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MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトの団地改修手法の研究
MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトの団地改修手法の研究 01.序 1-1.研究の背景 高度経済成長とともに、住宅の大量供給を支えたUR都市機構(以下URとする)の所有する団地型集合住宅は、住民の高齢化や、住居の老朽化等の様々な問題が存在している。特に日本では、人口減少や少子高齢化、団地への興味の低下などにより、進む空き家問題が深刻化している。 そのなかでMUJI×UR団地リノベーションプロジェクトは家具等の専門小売企業である株式会社良品計画(以下MUJIとする)とURが手を組み、団地の良さを見直し、保存、再生するとともに新たな住空間の提案をするといったプロジェクトである。 そこで、近年盛んに行われているリノベーションに関して、企業同士のコラボレーションによるリノベーションの対象として本事例を取り上げた。 1-2.研究の目的 本研究の目的としては、2つある。 1つ目は、時代の流れに...
サン・ピエール教会における構想案の変遷にみるル・コルビュジエによる光の設計手法 -3Dモデリングによる光の復元-
1 序章 1-1 研究の背景と目的 「近代建築の三大巨匠」と位置付けられるフランスで主に活躍したル・コルビュジエはフランスに数多くの建築作品を生み出している。その内の1つにサン・ピエール教会がある。サン・ピエール教会は1960 年に計画された建築であるが、高額な工費でと資金難が起因して46年後の2006 年竣工された。この教会はル・コルビュジエが設計を手掛けたが、設計半ばで死去され途中から計画に参加していたジョゼ・ウブルリーという建築家が引き継いた。再建された教会はコルビュジエの構想案をもとに設計されたが、完成に至るまでに変更が加えられたことから、コルビュジエ自身の建築と言えるのだろうか。 本研究では教会内の光の現象がコルビュジエの構想した光の現象として再現されているのかを、コルビュジエの光の設計手法を構想案の変遷と共に明らかにすることを目的としている。 1-2 研究の位置付け コルビ...
テンセグリティ構造を用いたペットボトルアート
1研究の背景 現在、日本各地で行き場を失ったプラスチックごみが溢れ、山積みになっている。2018年1月、中国が突然プラスチックごみの輸入を禁止したためである。それまで日本は輸出するペットボトルごみの7割を中国に送っていた。急激な経済発展における資源不足の解消法として海外から資源ごみを輸入し、リサイクルする方法を選択してきた。中国はこれまで先進国が消費した膨大な量のプラスチックごみを、石油原料よりはるかに安い貴重な資源として活用していた。しかし、世界各地から分別されずに、または飲み残しがある状態で輸入される廃プラスチックをリサイクルするためには手作業で分別する必要があった。その際に発生する薬品や汚泥が環境に流出し環境汚染が深刻化したことを受けて資源ごみの輸入禁止へとつながる。飲み残し、ごみの分別といったものがその後のリサイクルの過程で環境への影響に反映されてくるのだ。さらに現在大きな問題...
東京の都市空間における新旧共存景観の基礎的研究
B4川上です。2019年度春学期に取り組んだ研究内容について発表いたします。 序章 1-1.研究背景 新旧景観は世界の様々な国で生まれている。ヨーロッパでは街並みを意識したゾーニングが行われており尚且つ建物自体が長いスパンを保持する歴史的建造物群と再開発群という明快な対比が生まれている。また、中国では都市を一掃して開発することが珍しくなく、大きなエリアの開発群と既存バラックといった対比の風景が現れている。それに対し東京は雑多で奇妙な風景が錯綜するカオスと言われ、距離は関係なく平然と時代・素材・タイプの異なる建物が建ち振る舞うことで他国よりも対比関係が複雑に絡み合った新旧の景色が生まれていると感じる。こうした新旧景観にこそ東京という都市の特徴がより現れているのではないだろうか。 近年ではますます開発が進み、東京ではこれからもたくさんの新旧景観が生まれてくることが予想される。本研...
2019年度 ゼミ合宿 in 札幌
2019年度 春学期建築見学会
大河内研究室では、春学期と秋学期の年2回建築見学会を開催しています。 2019年度春学期は、7月13日に公共施設project A(仮称)の工事中の現場(設計:畝森秦行建築設計事務所)を見学してきました。 Project Aは2019年11月に完成を予定しており、見学時は外装や内装の仕上げ工事の段階でした。当日は、意匠設計をしている畝森秦行建築設計事務所の担当所員であり、当研究室のOBである山口陽平さんにご案内頂きました。前半で建物の模型を見ながら設計の経緯や計画の趣旨をご説明いただき、後半では実際に施工中の現場に入り、説明を受けながら案内していただきました。 設計の過程で、施主の要望をいかに計画に反映させるか、周辺住民との交渉における苦労など、実務の現場におけるリアルなお話を聞くことが出来ました。普段の完成された建築では見ることができない下地材や、実際にどのように施工が行われている現場を...
B4・笹原淳平君がJIA神奈川学生卒業設計コンクール「金賞」を受賞!
【2018卒業設計公開講評会】大方利希也君が「卒業設計建築学科賞」,笹原淳平君が「卒業設計優秀賞」を受賞!
2018年 秋学期建築見学会
大河内研究室では、春学期と秋学期の年2回建築見学会を開催しています。 秋学期は、2018年11月21日に『新豊洲Brilliaランニングスタジアム』設計:武松幸治+E.P.A環境変換装置建築研究所を見学してきました。 当日は明治大学OBであり、構造設計を担当されていた萩生田秀之さんに設計の経緯や構造をご説明いただきながら館内を案内していただきました。 新豊洲Brilliaランニングスタジアムは日本ではじめてETFEフィルム膜構造を大規模に使用した施設です。ETFEフィルムは透明な膜ですが、ここではドットプリントをすることで日射を調整し、心地よい明るさとなっていました。 空間を支えるフレームにはカラマツの集成材を使用し、館内施設にはCLTを使用していることで目に優しく、木の香り漂う空間になっていました。 この施設が解体・移設を可能にしなければならなかったことから、木の質感あふれる空間にす...