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安藤忠雄の美術館建築における「独立壁」の配置・形態・機能

安藤忠雄の美術館建築における「独立壁」の配置・形態・機能

B4安達です。2020年春学期に取り組んだ研究内容について発表いたします。 序章 研究概要       0-1 研究の背景 安藤忠雄氏の建築にはコンクリート打ちっぱなしの作品が多く、このような建築は単調で無表情なものとなってしまうことが多いにもかかわらず、彼の作品を見て多くの人がその空間に心が動かされている。その要因の一つとしては彼の建築の「壁」があると言える。二川幸夫氏によるインタビュー本「安藤忠雄 建築手法」1)における安藤氏による言葉に「西洋の組積造の壁とは異なる文脈で、日本建築にかつてない、強い壁の建築をつくりたい―――そこから、私の建築キャリアはスタートし、(中略)」とあることから壁というものが安藤氏の建築において切っても切り離せない重要な要素の一つであるといえる。彼の建築には他の建築家と比べ、建築の骨組を支える壁以外に、スケール、配置、造形という点で、建築構...

村野藤吾の後期小規模美術館における光と設計手法について-展示物配置と採光装置に着目して –

村野藤吾の後期小規模美術館における光と設計手法について-展示物配置と採光装置に着目して -

B4鈴木です。2020年度春学期に取り組んだ研究内容について発表いたします。 1.序章1-1.研究の背景と目的 村野藤吾(1891-1984)は生涯多種多様な建築を生み出し、その建築は周囲のモダニストたちとは異なる村野らしさをもつ。村野のいくつかの建築作品に曲線による自由な造形と光が作り出す幻想的な空間がみられるように、村野が重要視していたヒューマニズムは、そのような部分に表現されていたと考えられ、村野が表現手法の一つとして光を熟考していたことがうかがえる。 谷村美術館は村野が晩年に設計し竣工を見届けた最後の作品であり、村野にとって集大成の建築物といえる。そして、村野の造形と光による表現が最大限に発揮された作品である。 また、村野が生前手掛けた4つの美術館のうち谷村美術館を含む3つは個人美術館であり、どれもその土地出身の一人の作家の作品が常設されている。つまり、作品に対して空間が与...

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