。 0.序章 0-1.研究の背景 東京の中で、かつては木造の戸建て住宅やアパートが建ち並んでいた簡素な住宅地であったが、バブル崩壊以降(1990年以降)に商業化しているエリアが見られる。それらのエリアは、大規模再開発により小さな敷地を集めて大きな敷地として新たに開発するのではなく、敷地の大きさは変わらずに小さな(ミクロ)な店舗により商業地が形成されることで、都市の更新が成されている。本エリアを実際に歩いてみると、建物のビルディングタイプは変えずに用途を変更して、店舗として利用している事例が多く見られることから、店舗の発生には周囲の大規模再開発や店舗の開業などから何らかの影響を受けているのではないか。 0-2.研究の目的 大規模再開発とは異なるミクロな店舗により商業地が形成されていく過程(プロセス)を追うこと...

町工場の立面構成に関する研究 〜大阪府東大阪市における町工場集積地域を対象として〜

B4田島です。大変遅くなり、申し訳ありません。夏合宿での前期論文を投稿します。 1.序論 1-1.研究の背景 大阪府東大阪市は、日本でも有数の工業都市として知られている。工場数は全国4位となる6016箇所あり、工場密度においては東京都や大阪市をしのぎ全国1位である。東大阪市では、特に製造業において、有機的な分業システムと地域間ネットワークを構築しており、下請けのみならず横請けという仲間同士が気軽に連携する企業間取引が有効的に機能している。しかし近年、経済構造の大きな変化によって、事業所数や従業者数、製品出荷額の減少傾向にあり(図1)、分業システムやネットワークの崩壊、産業空洞化が懸念されている。さらに、製造業に対する若年労働力の不足や従業員の高齢化、後継者不足といった問題が挙げられている。 図1 事業所数(青軸) 従業者数(茶軸) 1-2.研究の目的 このような現状の東大阪市の町工場におい...

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