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豊洲新市場計画 -間伐小径材を用いたサステナブルな卸売市場の設計-

豊洲新市場計画 -間伐小径材を用いたサステナブルな卸売市場の設計-

研究の目的と背景 背景 築地市場が豊洲へ移転することが決定した。その背景には施設の老朽化、スペースの不足などがある。こうした中で、築地市場は仲卸市場に天井をはることで2階を物置として利用したり、一時的に屋外に商品を放置したりとした建物を拡張するための対応がなされてきた。社会背景の変化などから市場のあり方が変化する中で、市場が移転しても将来的に必要規模が変化し、同様の問題が生じることが考えられる。こうした変化に対応するため、解体や増減築を考慮した設計をすることが望ましいが、現状の豊洲新市場の計画ではこうした変化に対応した計画となっていない。 一方、近年木造建築への注目が高まっている。木は「環境に優しい資源」であり、加工が容易なため建物を解体した後に利用の間口が広いなどの様々な利点がある。現在計画中の豊洲新市場の課題を解決する手段として木を使い、解体や増減築が可能な豊洲新市場の計画が可能ではな...

解体、増減築、その後の利用法を考慮した豊洲新市場の設計

解体、増減築、その後の利用法を考慮した豊洲新市場の設計

修士2年の谷黒です。先日行われた中間報告を投稿いたします。 背景 築地市場が豊洲へと移転することが決定した。その背景には施設の老朽化、スペースの不足などが考えられる。こうした中で、築地市場は仲卸市場に天井をはり、2階を物置として利用したり、一時的に屋外に商品を放置したりとした対応がなされてきた。 社会背景の変化などから市場のあり方が変化する中で豊洲新市場に移転しても将来的に同様の問題が生じることが考えられます。こうした変化に対応するため、解体や増減築、その後の利用法を考慮した設計がなされることが望ましいが、現状の豊洲新市場の計画ではこうした変化に対応した計画がなされていない。 解体に視点を当てると、鉄骨造は解体、構築に優れた構成が可能な素材である。しかし、解体後の利用方法の幅は狭く、リサイクルには未だ難しい。一方、近年木造建築への注目が高まってきている。仮設建築木は「環境に優しい資源」とし...

2014年度 前期建築見学会

2014年度 前期建築見学会
2014年5月24日(土) at大宮前体育館 今年は5月24日に大宮前体育館に見学にいって参りました。 設計は青木淳さん。杉並区が運営する公共の体育館です。 外観 左が体育館棟、右がプール棟、2つは地下で繋がっています。 バス停前のひさし 館内は撮影禁止のため画像はございませんが、中に入って3階吹き抜けの空間が下に広がっていたのは圧倒的でした。中ではバレーやヨガ、水泳など様々なズポーツが行われていて、にぎやかでした。屋上は緑化され気持ちのよい場所が広がっていました。 去年の見学会では公共建築を見る機会がなかったので今回はいい機会で、充実した見学会となったと思います。    

熱川温泉発電所〜洞窟空間による熱川の活性化〜

熱川温泉発電所〜洞窟空間による熱川の活性化〜

計画の動機  熱川温泉は1980年代のバブル期に急激に開発が進められ、バブル崩壊とともに観光客が減少してきた。現在では廃墟となった建物は取り壊されず残り、利用されている建物は仕上げ材が剥がれているなどの街並み全体の衰退が表面化している。  本卒業設計では衰退した熱川温泉の景観や資源に着目し、熱川温泉を再び活性化させることを趣旨と位置づける。   プログラムについて 温泉の熱源を利用し、発電する温泉発電所を計画する。熱川温泉は観光客の減少により、湧き出た100℃の温泉を利用しきれず川に流している。その捨てている温泉の熱源を電力として還元する計画とする。最も眺めの良い斜面に温泉施設は配置され、集客を主とした計画となっている。   デザインについて 温泉施設、発電所を地下に埋め、地上を公園広場として開放する。熱川のシンボルである温泉やぐらを地上に配置し、風景とする。地中の空間はエントランスか...

Diploma2012 中間発表

Diploma2012 中間発表

B4の谷黒です。中間発表までの内容をアップします。   熱川温泉活性化 熱川温泉は在、温泉街の衰退が問題となっている。 熱川温泉は豊富な湯量を誇り、以前は70万人から80万人もの観光客が訪れたが、バブル崩壊以降の観光客の減少により、現在ではその半分以下まで落ち込んでしまった。それにより、地域全体に活気がなくなり住民の高齢化、人口の減少といった問題が生じてきた。この熱川温泉を活性化することを卒業設計のテーマとした。    沿岸の高層ホテル 熱川温泉が衰退した原因として、沿岸沿いに建てられた高層のホテル群が大きな影響を与えていると思った。そもそも熱川温泉には地形的魅力があった。しかし、沿岸沿いに40m級の高層ホテル群が建築されたことにより、熱川特有の景観が害されているのではないかと考察した。 利用されず捨てられる熱エネルギー 温泉街特有の問題だが、湧き出た...

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