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スイスの現代住宅におけるエコロジーと表層に関する研究

スイスの現代住宅におけるエコロジーと表層に関する研究

序 0-1 研究の背景と目的 近年、世界的に地球環境と人間社会との共生の在り方が問い直されるようになった。特に環境保全において建築の分野でも、各地域における固有の風土の特性を活かし、適応していくような環境形成の在り方が求められている。スイスはサステイナブル建築の分野で様々な先進的な取り組みを行っており、特に住宅の表層に関して、スイス固有の環境や地域性とサステイナブルな技術が色濃く反映されている。現在、スイスの現代住宅が雑誌等各メディアにおいて、周辺環境の対応などといったデザイン的な側面と技術的な側面に関して、それぞれを取り上げ、論じられているものはあるが、デザイン面と技術面を統合した観点から建築を評価しているものは見られない。建築のデザインと技術を接続して先端的な建築を評価することは、今後サステイナブル建築の新たな価値を確立するにあたって重要である。スイスの建築の表層は、厳しい気候とエネル...

豊洲新市場計画 -間伐小径材を用いたサステナブルな卸売市場の設計-

豊洲新市場計画 -間伐小径材を用いたサステナブルな卸売市場の設計-

研究の目的と背景 背景 築地市場が豊洲へ移転することが決定した。その背景には施設の老朽化、スペースの不足などがある。こうした中で、築地市場は仲卸市場に天井をはることで2階を物置として利用したり、一時的に屋外に商品を放置したりとした建物を拡張するための対応がなされてきた。社会背景の変化などから市場のあり方が変化する中で、市場が移転しても将来的に必要規模が変化し、同様の問題が生じることが考えられる。こうした変化に対応するため、解体や増減築を考慮した設計をすることが望ましいが、現状の豊洲新市場の計画ではこうした変化に対応した計画となっていない。 一方、近年木造建築への注目が高まっている。木は「環境に優しい資源」であり、加工が容易なため建物を解体した後に利用の間口が広いなどの様々な利点がある。現在計画中の豊洲新市場の課題を解決する手段として木を使い、解体や増減築が可能な豊洲新市場の計画が可能ではな...

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